セクシー女優の本気が見られる“みるじぇね”ライブレポ

セクシー女優の本気が見られる“みるじぇね”ライブレポ

ライブイベント「MilGene Jazz Quartet LIVE2」に出演した(写真左上から時計回りに)沖田杏梨、希島あいり、希美まゆ、神咲詩織

音楽プロジェクト「Milky Pop Generation」(通称“みるじぇね”)主催の、セクシー女優が出演するライブイベント「MilGene Jazz Quartet LIVE2」が、東京・J-SQUARE SHINAGAWAで9月4日に開催。

今回はベース×キーボード×ドラム編成で、出演は沖田杏梨、希島あいり、希美まゆ、神咲詩織(ゲスト)。秋の始まりにぴったりの、大人の魅力ただようアコースティックライブとなった。

トップバッターは今回初めてのゲスト出演となる神咲詩織。セットリストは「ひだまりの詩」(Le Couple、ピアノ弾き語り)、「奇跡を望むなら...」(JUJU)、「WOMAN」(CHIHIRO)の3曲。

神咲は1曲目の Le Couple「ひだまりの詩」を、得意のピアノでの弾き語りでスタート。初出演ながら緊張を感じさせず、一音一音大切に、透明感のある美声を響かせた。時に吐息まじりになる歌声が魅力的だった。

曲終わりのMCでは「昔からピアノをやっていたんですけど、人前で弾いたり、ましてや弾き語りをしていなくて、ここ最近興味があって始めたんです」とコメント。1曲目と2曲目は、出演が決まった際に、ファンの方にTwitterで「リクエストある?」と募集をかけて挙げられた中から選んだ2曲だという。

2曲目に入る前には「今日はウッドベースも初らしいんですけど、こういうアコースティックの(アレンジ)かっこいいですよね。大人な雰囲気に合うような、ちょっと切ない秋に向けた曲を歌いたいなと思い選んだ」と明かしながら、JUJUの「奇跡を望むなら...」を抜群の声量と共に熱唱。低音から高音まで安定感のあるしなやかな歌声が印象に残った。

2曲目を終えた神咲は「ピアノ(弾き語りの時)って横向きじゃないですか。(いつもは)横向きでステージに立つか、踊りを踊ってごまかすっていうのに慣れていて…(笑)」と、正面を向いて歌うことに照れていた様子もかわいらしかった。

最後の3曲目には自身が大好きだというCHIHIROの「WOMAN」という応援ソングを熱唱。スローテンポでメリハリのある曲調と歌声が心地良く、圧倒的な歌唱力を見せつけた。

2番手は“みるじぇねの歌姫”沖田杏梨。セットリストは「Coulors」(オリジナル曲)、「愛燦燦」(美空ひばり)、「Song for the earth」(オリジナル曲)、「糸」(中島みゆき)の4曲。

最初に、「昨日、一日限りでの復活でDVDイベントをしまして、昨日会って今日も会えた人もいると思うんですが…本日は“絆”をテーマに歌いたいと思います。私が引退してもこうやって歌でつながっていたり、他の女優さんの流れで私の歌も聴いてくれる人もいるかと思うので、今日はみなさんとの間に出来たその絆をしっかりと感じながら歌いたいと思います」とあいさつ。

1曲目の「Coulors」は、原曲はロック調だがライブに合わせてアレンジ。いつものパワフルさを内に秘めつつもジャズ調で大人の魅力を感じさせ、観客を引き込む。カラフルなライトの演出も曲の雰囲気にぴったりだった。

2曲目は「プリティーめに歌う」と宣言し、美空ひばりの「愛燦燦」を披露。こちらもしっとりと聞かせながらも芯の強さを感じさせる歌声で、観客席からは自然と手拍子が起こる。曲終わりでは、「『愛燦燦』という曲、私は(美空ひばりのモノマネをしている)青木隆治から知りました(笑)」と笑いを誘う。

続けて、「今日はさわやかに歌おうと思っています。(いつもは)必ず英語の曲を入れて、自分の中にビヨンセがいるんじゃないかっていう気持ちで歌ってるんですが、今日は日本語(だけ)です。なぜなら10月27日に生まれて初めてのワンマンライブを行うことになったからです!今日くらい来てくれたら2回目もあるんで皆さん来てください」とのアピールに会場からは「(チケット)買いました」との返答も。

