6度の流産後に授かった2歳娘、ベビーシッターに車内置き去りにされ死亡(米)

6度の流産後に授かった2歳娘、ベビーシッターに車内置き去りにされ死亡(米)

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亡くなったのは2歳のザライア・ハシミちゃん(Zariah Hasheme)で9月17日の朝6時半頃、ベビーシッターのタミー・ブルックス(Tammie Brooks、41)の車に乗って自宅を出ていた。ザライアちゃんはデイケアセンターで降ろされる予定であったが、タミーはザライアちゃんが車に乗っていることを忘れてそのまま職場に直行した。

その日の昼過ぎ、銀行での用事を済ませたタミーは、ザライアちゃんをチャイルドシートに乗せたままにしていることにようやく気付いた。ザライアちゃんはすでに意識がなく午後1時27分、駆けつけたホッブズ警察署の職員により死亡が確認された。アルバカーキのこの日の最高気温は28度で、ザライアちゃんは暑い車内に7時間も置き去りにされていた。

ザライアちゃんは母親デミ・ペトロウスキーさんが6度の流産を経て授かった子で、デミさんは「毎日欠かすことなく『子供ができますように』と祈り続けてできた奇跡の子です。もうだめなんじゃないかと諦めかけていた時にザライアを妊娠したのです。こんなことが自分の身に起こるなんて、なんて残酷なんでしょう」と涙ながらに語った。

また父親のザッカリーさんは『KOB4』のインタビューで「ザライアの初めての言葉は?ダダ(Dada)”でした」と明かすと、言葉に詰まりながらこのように続けた。

「車の運転中にデミから電話があり、泣き叫びながらこう言ったのです。『ザライアが死んじゃったのよ。どうしたらいいの』ってね。急ブレーキをかけて車を道路脇に停めましたよ。」

「ペンを忘れたっていうなら分かります。でも子供を車に置き忘れるなんて、ありえないでしょう。彼女は娘を殺したのです。」

夫婦は1人娘のザライアちゃんの死を受けて「子供を暑い車内に置き去りにすることがいかに危険か、多くの人に知ってもらいたいと思います」と述べ、今すぐできることとして次の2点を挙げた。

「車から出る時は、必ず車内を確認してください。車が停まっていたら、後部座席をチェックして下さい。もし子供が置き去りにされていたら、すぐに助けを呼んで下さい。」
「デイケアセンターは、もし子供が約束の時間に現れなかったら、緊急時リストに書かれている家族などに速やかに連絡して下さい。」

子供の車中での事故の危険性を訴え活動する米グループ『Kidsandcars.org』によると、アメリカでは毎年平均38人が暑い車内に置き去りにされて命を落としており、ザライアちゃんは今年42番目の犠牲者だということだ。自動車メーカーはこのような事故をなくすために後部座席にセンサーをつけるなどの対策を迫られているが、同グループはすぐにできるいくつかの対処法を紹介している。

「チャイルドシートに乗せた子供のそばに携帯電話や靴を置く。」
「チャイルドシートは助手席の後ろに設置する。」
「車に鍵をかける時は必ず中をチェックする。」
「チャイルドシートにぬいぐるみを常時置き、子供を座らせたらぬいぐるみを助手席に移す。」

なおタミーだが、児童を放棄し死亡させたとして第1級の重罪で逮捕され、約536万円(5万ドル)の保釈金が設定されたままホッブズ市刑務所に拘留されているとのことだ。

子供やペットを暑い車内に置き去りにして死なせてしまうという事件はあとを絶たず、今年7月には米ニューヨーク州で、父親が1歳の双子を30度の真夏日に車内に置き忘れて死亡させている。この父親は子供を保育園に預けたと思い込んで8時間も放置し、法廷で「自分が死なせてしまった」と泣き崩れていた。

画像は『TheBL.com 2019年9月24日付「After 6 miscarriages, New Mexico couple suffer hot car death of ‘miracle’ baby; nanny arrested」(Zachary Ali Hasheme(L)/ Hobbs Police Department(R)/ Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)