余命半年の11歳少年に、家族は「最後のクリスマスを素晴らしいものにしてあげたい」(英)

余命半年の11歳少年に、家族は「最後のクリスマスを素晴らしいものにしてあげたい」(英)

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英スタッフォードシャー州南部ウォンボーンに住むリース・プロバート君(11歳)は、6週間ほど前までは健康で元気に過ごしていた。ところが、11月に祖父母がいる北アイルランドの旅行から帰ってきた後に異変が起こった。

母親のジェナさん(31歳)は、片足を引きずるようになり手が痛いと言い出したリース君を医師のもとに連れて行った。その後A&E(緊急外来)へ行くよう指示され、リース君は病院でレントゲン検査を含む腱の検査をいくつか受けた。しかし、その数週間後にジェナさんの近所に住む人が、リース君の話し方に異変を察知した。その人は過去に良性の脳腫瘍と診断され、リース君と似たような話し方になった経験があったことから最悪の事態に不安を覚えた。それを聞いたジェナさんも、ろれつが回らない状態になり始めた息子の状態を見てますます不安を募らせ、念のために111(非緊急通報番号)へ電話したところ、ウェスト・ミッドランズのダドリーにあるラッセルズ・ホール病院へ連れて行くよう指示された。

そこでは、医師らはリース君が脳卒中を起こしているのではと推測した。しかし12月1日、更なる検査を受けにバーミンガム子供病院へ行ったところ、医師らはスキャン検査でリース君の脳に異常があることを発見し、その2日後にジェナさんは思わぬ宣告を受けた。

リース君は、脳幹部内部に発生する小児腫瘍「びまん性正中グリオーマ(Diffuse Intrinsic Pontine Glioma 以下DIPG)」を患っていた。医師から、通常の余命が6〜12か月と告げられたジェナさんは愕然とした。

「がん専門医からその宣告を受けた時、卒倒しました。心が八つ裂きにされたように感じました。息子が脳卒中かもしれないと言われただけでも恐怖なのに、悪性の脳腫瘍なんて…。どうか間違いであったほしいとどれだけ祈ったことか。病のことを聞いて私は息ができなくなり、『嘘、嘘、嘘!!』と叫びました。どの母親にとっても、我が子が余命わずかなどと告げられることは人生で最悪の出来事でしょう。それを私に告げた女医でさえも目に涙をためていました。」

リース君は、MRIスキャン検査の前に腫瘍の腫れを小さくするためのステロイドを投与された。化学療法は効かず、放射線治療をしても腫瘍のサイズを縮めるだけで完治できず、再び腫瘍が大きくなるとやがては命が奪われることになる。DIPGには適切な治療法がなく、生存率は10%以下と言われている。それでも少しでも長く生きられるようにと、リース君は現在1回目となる放射線治療を受けている。ついこの間まで健康そのものだった我が子の命があと半年ほどで尽きると知らされ、ジェナさんの気持ちは大きく揺れた。しかし、今はもうすぐやってくるクリスマスをリース君のために最高のものにしたいと願っており、ジェナさんは現在の心境をこのように吐露した。

「息子は、自分ががんだということを知っています。ですが、余命わずかであることまでは知らず、私も到底息子には言えません。息子には今を幸せでいてもらいたいのです。今年のクリスマスが、息子にとってきっと最後のクリスマスになることでしょう。だから息子の望むものをなんでもあげたいし、家族一緒に過ごして良い思い出を作ってあげたいんです。今は少しだけ現実を頭の片隅に追いやっておきたいという気持ちです。息子が生きている間は楽しく過ごさせてあげたいし、息子が居心地のいい幸せなクリスマスを迎えられることだけに自分の気持ちを集中させたいと思っています。」

ジェナさんは、パートナーのロバート・ペリーさん(27歳)と娘トリニティ・アルコックちゃん(6歳)と一緒に、家中をサンタのグロット(小屋)のようにたくさんのデコレーションで飾り付けたそうだ。病院には、クラスのムードメーカーとしても人気者だったリース君を見舞いに友達も来てくれたという。最後にジェナさんは涙ながらにこのように語った。

「息子は、治療を頑張って受けています。そんな息子を私はとても誇りに思っています。息子の命が尽きる時まで、精いっぱいのことをしてあげたい。」

画像は『real fix 2018年12月13日付「Family Of 11-Year-Old Are Preparing For His Last Christmas After He Was Diagnosed With Terminal Cancer And Given Six Months To Live」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)