「(この後は)サライのような壮大な曲になっているオリジナル曲『Song for the earth』をジャズ調で、中島みゆきの『糸』を“さらっと”歌うので…今日はみなさんとの絆を深く感じる一日にしたいから、面白いこと言いません。ワンマンライブで言うので、おこしやす〜(笑)」と結局は面白い発言をして観客からツッコまれる一幕も。

3曲目、オリジナルの「Song for the earth」は、沖田の伸びやかな歌唱力が生かされるアレンジで原曲とはまた異なる味わいがあった。

そして4曲目の中島みゆきの「糸」では、“糸”でつむがれたファンや周囲との、“絆”をかみしめるように歌い上げた。

続いて3番手に、希島あいりが登場。セットリストは、「楓」(スピッツ)、「叶わぬ恋」(オリジナル曲)、「花束を君に」(宇多田ヒカル)、「Rain Story」(オリジナル曲)の4曲。

緊張している様子だったが、1曲目のスピッツ「楓」を、希島ならではの切ない歌声で会場を一瞬にしてその世界観に引き込み、時に涙を誘うほど情感たっぷりに熱唱。終盤の、彼女の歌声が引き立つ演奏がすばらしく、観客はみんな聞き入っていた。

歌い終わると「手も震えちゃって、緊張してるんですけど…。1曲目はスピッツさんの『楓』を選びました。男声(男性ボーカル)の曲をライブで歌うのは初めてですごく不安だったんですけど、今回のテーマにぴったりだなと思って挑戦してみました。9月に入ると…夏休みの楽しかった出来事とか思い出しちゃうんですけど。その時に切なくて寂しい気持ちになるので、今回は(ちょうどそんな時期なので)『さよなら』をテーマにしてみようと思いました」とテーマについて語る。

沖田の「絆」に対して、希島の「さよなら」という、対極のテーマ対決(!?)に。

この後披露する選曲について、「宇多田ヒカルの『花束を君に』は難しい…あとから難しいの選んじゃったって思ったんですけど(笑)、頑張って歌いたいと思います」と意気込んだ。

2曲目、オリジナルの「叶わぬ恋」はピアノメインのアレンジ。希島の気持ちを100%乗せた、聞いている観客たちの切ない感情を呼び起こすような歌声が会場に響き渡り、観客はくぎ付けになった。

3曲目は“難しい”とコメントした宇多田ヒカルの「花束を君に」。序盤こそ緊張していた様子だったが観客の手拍子にも後押しされ、後半は軽やかに歌いこなしていた。

歌い終わると、「この曲はNHKの朝ドラの(連続テレビ小説)『とと姉ちゃん』というタイトル…あれ、今頭が混乱して…合ってます?」と慌てる希島に観客席から「合ってるよ!」と返ってくる。

さらに「座って…いいですかね?」と座りながら聞く希島に「もう座ってるよ」とツッコミが入る。

“みるじぇね”ライブは、ステージと観客との距離感も近くアットホームな空気もあり、曲の間に見られるアーティストとファンとのやり取りも魅力の一つだ。

座って気を撮り直した希島は「『とと姉ちゃん』のために書き下ろされた曲で、亡くなった母親に対する宇多田さんの思いが詰まってるなって切なくなりました。悲しい言葉は使わずに、美しい言葉で別れや思いを伝えている曲だなと思って、すごく感動しました」と選曲の思いを伝える。

「最後の曲になるんですけども、オリジナルの『Rain Story』をギターを弾きながら歌います。私のアルバムを手に取っていただけるきっかけになればうれしいです。逆に『やっぱやだ(いらない)』ってなったらさみしいんですけど(笑)」と笑いを誘う。

そしてギターを抱えて4曲目、オリジナルの「Rain Story」の演奏がスタート。以前高さの設定のミスがあったのか、事前に希島とスタッフとがマイクスタンドを入念に調整するも、マイクが下がってきたため一度中断し、やり直すというハプニングも。

逆にそのハプニングが功を奏したのか、緊張がほぐれた様子で心地良くそしてやわらかく伸びる歌声に観客は酔いしれた。

最後に登場し、トリを務めたのは希美まゆ。セットリストは、「starlit sky」(オリジナル曲)、「DOLLS」(Janne Da Arc)、「ひかり」(オリジナル曲)、「サリシノハラ」(ボーカロイド・初音ミクオリジナル曲)の4曲。

