消防署の目の前で火災発生 消防団家族が死傷(台湾)

消防署の目の前で火災発生 消防団家族が死傷(台湾)

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火災が発生したのは創業80年以上の文房具店で、5階建ての建物は1階が店舗、上階が住宅になっていた。出火原因は明らかになっていないが、火元は1階の階段口とみられており、建物全体に木材が使われていることや1階と2階に書籍や文具など燃えやすいものが多かったことから瞬く間に上階に燃え広がったもようだ。

爆発音を聞いた近隣住民が、文房具店から濃い煙が出ていることに気付き119番通報した。店の前にある大林消防署をはじめ近くの消防署から消防車両21台が出動し、火はおよそ1時間半後に消し止められたが、この火災により店主の男性(70歳)が死亡、妻(70歳)と長女(41歳)が重傷を負い、意識不明の重体になっている。

唯一軽傷だったのは3階の寝室にいた長男(34歳)で、火事に気付き自力でベランダから隣家へ飛び移り消防員に助けを求めたそうだ。

店内に突入した救助隊員は、1階で倒れていた妻と2階のベランダに避難していた長女を救出、その後2階の浴室に倒れていた店主を救出したが、店主は病院への搬送中に死亡した。

大林消防署に避難していた近隣住民らの中には、炎の中から「早く助けてくれ。焼け死んでしまう」という店主の声を聞いた人もいるという。消防署がそばにありながら助けられなかったやりきれなさを、消防署にはしご車が配備されていないことにぶつける人もいた。

こうした市民の声に対して消防局は、大林消防署にはしご車を配備していないことを認めたうえで、一戸建てが多いこの地区の特性を考えてのことと説明した。また救助者が1階と2階から救助されていること、死傷の原因が階段の煙突効果や窓に面格子が設置されていたため避難経路がなかったことにあるとして、はしご車の有無は関係ないと話した。

なお今回の火災では、別の消防署からはしご車が出動していたものの、路地が狭く使用には至っていない。

亡くなった店主は地区の消防団として数十年間活動を続けており、近年は視力と体力の低下から顧問になっていた。また妻は防火活動の婦人団体を結成した元隊長で、現在は夫同様に顧問となり、長女が代わりに活動を続けていたという。

画像は『東森新聞 2019年5月7日付「泰興書局火警!義消父喊:快救我出去 仍葬身火窟」(圖/東森新聞)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)