山谷花純、アイドル役で初主演「血のりが似合う…」

山谷花純、アイドル役で初主演「血のりが似合う…」

役衣装でインタビューに応じた山谷花純

10月1日(土)から公開される「シンデレラゲーム」、映画初主演でアイドル・灰谷沙奈を演じる山谷花純にインタビュー。アイドルが頂点を目指してサバイバルを繰り広げる同作での撮影エピソードや、共演者の印象、さらに将来の目標などを語ってもらった。

――“初主演”ということですが、プレッシャーみたいなものはありましたか?

プレッシャーというものはあまり感じることはなくて、お芝居をさせていただく上で、主人公という部分はやっぱり大きいなとは思うんですけど、今までに演じてきた役と同じような気持ちです。

――今回の出演が決まって周りの方の反応って何かありましたか?

親からは「やっと真ん中(主演)来たんだね。9年かかったね」っていう一言しかもらわなかったんですけど(笑)、「頑張りなさ〜い」って(笑)。舞台あいさつにも来るって言っていたので、作品はその時に初めて見てもらえると思います。

――脚本を読まれた印象はいかがでしたか?

本当に女の子ばかり出てくる作品だなと。アイドルの生き残るお話なんですけど、見ている人によっては学生の方だったり、サラリーマンの方だったり、いろんな方が見てくれた時に共感が生まれるんじゃないかなと。

やっぱり部活だったり、会社の中でもこういう譲れないもの、上を目指して頑張って、誰かを蹴落としていきたいという気持ちは、誰もが持っている感情かなと思うので、作品としては非現実なんですけど、ある意味ちょっと身近なお話なのかなと思いましたね。

――“孤島”での撮影ということですが、実際大変でしたか?

タイトなスケジュールだったんですね撮影が。でも逆に短かったからこそ、肉体的にも精神的にも役とも一緒に追い詰められていったような感じがしまして。よりこの「シンデレラゲーム」の世界観に近づけた感じがしますね。

冒頭の砂浜のシーンは、色合いが暗くなっていて伝わりにくいかもしれないんですけど、本当に暑くて。最初“砂浜で寝転がっている”と台本に書かれていたんですけど、やけどしちゃうから急きょ波打ち際に変更になったりとか。そういうこともあったので、自然との闘いはありましたね。

虫とかもいるのが当たり前という状況だったので、クランクイン前までは虫はダメだったんですけど、帰ってきてからは全然平気になっちゃって(笑)。ある意味強くしてもらえた、そんな作品って思いながら自分自身も強くなって帰ってこられましたね(笑)。多少かすり傷くらいはありましたけど、まぁこれも味だなと思いながら(笑)。

――ポスタービジュアルも結構ショッキングな絵ですね?

すごいですね、見た時びっくりしました。

――結構こういうグロテスクとまではいかないまでも、ホラー系の作品って見るのはお好きですか?

大好きです(笑)。私「ソウ」('04年に公開されたサイコスリラー映画)が好きなんですよ(笑)。全部作り物だと思って見ちゃっているから、「あっ、すごい技術だな」と思ったり、特殊メークとか。

でも逆に日本のホラー映画は苦手です。「来るよ来るよ来るよ…」とか、後ろから「ドーン!」みたいな、そういうのは結構苦手で、だから単純に痛いとかは見ていて楽しいです(笑)。

今回の「シンデレラゲーム」は、そんな激しいシーンはなく…所々はありますけど(笑)、でもそこまでではないんでね。

私、“血のり”が似合うってよく言われることが多いので(笑)。それはある意味自分が得意とする部分かもしれません。逆に多ければ多いほどテンションが上がります(笑)。

――きょうも着ていらっしゃいますが、まさにアイドルという衣装、着てみてどんな印象ですか?

「ベストがこういう作りになっているんだ」とか着てみて知ることが多かったんですが、衣装さんが手作りで作ってくださって。どこかこの衣装を着ると役にすんなり入れるとかもあったので、気持ちの切り替えをこの衣装に助けてもらえましたね。

――ちなみに山谷さんの子供のころのアイドルって誰かいらっしゃいましたか?

幼稚園の頃にお遊戯会で踊ったのがモーニング娘。の…「ハッピーサマーウェディング」('00年)! それを幼稚園の頃踊っていた記憶があって。ミニモニ。とかも幼稚園の頃だった記憶があります。

――共演の方についてもお伺いしたいのですが、何といっても駿河太郎さん演じるタキモト。強烈なキャラクターでしたけどいかがでしたか?

今回同年代の方が多い中、駿河太郎さんという大先輩の方が出演してくださったことによって現場の空気感が変わったりとか、お芝居でも他の子とはちょっと違う形のキャッチボールができた感覚がありました。

冒頭からエンディングまで駿河さんが私のことを支えてくださって、タキモトが沙奈を支えてくださって、タキモトがいなかったら沙奈がいない…そういうふうに思いました。

――休憩中とか撮影の裏では、駿河さんとどんなお話をされたのでしょうか?

舞台のお話とかしていただきました。ちょうど舞台の稽古に入る前だったので、「どういうふうにお芝居してみたらいいですか?」とか、「稽古期間はどういうものですか?」とか、この作品とは違うお芝居の話をしていて、ある意味作品との切り替えみたいな部分をしてくださったのですごく楽しかったですね。

――映画「シンデレラゲーム」のように、山谷さんの人生の中で、必死になって頑張ったというご経験は何かありますか?

必死になってですか…今の舞台「もののふシリーズ『瞑るおおかみ黒き鴨』」が一番必死になっているかもしれませんね。稽古も必死でしたね。

稽古期間は、歴史の勉強だったり、とにかく全力でやらないと伝わらないだろうなと、“ナマもの”だし伝わらないんだろうなと思いました。

ちっちゃい頃から見ていたあの「銀河劇場」に自分が立てているということに、誰もお客さんが入っていない客席をステージから眺めた瞬間、これは必死にやならいと見に来てくれた方に伝わらないとより一層感じました。

共演している皆さまも本当にお芝居が大好きで、いろんなことを経験してこのステージに立っているということを知った時に、私はその人たち以上に何かをしないと同じラインに立つことは許されないなと思って。

逆に久しぶりにこんなに悩んだし、楽しんでいる自分を見られてすごく幸せな時間ですね。自分が出ていないシーンも舞台の袖で見ていたりすると、いい刺激になりますね。

――今後山谷さんが挑戦してみたいこと、目標などありますか?

舞台の面白さを知ったから、もっと舞台をやりたいなと思いますし、二十歳にもなるのでお仕事の面でいうと自分が今までできなかったような描写のある作品だったりとか、スーツを着て鞄を持って…そういう役だったりとか、ちょっとワンランク上の…学生以外の役というのも自分の中でできるようになっていくんじゃないかなと思っています。

それをこなしながらもやっぱり新しいことにも貪欲に挑戦して、そんな女優さんになっていけたらいいなと思います。

――では最後に今作「シンデレラゲーム」の見どころをお願いします。

“アイドル”と“デスゲーム”という異色の二つが組み合わさって成り立っている「シンデレラゲーム」という作品なんですけど、今をときめくアイドル、元アイドルの子、逆にアイドルではなく女優として活躍している子たちが、自分たちでいい作品にしようと必死にもがきながら撮影して今回完成することができました。

その瞬間にしか生まれない、若い女の子たちの熱い表情だったり、人間の欲深さだったり、人間くさい部分とかをすごく感じることができる作品だと思いますので、夢を追い掛ける時の力強いまなざしとかそういうのを見て、何かを伝えられたらいいなと思います。

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