楽器音はなく希美の歌声のみで始まる1曲目、オリジナルの「starlit sky」では、少年のような大人の女性のような、いろんな表情を想像させるクールな歌声で聞かせた。

MCでは「いつも話すのが苦手なんで、書いてきた」とカンペを取り出し、観客も笑いながら温かく見守る。トリで緊張していると言い、「今回歌うカバーは、2曲とも私が好きな曲」と話す。続けて「あの…なんか……余計なこと言わないでおこう! 『DOLLS』は演奏がカッコイイんです、私(がカッコイイわけ)じゃないんですけど(笑)」とカンペの内容以外でもしっかり笑いをとっていた。

2曲目のJanne Da Arc「DOLLS」はアピールした通り、演奏はカッコイイ仕上がりになっているばかりでなく、希美の歌声も1曲目とはまた違った雰囲気を醸し出し、演奏と歌声が一体となったノリの良い曲になり、聞いている側も自然と体が動き出す。

3曲目のオリジナルの「ひかり」で、今度は大人の女性の色気を感じさせる歌声で熱唱した。

最後の4曲目、「本当にめちゃくちゃ好きな曲」と思い入れを語った曲「サリシノハラ」は、演奏も歌声もクールなアレンジに。このライブ最後の曲を惜しむように曲の初めから自然と手拍子がわき起こった。希美もそれに応えるかのように、低音もはっきりと響かせるカッコよさでステージを締めくくった。

最後に4人の撮影タイムがあり、全員が再び壇上に登場し、感想を言い合った。

神咲は「すごいオシャレでこんな豪華な楽器の方と、アレンジも相談に乗ってくださってすごい楽しかったです。また是非! 是非よろしくお願いします」と今後の出演にも意欲的なコメント。

沖田は「昨日も今日も、ファンのみなさんとお会いできて幸せでした。同じメーカーだったかみしぉちゃんとはちょくちょく会っていて、2代目の恵比寿★マスカッツでも一緒に活動してたので、今日会えるのを楽しみにしてました。あと、いつもの固定の大好きな…“希軍団”の2人(希島と希美)がいて今日も安心して歌わせていただきました。今(ワンマンライブの)ロゴとかグッズとか、“オキタオル”とか考えてます(笑)」と最後も笑いを誘った。

希島は「今日はステキすぎる時間をありがとうございました。今回“も”ハプニングがあったんですけど、何とか無事に歌い終えることが出来てホッとしてます。音楽活動が結構増えてきて、自分の中でも沖田さんやかみしぉさん…(なぜか言い直して)神咲さん、まゆちゃんにこの空間でいい刺激をもらったりして、自分ももっともっと頑張らなきゃいけないなと思っていますし、毎回ステージに立つたびに、歌の練習をして、時々嫌になっちゃうこともあるけど、上手く歌えないなとか…でも、結局やっぱり歌が好きだから頑張れる自分がいるなって実感出来ているので、これからもたくさんのステージで成長した希島あいりをお見せ出来るように頑張っていきたいと思っています。初のワンマンライブ来てください!」と思いの丈をぶちまけた。

希美は「私も9月2日…? あ、12月2日に初めてのワンマンライブをさせてもらえることになったので、みなさん来てください。(衣装が)ひとりだけ秋を先取りしすぎちゃって暖かそうなんですけど」と衣装の話をすると、仲良しの希島が「私も(色が秋)」と言葉をはさむ。「あ、そう、秋だね。これ(ニット)めっちゃ安かったんです(笑)」と安さをアピールするという不思議さを見せる希美。続けて、「待って終わらないじゃん。もうこれで終わりにします。もう(話すこと)ない…ないっておかしいけど(笑)…ありがとうございました!」と締めくくり、ステージは大盛況のうちに幕を閉じた。

最後に今後の告知が続々発表。10月27日に「沖田杏梨ワンマンライブ」、11月19日に「キーボード×ベース×ドラム編成アコースティックライブジャズ」でこの日は希島と希美の出演のみが発表(川上奈々美のゲスト出演も9月10日に追加発表された)、12月2日に「希美まゆワンマンライブ」、1月28日に「フルバンド編成ライブ(下北沢)」、3月5日に「希島あいりワンマンライブ」を予定している。

今後も成長を続ける彼女たちの、ここだけでしか聞けないアレンジをされた名曲などが堪能できる“生”のステージに、是非一度足を運んでほしい。

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