ベビーシッター先で「猫が安楽死させられてしまう…」 逮捕覚悟で連れ去った女性(米)

ベビーシッター先で「猫が安楽死させられてしまう…」 逮捕覚悟で連れ去った女性(米)

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米ニューヨーク州ロングアイランドでベビーシッターをしているレベッカ・カッツさん(Rebecca Katz、33)は、ラッセル・バーマンさん(Russell Berman)とジュリーさん(Julie)夫妻の4歳と6歳の子供達の世話をしてきた。

バーマンさん一家は“ティガー”という名の15歳になる猫を飼っていた。しかしティガーは2年前から問題行動が見られるようになったうえお腹に塊のようなものがあり、診断はしていないが胃に問題を抱えているようだった。そのため夫妻はティガーを安楽死させることを決断していた。

しかし長年バーマンさん宅に通うレベッカさんにとって、ほぼ毎日顔を見るティガーは世話をしている子供達同様に愛する存在だったのだろう。レベッカさんは夫妻にティガーを譲ってほしいと申し出た。しかし夫妻はこれを断り、2日に一度は「安楽死させねば…」と口にしていた。

レベッカさんはティガーがいつ安楽死させられてしまうのか気が気でなく、悲しくて涙することもあったという。そして7月2日、ティガーがソファーの上に吐いてしまった時にジュリーさんは「臭うわね。再び家具の上に吐くようなことがあったら、この子はもうお終いね。病院で安楽死だわ」と言い放った。

しかもジュリーさんは、レベッカさんに「私が明日、この子を病院に連れて行って検査を受けさせると思っているんでしょう? それはないわね。この子は安楽死するのよ」と伝えた。レベッカさんは気持ちを抑えることができなかったのかその日の仕事を終えた後、キッチンカウンターの上に「ティガーを死なせるわけにはいかない」とメモを残し、ティガーを連れてバーマンさん宅をあとにした。

すると、すぐに夫妻からテキストメッセージが届いた。

「あなたにティガーを連れて行く権利はない。すぐに返してちょうだい。さもなければ警察に通報するわよ。」

しかしレベッカさんはティガーを返すことなく動物病院へと連れて行き、自ら治療費を支払いティガーを診てもらった。レベッカさんによると、ティガーは健康上に問題があったものの末期的な病気ではないとのことだ。

その後、夫妻は警察に行き、猫が盗まれたことを伝え「500ドル(約53,300円)の価値がある猫だ」と主張した。これにより数日後にレベッカさんは自ら出頭して罪を認め、2時間ほど留置場で過ごした。

レベッカさんは「自分には猫を連れて行く権利がない」ことを承知のうえだったが、メディアのインタビューでは「老齢だとしてもティガーにはまだ生きる権利があります。私は刑務所でゴキブリと一緒に寝る覚悟です」と明かした。

一方で夫妻は、メディアに対して「私達の唯一の望みは猫が15年間一緒に過ごした愛する家族のもとへ、そして子供達のもとへと戻ってくることです」と話している。

そしてレベッカさんは軽窃盗罪で起訴されたため、7月31日にナッソー郡裁判所に出廷。その結果、条件付きで釈放されることとなった。しかし裁判官はティガーの処遇については裁定を下さなかったため、ティガーは今もレベッカさんと一緒に暮らしているという。

画像は『New York Post 2019年7月31日付「Couple who wanted to euthanize cat demand return from nanny who stole him」(Dennis A. Clark)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)