チンパンジーの赤ちゃん、毛布に隠れる理由が切なすぎる(コンゴ)<動画あり>

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コンゴ民主共和国の南キヴ州にあるルウィロ霊長類リハビリテーションセンターのFacebookに今月7日、チンパンジーの動画が投稿され人々の関心を集めている。

動画にはチンパンジーの赤ちゃんが頭に毛布を被ったまま、バナナを食べている様子が捉えられている。あまりの可愛らしさに微笑んでしまいそうだが、この仕草の裏にある事実を知り、人々は胸が締め付けられる思いがしたようだ。投稿には、このように綴られていた。

「この子は300キロの長い道のりをバイクとボート、そして車で運ばれ、当センターに無事到着しました。この子の母親は密猟者によって、目の前で殺されました。そしてこの子は買い手が見つかるまでロープで縛られ、ビニール袋に入れられたまま茂みに置かれていたのです。」

「この子は頭が良くて、ちゃんと自立しているようです。おそらく自立せざるを得なかったのかもしれません。ところがこの子は、ずっと毛布の下に隠れたままなのです。たぶん何日もビニール袋に入れられていたため、そんな世界から自分の身を隠そうとしているのではないかと思われます。」

「笑顔が再び戻り、チンパンジーの子供らしく遊ぶ姿を目にするには、かなりの時間が必要です。唯一、救いだったのは食欲があるということです。」

「この子がいた危険な場所では、他に3頭のチンパンジーの赤ちゃんがいましたが、残念ながら私達は彼らを救うことができず、死なせてしまいました。これがこの動画の真実なのです。この子は本当に幸運だったと言えます。」

同センターでは、母親が密猟者に殺されるのを目の当たりにしたこのチンパンジーは「毛布から出てくるのが怖くて仕方がないのだろう」と推測している。これにはやるせない気持ちになった人が大勢いたようだ。「恐ろしい状況を目の当たりにして、なんて可哀そうな子なんだ」「ここまで(人間が)残酷になれるなんて信じられない。本当にこの子を救ってくれてありがとう」といったコメントが見受けられた。

現在、チンパンジーはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。しかし密猟や違法取引が行われているのが現状だ。また幼いチンパンジーにおいては、見た目の愛らしさからペットとして熱望する富裕層によって高値で取引されるという。

今回、保護されたチンパンジーの赤ちゃんは“ボニータ”と名付けられ、日々元気な姿を取り戻しているようだ。ルウィロ霊長類リハビリテーションセンターのFacebookで今月10日には、まだしっかり声を出していないもののボニータの笑う様子を捉えた動画が投稿されている。

画像は『Lwiro Primates 2019年3月7日付Facebook「After a long trip of more than 300km, by moto, boat and car, she has arrived safely to Lwiro.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)