ジャニーズが出ないと成功?今期ドラマの成否で高まる”不要論”

ジャニーズが出ないと成功?今期ドラマの成否で高まる”不要論”

ジャニーズが出ないと成功する?今期ドラマの成否で高まる”不要論”(写真はイメージです)

 ジャニーズ特需はもはや昔?『小さな巨人』や『あなたのことはそれほど』(共にTBS系)が、最終話でそれぞれ全話最高の視聴率を記録した。このスマッシュヒットが業界内でジャニーズタレントの不要論を強めつつあるという。

『小さな巨人』最終話の平均視聴率は、全話中最高の16.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)をマーク。特に香川照之(51)と長谷川博己(40)が終盤に繰り広げた“顔芸対決”は、視聴者の間で「大号泣」「正義を貫いてくれたラストには感動した」と手放しの高評価だった。

 波瑠(26)主演の『あなそれ』の最終話も、同じく全話最高の14.8%。こちらはこちらで、視聴者納得の結末を迎えて話題を呼んだ。『あなそれ』の東出昌大(29)は相変わらず大根演技だったが、今回は「それもご愛嬌」という範囲で収まった。

■視聴者からは“ジャニーズ0采配”のドラマが高評価に?

『小さな巨人』と『あなそれ』の共通点の一つは、主要キャストにジャニーズタレントがいないこと。俳優・女優と名のある専業俳優がラインナップを固め、成功を収めている。また小栗旬(34)主演の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)も二桁キープで映画化を望む声が出るほどの印象を残した。4月期は全体的に、“ジャニーズ0采配”が功を奏している。

「ジャニーズタレントが出演すると女性ファンが浮足立ち、SNSでもメディアでも作品自体が色物扱いされる弊害がある。『小さな巨人』や『CRISIS』の場合、何かと物議の対象になるジャニーズがいないことで極端な反発意見が少なく、視聴者はストレスなく前向きに作品と向き合うことができた。制作側も本音では”ジャニーズ0采配”を望んでいます」(テレビ局関係者)

 近年、ジャニーズ出演のヒット作も減少傾向にある。今年に入ってからは特にドラマ・映画へ相次いで出演する嵐の出演作に不調が目立つ。櫻井翔(35)の主演ドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ系)は8.4%と大コケ。相葉雅紀(34)主演の月9ドラマ『貴族探偵』(同)も1ケタ台に沈んでフジテレビ・亀山千広社長(61)の降板に大きな影響を及ぼした。

 かつてドラマ・映画で大活躍し、ジャニーズ主体のドラマブームを牽引した木村拓哉(44)も、4月公開の最新映画『無限の住人』が興行的には大失敗。次回の出演映画『検察側の罪人』は嵐・二宮和也(34)のバーター説が取り沙汰され、見る影もない。

 巷では「やっぱりドラマにジャニーズとかいらない」「質の良いドラマを作るには、やっぱり足手まとい」なんて声もチラホラ。なぜこうもジャニーズタレントの威光は消えてしまったのか。

「一つの要因は、SMAP解散や醜聞スキャンダルが相次ぎ、視聴者とジャニーズ事務所の対立構図が出来上がり、イメージが悪化しつつあることでは。この先もジャニーズ出演作が軒並み倒れると、より視聴者離れが加速するのは確実でしょう」(デスク)

 7月期からはTOKIO・長瀬智也(38)主演の『ごめん、愛してる』(TBS系)や、山下智久(32)主演の月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)が始まる。過去にヒット作を生み出したこの二人も惨敗すれば、“演者・ジャニーズ”に対する世論はより厳しくなりそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。

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