米ユダヤ教礼拝所で銃撃された女性を救おうとした医師、妻と気づき失神

米ユダヤ教礼拝所で銃撃された女性を救おうとした医師、妻と気づき失神

米ユダヤ教礼拝所で銃撃された女性を救おうとした医師、妻と気づき失神の画像


ユダヤ教の例祭「過ぎ越しの祭り」の最終日にあたる27日午前11時半頃、ユダヤ教礼拝所で19歳のジョン・T・アーネスト(John T. Earnest)がライフル銃を乱射し、女性1人が死亡、8歳の少女を含む3人が負傷した。

亡くなったのは22歳の娘を持つローリー・ギルバート=ケイさん(60歳)で、ローリーさんは自らの身体を盾にして“ラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)”のイスラエル・ゴールドステイン氏(Yisroel Goldstein、57)を守り犠牲となった。ゴールドステイン氏は両手人差し指に重傷を負い病院に運ばれたが、現在は退院している。

死亡したローリーさんは昨年11月に母親を亡くしており、この日はカッディーシュと呼ばれる追悼の祈りを捧げていたところ事件に巻き込まれた。現場に居合わせた医師がCPR(心肺蘇生法)を施したが、ローリーさんは搬送されたエスコンディードの病院で死亡が確認された。

『Fox News』によると、実はこの医師はローリーさんの夫ハワード・ケイさんで、妻とは気づかずに必死でCPRを行っていたそうだ。しかしその後、手の施しようがない状態の女性が自分の妻であることが分かると、その場で気を失ってしまったという。

ゴールドステイン氏は当時を振り返り、このように語っている。

「テロリストが去った後、礼拝所の状況を確認しようとあたりを見回して愕然としました。ロビーを通り過ぎると床に意識なく横たわっているローリーさんと、彼女を蘇生させようとCPRを行うハワード医師が目に飛び込んできました。しかしその後、ハワード医師が気を失い、ローリーさんの隣に崩れ落ちたのです。その2人が床で倒れているところに、彼らの娘であるハンナさんが泣き叫びながら駆け寄ってきました。あんなに胸が張り裂けるような思いをしたのは初めてです。」

「ローリーさんは身を挺して私たちみんなを守り、私の目の前で亡くなりました。私たちはひとつになり立ち上がらなければなりません。テロが勝つことはないのです。」

乱射の最中に銃が動かなくなり現場から逃走したアーネストは、警察官に身柄を拘束され事件への関与を認めているが、事件前にはSNSに反ユダヤ主義の書き込みをしており、先月ニュージーランドで起きたモスク(イスラム礼拝所)銃乱射事件にインスパイアされたと話しているという。なおアーネストは、カリフォルニア州立大学サンマルコス校で看護学を学んでおり、礼拝所から約11キロ離れた場所に住んでいたことが分かっている。

画像は『Fox News 2019年4月29日付「Doctor began CPR on California synagogue shooting victim unaware she was his wife」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)