芸能界の悪しき慣習?小栗旬が事務所の”圧力問題”に切り込む

芸能界の悪しき慣習?小栗旬が事務所の”圧力問題”に切り込む

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 俳優の小栗旬(33)が主演を務める、Huluオリジナル連続ドラマ『代償』が日米同時配信されることが決定し、海外進出することが9月4日に明らかになった。今秋に配信予定の本作は、伊岡瞬氏が2014年に上梓した同名の小説を映像化したもの。小栗旬は、幼少期の壮絶な経験から重度の強迫性障害を患いながらも、実績を上げる弁護士という難しい役どころを演じる。

 これまでドラマや映画・舞台など様々なフィールドで、役者として活躍している小栗。俳優として活発な動きをみせているが、俳優など芸能人の社会的な地位向上への動きも活発だ。かねてから芸能界の「事務所問題」について苦言を呈していた小栗は、2014年の雑誌『クイック・ジャパンvol.115』(太田出版)で、日本の俳優が活躍の機会を所属事務所に左右されてしまう現状を指摘していた。

 さらに、これまで俳優の労働組合を作ろうと今まで言われてこなかったのは、「今の自分の立場を失いたくないからだと思う」ときっぱりと指摘。また、『“自分は誰かに殺されるかもしれない”くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね』と、大胆な発言もしている。

 こういった小栗の発言からも、日本の芸能界には事務所という存在の大きさが、俳優含め芸能界にいるタレントたちにかなり影響していることをうかがわせる。

「現在、様々に報道されている事務所問題は、氷山の一角にすぎません。子役出身で芸歴も長い小栗は、そうした部分をたくさん目にしてきたからこそ、そういった発言をしたのでしょう」(芸能関係者)

■ハリウッドを見習った“俳優組合”の結成

 特に最近では、SMAPの一連の騒動や、夏目三久と有吉弘行の”妊娠交際報道”をきっかけに芸能事務所の“トップたちの関係性”が次々と明るみになっている。さらに、所属事務所を辞めたことで芸名を名乗れなくなり、改名を余儀なくされたタレントの例もある。所属タレントと所属事務所との関係性が大きく話題となったことで、多くの人がこれまで知らなかった“芸能界の裏の部分”を知ることとなった。

 そんな中で、世間的にも今まさに“芸能事務所の圧力”に関心が向いている状況。小栗が過去に発言した組合結成は、あながち遠い話ではないかもしれない。関係者は、労働組合の旗振り役となろうとしている小栗の今後をこう分析している。

「今回海外配信されるドラマで人気が出れば、アメリカへ向かうこともあるでしょう。アメリカではそういったエンターテイメントを生業にする人々の権利は保証されています。小栗も向こうのノウハウを流入して組合を結成に動く可能性がある」(前出・関係者)

 実際、ハリウッドには俳優たちによる『SAG(スクリーン・アクターズ・ギルド)』という労働組合がある。そこでは、組合員である俳優たちの適正な報酬や、福利環境、労働環境の確保が保障されている。仮に今後、小栗が海外で活動することがあれば、現地で情報収集などを試みながら日本での組合結成を加速させるかもしれない。いろんな意味で、小栗の海外進出を願う人は多いのかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。

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