登校中の6歳女児を4人組が誘拐 首謀者は担任教師(南ア)

登校中の6歳女児を4人組が誘拐 首謀者は担任教師(南ア)

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バンダービールパークのカレッジ・プライマリースクール(Kollegepark Primary School)の門の外で2日の午前7時40分頃、車から降りた母親と手を繋いで歩いていた6歳のエイミー・リーちゃんが、覆面を被った4人組に囲まれた。エイミー・リーちゃんは母親のアンジェリーンさんから無理やり引き離されると、待機していた白のトヨタ車で連れ去られた。

エイミー・リーちゃんの父親は、地元では顔が知れたF1パワーボートレーサーのワイナンド・デヤハーさん(Wynand de Jager)で、犯人は一緒にいた5歳の弟ジェイデン君や他の児童には目もくれず明らかにエイミー・リーちゃんを狙っていたことから、警察は計画的な誘拐事件として捜査を開始した。また学校の目の前で女児が誘拐されるというショッキングなニュースは、地元新聞やテレビ、SNSなどで大きく取り上げられることとなった。

誘拐直後、犯人グループはワイナンドさんに電話をかけ、身代金約1470万円(200万ランド)を要求した。しかし報道が過熱し焦り始めたのか、犯人は最終的に身代金を3分の1以下にまで引き下げてきたようだ。デヤハー夫妻は警察署で交渉にあたってきたが、追い詰められた犯人グループは誘拐から19時間後、意外な行動に出た。

3日の午前2時頃、バンダービールパーク市内で最も危険な地域と言われる路上にエイミー・リーちゃんを放置し、車で走り去ったのだ。エイミー・リーちゃんはたまたま近くのパブから出てきた20代のカップルによって発見されており、4キロ先にある市警察署まで連れて来られた。カップルはエイミー・リーちゃんのことを報道で知っており、偶然にも2人が向かった警察署には娘の行方を探す両親が待機していた。

翌日、捜査を進めていた警察は40歳と27歳の女、50歳の男を逮捕したことと、27歳の女はエイミー・リーちゃんの担任教師であるサリーナ・ヒューマン(Tharina Human)であることを公表した。サリーナはアンジェリーンさんのFacebook仲間で夫妻とも親しく、過去にはジェイデン君を教えたこともあったという。

また学校関係者により、サリーナが事件発生直後に学校の門のところで泣いていたアンジェリーンさんを慰めていたこと、WhatsAppを使って保護者に「私も皆さんと同じようにショックを受けています。エイミー・リーちゃんのために祈りを捧げましょう」「学校の子供たちは安全ですが、世の中には精神的に問題のある者がいるということです」「学校にいる子供たちのことは私が命を懸けて守ります」「エイミー・リーちゃんの両親を慰める花やギフトを贈るのでお金を送って下さい」など、いくつものメッセージを送っていたことが次々と明らかにされていった。

そしてこの事件では、にわかには信じがたいサリーナの過去が暴かれることになった。サリーナは教師という身でありながら麻薬を常用していたことがあり、麻薬密売組織に膨大な借金を抱えていた。そのため身代金で借金を返済しようとエイミー・リーちゃんの誘拐を計画し、実行した。エイミー・リーちゃんを暗い地下牢のような場所に閉じ込めたサリーナだったが、メディアが大きく取り上げたことで身動きが取れなくなり、借金を返すどころか人生を棒に振ることになってしまったのだ。

逮捕された3人は身柄を拘束されているが、警察では未だ逃走中の実行犯を追跡中とのことだ。6日に初出廷したサリーナはエイミー・リーちゃんの家族に謝罪の言葉を述べたというが、ワイナンドさんはメディアの取材に「ゆるされることではない。こんな辛い思いは誰にも味わって欲しくない」と述べており、込み上げる涙を抑えることができない様子だった。

画像は『Mirror 2019年9月9日付「Teacher, 27, ‘kidnapped one of her own pupils by posing with the child’s mother’」(Image: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)