「邪気払い」として宗教施設で集団暴行 被害者は2歳〜80歳(台湾)

「邪気払い」として宗教施設で集団暴行 被害者は2歳〜80歳(台湾)

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逮捕されたのは宗教団体「中華日行一善学会」の教主。同団体は台湾の台中市、南投県のほか中国広東省の南寧市にも道場があり、現在信者の数は40人程度、かつての入信者を含めると100人程度になるとみられている。

事の発端は今年3月、広東省南寧市の道場で教団幹部の台湾人女性(26歳)が同じく教団幹部らに暴行を受け死亡する事件が起きた。女性は教主に誘われ大学を休学し、教主とともに中国で布教活動を行っていたそうだ。しかし教団の規則に背いたため、暴行を受けて死亡したという。中国当局では、逃げるように台湾へ戻った教主について捜査を続けていた。

警察は捜査の中で、殺された女性以外にも少なくとも5家族が身体に危害を加えられたり、行動の自由を奪われたことを突き止め、8月下旬に南投県の山奥にある道場に家宅捜索に入った。道場では暴行の証拠となる動画が保存されたハードディスクのほか、暴行に使われたパイプや紐で縛ったブランケットなどの道具が見つかった。また当時、道場にいた信者19人の身柄が保護された。

同教団は入信すると道場に入居しなければならず、外部との連絡も絶たれるそうだ。また「遅刻をしてはいけない」「挙手せずに発言してはいけない」などさまざまな規則があり、それに反した場合には水道管や棒などで集団暴行を受けることになる。

しかしそうした暴行を信者らは「邪気払いの儀式」と信じており、暴行を受けた後は、暴行を加えた者に対してお礼を言うそうだ。さらに教主は、信者の傷が癒えると「これぞ神の力だ」と話していたという。

警察が動画を調べたところ、2歳から80歳までの信者が日常的に集団暴行を受けていたことが分かった。それでも保護された19人の信者は、いまだに暴行を「邪気払いの儀式」と信じているそうだ。警察はすでに教団を脱退している元信者らにも話を聞くなど、捜査への協力を呼びかけている。

画像は『自由時報 2019年9月25日付「妙齡女遭拐至中國虐死 警直搗道場逮邪教「聖母」救出19人」(記者許國髢|攝)』『TVBS新聞網 2019年9月25日付「可怕暴力宗教!打走「壞東西」 把人毆打成傷」(圖/TVBS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)