これぞリアルSCOOP!週刊文春vs.ジャニーズ「現場バトル」の舞台ウラ

これぞリアルSCOOP!週刊文春vs.ジャニーズ「現場バトル」の舞台ウラ

Photo by aundre larrow

 週刊誌編集部を題材にした映画『SCOOP!』が話題だ。福山雅治(47)演じるベテランカメラマンと、二階堂ふみ(22)演じる新人記者のコンビがあの手この手の手法を駆使し、芸能スクープを連発していく物語である。スキャンダルを追う者と追われる者──二者が織りなすストーリーがドラマチックに展開するのも、必然なのかもしれない。

 そんな芸能スクープを最も飛ばしている週刊誌といえば、『週刊文春』(文藝春秋)だろう。出版界随一の精鋭記者を抱える同誌には、寝食を惜しんで張り込む強者が揃う。その中の1人は、「『SCOOP!』は張り込みがリアルに再現されていますが、実際は映画よりもさらに危険と隣り合わせです」と語る。

「決定的瞬間を撮るため、僕らは数人チームを編成して対象を張り込みます。もちろん、毎回うまくいくわけがない。途中で相手にバレて、“逆取材”を受けることも日常茶飯。特にジャニーズとの攻防は激しい。最近ですと、SMAPのあるメンバーが乗った車を張り込んでいたのですが、突然車を路肩に寄せて停車するんです。怪しいと思ったのでしょう、マネージャーが降りてきて僕らの車の写真を撮られ、『さっきからついてきてるよね?』と強めに迫られることがありました。これはジャニーズのお家芸で、細い路地に僕らの車を誘い込み、Uターンをしてこちらの進行方向を塞いだうえ、詰め寄ってくることもありました。ドライビングテクニック、瞬時の判断は僕ら以上かもしれない(笑)」

■スクープにかける「文春イズム」とは?

 週刊誌記者は、「人に嫌われる仕事」とよく言われる。それでも記者たちを動かすのは、『週刊文春』が持つ「文春イズム」だろう。前出の文春記者はその独特の精神構造についてこうも語った。

「みんなで一つスクープを追ってはいますが、各々が人任せにならず、『自分がスクープを掴むんだ』という思いでやっていますね。何人かのチームで動くときは、怒鳴り合い、喧嘩もよくします。なぜそこで距離を詰めないんだ、という風に。とはいえ、仲が悪いわけではない。常にスクープを撮りたい、という熱い思いを、個人個人がしっかり持っているからこそだと思います」

 こう語るのは文春誌上で、ジャニーズの熱愛報道や直近のゲス極。川谷絵音(27)の19歳お泊まり旅行、とにかく明るい安村(34)の不倫直撃など、今年だけでも数多くのスクープを手掛けた辣腕記者だ。そんな彼が、「ある意味、芸能ニュース以上に恐怖を感じる」と語るのは、芸能人ではなく一般人相手の取材。といっても、もちろん特殊な状況下。殺人事件などの当事者取材である。

「ある殺人犯の親御さんに直撃取材をしたときのことです。『君、ゆっくり話そうよ』と言われ、暗い山奥に連れていかれました。純粋に人目につかない場所で話したかったみたいですが、本当に殺されると思いました(笑)。あと忘れられないのはバラバラ殺人犯との面会です。若い女性を殺して遺体をバラバラにし、トイレに流した凶悪殺人犯と対面したのですが、途中で彼は怒ったのか、『あなたのことは一生忘れません』と言われ……この時も身震いしましたね」(週刊誌記者)

 このように、スクープを追い求める仕事は、予想と反することの連続。そんな映画さながらの舞台裏は、10月7日にニコニコ生放送で放送される『文春砲Live』で公開される。日本の週刊誌ジャーナリズムを担う猛者たちの生の声に、耳を傾けてみてはいかがだろうか。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する

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