息子と同じ日に大学卒業式を迎えた母 出席した息子の卒業式で涙のサプライズ(米)<動画あり>

息子と同じ日に大学卒業式を迎えた母 出席した息子の卒業式で涙のサプライズ(米)<動画あり>

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アメリカでは5月が卒業式シーズンとなる。今月4日、スティーブン・ウィルソンさんはミシガン州マウント・プレザントにあるセントラル・ミシガン大学(CMU)の卒業式に出席した。この日はスティーブンさんの母シャロンダさんもミシガン州ビッグ・ラピッズにあるフェリス州立大学(FSU)の卒業式を控えていたが、シャロンダさんは自分の式を欠席し、息子の卒業式に参加した。

この卒業式で、CMUの総長ボブ・デイヴィス氏は親子に思いがけないサプライズを用意していた。その様子はCMUのTwitterに動画として投稿され拡散している。

動画では、式場の最前列でガウンを着たスティーブンさんと肩を並べるシャロンダさんが映っている。そしてシャロンダさんに黄色いタッセルがついたアカデミックキャップ(帽子)が渡されたのだ。突然のことに驚いた様子の2人だが、スティーブンさんはシャロンダさんが帽子を被るのを手伝い、母をしっかりと抱きしめた。2人とも満面の笑みで、周りからは拍手と歓声が沸き起こる。

するとデイヴィス総長が、2人にこのように語りかけた。

「今日、シャロンダさんのことを知り、FSUのデイヴィッド・アイズラー総長に連絡を取りました。」

スティーブンさんは口を大きく開けて母を見つめ、2人の頬を涙が伝う。肩を抱き寄り添う2人に対して、デイヴィス総長はこう告げた。

「本日FSUのアイズラー総長らに代わり、シャロンダ・ウィルソンさんに学位を授与いたします。帽子のタッセルを右から左に移動してください。」

式場にいた卒業生や教授らはみな立ち上がり、シャロンダさんに惜しみない拍手を送った。そしてスティーブンさんは右手を高くあげて母を称えた。

この日、スティーブンさんはミュージック・シアターの学士を、シャロンダさんは経営学の学士をそれぞれ取得した。アメリカの卒業式では、卒業前にはタッセルを右に、卒業証書を受け取った後は左へと移動させる。これは学校を修了し、さらなるチャレンジに立ち向かい、新しいチャプターへ移動するという意味が込められているという。

スティーブンさんは嬉しいサプライズに興奮冷めやらぬ様子で、次のように語っている。

「デイヴィス総長のオフィスで手伝いをしている私の友達に、母が自分の卒業式を欠席してCMUの式に出席することを話したのです。あの日、壇上のデイヴィス総長から母があの場で学位を授与されると聞いた時は言葉を失いました。まるで魔法をかけられたみたいです。母は芯が強く、情の厚い女性です。式は今までの人生の中で最高の瞬間でした。学士を取得することは、私たち親子にとって非常に長い道のりでした。私たちのために特別な時間を作ってくれた2人の総長には本当に感謝しています。」

こうして多くの人に祝福され、新しい一歩を踏み出した2人の動画には、たくさんの温かいコメントが寄せられている。

「自分のことよりも息子を優先するって、無償の愛ってやつだよね。母が恋しくなったよ。」
「きっと卒業式が重なるって聞いた時、母親は迷わず自分の式を欠席することを選んだんだろうね。それが母親だから。私も母が恋しくなった。」
「真のリーダーっていうのは大変なことがあった時『それは残念だったね』って言うのではなく『じゃ、どうしたら今の状況を改善できるだろう』って言える人だと思う。デイヴィス総長、よくやってくれたよ。」
「涙なしでは見られなかった。」

デイヴィス総長は「学位授与式は学生が情熱を持ち献身的に取り組んできたその成果を祝うものです。2人とも学位を取得するために長い時間を費やし、一生懸命勉強してきました。家族として一緒に卒業を祝うことができて本当に嬉しく思います」と述べている。

画像は『Central Michigan University 2019年5月4日公開 YouTube「Conferring of degrees」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 A.C.)