湯川れい子 「原発を54基も作ってしまった日本人として一度は聴いて欲しい」忌野清志郎『サマータイム・ブルース』一時発禁を回想

湯川れい子 「原発を54基も作ってしまった日本人として一度は聴いて欲しい」忌野清志郎『サマータイム・ブルース』一時発禁を回想

湯川れい子 「原発を54基も作ってしまった日本人として一度は聴いて欲しい」忌野清志郎『サマータイム・ブルース』一時発禁を回想の画像


記録によると当時、忌野清志郎は1988年6月9日の夜にRCサクセションが所属するレコード会社・東芝EMI(現・ユニバーサルミュージック EMIレコーズ・ジャパン)の邦楽最高責任者、石坂敬一統括本部長に呼び出された。

石坂部長は『COVERS』発表を見合わせたい考えを告げて、もし『ラヴ・ミー・テンダー』と『サマータイム・ブルース』を含む4曲をカットすれば発売してもよいと伝えたという。

清志郎は「ロックの東芝だからこそメッセージ色の濃い作品を出すべきだ」と主張して折れず、話し合いは翌日も続き東芝EMIで再度会議を行ったが結局、発売中止が正式に決まった。ただ、話し合いで「素晴らしすぎて出せないっていうんだったら、それを新聞に出してくれ!」と訴えた清志郎の言葉は受け入れられ、6月22日に全国紙の新聞広告で「素晴らしすぎて発売できません」と掲載された。

ところが『COVERS』を望むファンの声が高まりマスコミも取り上げたことによる世論の後押しに加え、石坂部長も他のレコード会社に働きかけたこともあって、RCサクセションの古巣キティレコード(現・ユニバーサルミュージック)が8月15日(終戦記念日)に発売したのである。

湯川れい子はそうした経緯について「東芝が親会社である限り、このレコードは出せない、と言い切って、清志郎さんが怒った、という苦渋の決断の話は、石坂さんからも聞いていました」とツイートした。

さらに彼女は、忌野清志郎が『サマータイム・ブルース』を歌った気持ちに共感して「私もこれは政治的な心情でも反骨でもなくて、音楽を感じるのと同じ感性で、本気で危ないからやめてくれ〜! ここには飛んでもない嘘とまやかしがある!と感じて危険を顧みずに反対するのです…」という。

そんななか、別のフォロワーから「サマータイムブルーって聞くと子供バンドしか思い浮かばない、、失礼しました、、」とツイートがあり、彼女は「ぜひ一度、YouTubeで忌野清志郎さんの『サマータイム・ブルース』を聞いてみて下さい。原発を54基もこの小さな地震列島に作ってしまった日本人として、一度はこの歌を聴いて欲しいと思います。一体、誰に責任があるのか。誰が責任を取れるのか」と呼びかけている。

RCサクセションの『COVERS』には三浦友和や泉谷しげる、桑田佳祐(桑竹居助名義)などがゲスト参加しており、泉谷は2011年3月11日に東日本大震災が起きておよそ1か月後、4月10日にオフィシャルブログで「あらゆる場所のイベントが自粛中止の中…時期を創り、必ずや実現しようと云い続けたる!」「忌野サンの原発ソング『サマータイムブルース』練習中! ったく彼の曲はキーが高くで大変だよ!」と綴っていた。

一般の人々は『サマータイム・ブルース』を歌う機会を作るのは難しくても、まずは湯川れい子のように知らない人へ教えることはできそうだ。

画像は『UNIVERSAL MUSIC JAPAN 2016年3月21日公開 YouTube「RCサクセション「SUMMER TOUR’83 渋谷公会堂 〜KING OF LIVE COMPLETE〜」(ダイジェスト映像)」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)