91歳女性宅のボイラーを無料修理した配管工に1千万円超の寄付が集まる(英)

91歳女性宅のボイラーを無料修理した配管工に1千万円超の寄付が集まる(英)

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英ランカシャー州バーンリーで配管工をしているジェイムズ・アンダーソンさん(James Anderson、52)は、91歳の白血病を患う女性宅のボイラー修理を行ったのだが、その請求書がこのほどSNSで拡散された。

ジェイムズさんの請求書には修理代が0ポンドと記載されており、その下には「この女性は91歳で重度の白血病を患っており、終末期医療ケア中。女性からはどんな状況でも一切請求は無いものとする。彼女が快適に過ごせるように24時間できる限りの対応をする」とあった。

この請求書に心打たれた女性の孫が、それを写真に収めてSNSに投稿したところ、多くの人が深い感銘を受けてジェイムズさんを称賛した。

実はジェイムズさん、過去に会社を経営していたのだが、高齢者や重い病気を抱えている人達が悪質な業者によってボイラーや配管の修理に高額な料金を支払っていることを知り、2017年に思い切って自分の会社をたたみ、非営利型株式会社(Non-Profit Company:NPC)「Depher」を立ち上げた。

これによりジェイムズさんは現在、高齢者や重度の病気を抱えている人達のために配管修理などを無償または低料金で引き受けており、彼は「この国の高齢者や身体障害者が、冬の寒い時期に資金不足でボイラーを修理できないことで体調を崩したり、亡くなったり苦しんだりして欲しくはない」と話している。

ところが収益が得られず、寄付金などに頼っていることから「Depher」は8千ポンド(約106万円)ほどの借金を抱えてしまった。しかしジェイムズさんは、自分の使命を全うするかのように仕事を続けた。そして今回、ジェイムズさんのことがSNSで話題になった後、信じられないことが起きた。

感銘を受けた人達から資金提供や寄付が集まりだしたのだ。あるロンドンの女性はジェイムズさんに直接電話をかけて2千ポンド(約26万円)を振り込み、またある男性は1千ポンド(約13万円)を振り込むということが続いた。その総額は約8万ポンド(約1060万円)に上った。

ジェイムズさんはこの寄付金でもっと多くの高齢者や重度の病気を抱えている人達を支援して行きたいと考えているようで、さらには「かつて資金繰りがうまくいかなくて2人の若者を解雇しなければならなかった。そのため経理から書類整理、広告出稿など全部ひとりでやらなければならなかったが、今は解雇した2人の若者を再雇用できます」と明かしている。

しかもジェイムズさんの活動に興味を持ったアメリカやフランス、オーストラリアなどに住む人達からも連絡があり、「Depher」のような活動をそれぞれの国で発足させるためジェイムズさんにアドバイスを求めているという。

ジェイムズさんは「うまくいけば私達はイギリスだけでなく、地球全体が一つの目的のために全てのチームをまとめることができて、世界中の高齢者や障害者が恩恵を受けることができるかもしれない」と述べており、大きな夢に向かって更に歩み出したようだ。

画像は『The Sun 2019年9月22日付「IT’S PLUMB CRAZY Plumber receives £80k in donations after going viral for offering free services to elderly and disabled」(Credit: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)