本家は「のん」になっちゃったけど……能年ロスのあなたに贈る「ポスト能年玲奈」はこの娘だ!

本家は「のん」になっちゃったけど……能年ロスのあなたに贈る「ポスト能年玲奈」はこの娘だ!

スターダストプロモーション・永野芽郁の公式プロフィールページより。

 とりたてて、能年玲奈を追いかけていたわけではなかった。

 確かに『あまちゃん』(NHK)は見ていたし、可愛い子だな、とも思っていた。

 しかし、ブレイク後、いくつか出演していたバラエティ番組や、雑誌の記事などを追うまでのハマり方はしなかった。

 それはどこかに「朝ドラの主演をやったんだから、これからもテレビで頻繁に見ることがあるだろう」という安心感のようなものがあったからかもしれない。

 だが実際の状況は違っていた。

 ご承知のとおり、昨年事務所独立騒動により休業状態となり、今年の6月いっぱいで所属していた事務所との契約も終了。

 さらには芸名を「のん」として、新たに活動することを表明した。

 しかし、現在のところ、表立った活動は少なく、8月に開設された公式LINEブログと、11月公開予定のアニメ映画『この世界の片隅に』の声優としての仕事が発表されている程度だ。

 そんな中、テレビやイベントなどを通して「あ、この子能年玲奈の雰囲気に似ているな」と感じることが何度かあった。「能年ロス」のひとつの症状と言っていいだろう。

 そこで今回は、私が能年玲奈に似た雰囲気を感じた女性、いわゆる「ポスト能年玲奈」を紹介しようと思う。

 その前に、「能年玲奈の雰囲気」とは一体どんなものだろうか。

 もちろん、ルックスが似ていることが大きい。そしてよく言われるのが「透明感」だ。

「透明感」の定義は難しいが、まだ何色にも染まっていない無垢な感じと、清潔感、それに屈託のないキャラクターとでも言ったらいいだろうか。

 私が能年玲奈を見たときに「デビュー当時の広末涼子並みの透明感」を感じたことも付け加えておく。

 まず、ポスト能年玲奈の最有力と思われるのが、永野芽郁(ながのめい)だ。小学生の頃から芸能活動を始め、現在16歳。これまでファッション誌のモデルなどで人気を集めてきた。

 彼女の姿が一気にお茶の間に広がったのが、今年、カルピスウォーターのCMに抜擢されたことだろう。

 BUMP OF CHICKENの曲をバックにした、青春の一ページを切り取ったような印象的なCMに「この娘は誰?」と思われた方も多いのではないだろうか。

 言うまでもなく、カルピスウォーターのCMは、過去に本家の能年玲奈も出演しており、他にも川島海荷や黒島結菜など、爽やかさと元気さがあふれた女性タレントが多く起用されている。キャスティングした側も、彼女たちと似たような魅力を、永野から感じ取ったのだろう。

 さらに、彼女の魅力が引き出されたのが、7月から始まったドラマ『こえ恋』(テレビ東京)だ。

 収録が始まる少し前に、長かった髪をばっさりと切り、ますます『あまちゃん』当時の能年玲奈に似てきた印象だ。

 そしてもうひとつ、ドラマを見て気づいたことがある。

 それは、彼女の声や話し方なども、どこか能年玲奈に似ているのである。

 もちろん、ただ似ているというだけでやっていけるほど、甘い世界ではない。ただ、ドラマを見る限り女優としての才能もあると思われるので、これからも注目していきたい。

 続いては、女優の吉岡里帆。能年と同じ1993年生まれの23歳である。

 長く演技の勉強をしてきたとのことで、演技力には定評があり、ももいろクローバーZの主演した映画『幕が上がる』や、NHKの連ドラ『あさが来た』などにも出演している。

「ポスト」というには少し年齢が上だが、今年発表された吉澤嘉代子の「ものがたりは今日はじまるの feat.サンボマスター」(ミニアルバム「吉澤嘉代子とうつくしい人たち」収録/日本クラウン)
のPVでは、高校生役を違和感なく演じており、やはりキーワードとなる「透明感」を強く感じた。

 一方、グラビアで水着姿なども披露しており、ここは本家もやっていないところなので、また違ったファンを取り込むことができるかもしれない。

 彼女が注目されたのは、今年、結婚情報サイト「ゼクシィ」のCMに出演したことからだ。

 こちらも、カルピスウォーターに負けず、松井愛莉や広瀬すずなど、有名どころを輩出している名門CM。名前は知らずとも、顔は見たことがあるという人は多いはずだ。

 また、8月に出演した『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、人気立ち食い蕎麦屋にひとりで行き、30分並んで蕎麦を食べるという、若手女優女優らしからぬ素顔を見せ、そのルックスとのギャップから、ネットでも話題となった。

 思えば、広末涼子も能年玲奈も、少し「不思議ちゃん」の要素は持っていた。その意味でも、彼女はその系譜を受け継いでいるといえるかもしれない。

 最後に紹介するのは、今回のダークホース、女優のりりかだ。

 これまでCMや映画、アーティストのMVなどに出演歴はあるものの、彼女の情報はまだまだ少ない。

 そもそも「りりか」で検索をかけても、同じ名前の別人がたくさん出てきて、なかなか本人にたどり着かないのだ。

 そんな彼女が人気を集めるきっかけとなったのが、自身の写真を投稿しているTumblrだ。

 日常の生活の中での彼女の姿は、時にクールで、時に生々しくその魅力を放ってくる。その姿に魅了されたファンの間でじわじわと話題になり、DVDマガジンやイベントの出演などにつながっていった。

 私はこの夏、生の彼女を二度ほど見た。

 1回目は、今年の6月。彼女も出演しているDVDマガジン『IDOL NEWSING 2』の発売トークイベント。その日、彼女は「ファンの方に喜んでもらおうと思って」と、浴衣姿で登場した。

 間近に見ると、確かに能年玲奈に似ていて、とてもイノセントな雰囲気を持った美少女であった。

 2回目は、その翌月、同DVDの発売を記念したライブだった。

 彼女は、基本的にモデルや女優であるが、何か歌を歌うのだろうか? そう思って待っていると、トレードマークでもあるオーバーオール姿で元気にステージに飛び出し、広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」(ワーナーミュージック・ジャパン)
を歌いだした。

 これにはすっかりやられた。彼女の持っている透明感が、曲と見事にマッチして、素晴らしいパフォーマンスだった。

 初めて人前で披露するとのことで、緊張もあったと思うが、なかなかにピュアな歌声で、ぜひまた聴いてみたいと思わせるものだった。

 10月には初主演舞台も控えているという彼女、これからブレイクする可能性は十分にあると思う。

 さて、以上3人の紹介をしてきたが、実はアイドル界では「二匹目のどじょうは成功しない」と言われている。つまり、単に誰かに似ている、誰かを髣髴させるというだけではだめなのだ。しかし、今回の3人は、能年玲奈のフォロワーということにとどまらず、自分だけの魅力を持っている人たちだと思う。

 彼女たちが、今後それぞれの個性を発揮して、活躍してくれることを願う。

 そして、本家の「のん」。

 今はまだ苦しい状況かもしれないが、彼女もまた、芸能界のしがらみに負けず、再びメインストリームに戻ってきてほしい。それだけの才能を持った逸材だと思うから。

 それまではまた、似たような雰囲気を感じられる女の子を探しながら、ゆっくりと待つことにしよう。
(文=プレヤード)

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