喫煙がバレて叩かれた12歳少年、逆恨みで母親を刺殺(中国)

喫煙がバレて叩かれた12歳少年、逆恨みで母親を刺殺(中国)

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中国・湖南省益陽市ゲン江市の泗湖山鎮に家族で暮らすウー・ジアカン(12歳)は12月2日の夜、母親のチェン・シンさん(34歳)を自宅で刺殺した。

チェンさんが宴会から持ち帰ったタバコ4箱を盗んだウーは喫煙し、それを咎められたことに逆上した。普段から躾が厳しかったことにも鬱憤がたまっていたウーは、キッチンナイフを掴んでチェンさんを寝室で20回以上にわたり刺すという残虐な行為に及んだ。

ウーはその後、チェンさんの遺体をそのままにして寝室の鍵をかけ、母親の携帯電話から学校に「息子は風邪をひいて具合が悪い。明日は学校を欠席させる」というメッセージを送り、返り血のついた服を着替える余裕まで見せていたという。翌3日、家にやって来た祖父が、学校に行かず2歳の弟と遊んでいるウーにチェンさんの居場所を尋ねると、ウーは「出かけた」と嘘をついた。午後になっても、チェンさんからの連絡がなく家に戻ってこないことを不審に思った祖父が、寝室の窓から中を覗き見ると、床で血まみれになって絶命しているチェンさんを発見したのだ。

通報により警察官が駆けつけたが、ウーは落ち着いた様子で「母親は自殺した」と話した。しかし勾留されると、ウーはチェンさんを刺殺したことを認め、喫煙の罰として革のベルトで叩かれたことに腹を立て、「復讐で刺した」と供述した。重い罪を犯したウーだが、中国では14歳から刑事責任が問われるため、12歳のウーはたった3日間勾留されたのみで不起訴となり、何の処罰も下されなかった。

広東省珠海市に出稼ぎをしていたウーの父親は、事態を聞きつけ急遽自宅へと戻った。父親の保護下に置かれることで釈放となったウーを、父親は再び学校へ通わせようと試みたが、他の生徒の親らから激しい反対を受けた。それでも父親はウーを学校へ連れて行ったが、学校側も受け入れを拒否。現在は自宅で父と過ごすウーを見た親族らは、「ウーはまだ12歳なんだ。どうやって子供を処罰できるというのか。学校に行かせてもらえなくなったら、将来ロクな人間にならない」と口にしており、ウーの父親も息子が確実に教育を受けられるように対応してほしいと政府に呼びかけているが、現時点で政府がどのようにこの状況を解決するのかは不明である。

地元住民らは、自宅に戻ってきたウーに対し「処罰無しで釈放されて、また学校に行ったらきっと同じことを繰り返す」とみているようだ。北京にある中国政法大学の少年非行の専門家ピ・イジュン教授は「周りの親が不安や恐怖を抱く気持ちは当然のこと」と話し、このように苦言を呈している。

「ウーのような危険人物を、再び学校へ戻すことは不適切です。児童の権利を保護するためであっても、意図的に犯した過ちを見過ごすべきではありません。ウーのような重罪を犯した未成年への対応は間違っているといえるでしょう。中国の法律は、14歳未満の犯罪者への対応が非常に曖昧なのです。」

中国では14歳〜16歳が重罪を犯した場合、少年刑務所へ収監されることもあるが、13歳〜17歳の軽犯罪法に違反した者においては少年院へ送られ院内の学校で勉強し、週末は自宅へ戻ることが許されているそうだ。なお北京の裁判所の昨年の報告によると、中国では過去8年間で14歳〜18歳間の未成年犯罪者の平均年齢が著しく低下しているという。

画像は『shanghaiist 2018年12月14日付「School refuses to readmit 12-year-old boy who stabbed his own mother to death」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)