“ドラマ離れ”に巻き返しなるか 『いだてん』『グランメゾン東京』『ニッポンノワール』の流れに「日曜夜も悪くない」の声

“ドラマ離れ”に巻き返しなるか 『いだてん』『グランメゾン東京』『ニッポンノワール』の流れに「日曜夜も悪くない」の声

“ドラマ離れ”に巻き返しなるか 『いだてん』『グランメゾン東京』『ニッポンノワール』の流れに「日曜夜も悪くない」の声の画像


まず、10月27日放送のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』第40回「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にはぐいぐい引き込まれた。

いよいよ1964年の東京オリンピック開催に向けてストーリーが進む前に、招致活動に尽力する主人公・田畑政治(阿部サダヲ)や東京都知事・東龍太郎(松重豊)、日本オリンピック委員会常任委員・岩田幸彰(松坂桃李)がIOC総会でのスピーチをNHK解説委員の平沢和重(星野源)に依頼するシーンを用いて、太平洋戦争に敗れた日本がオリンピック招致する意義を視聴者にも分かりやすく説明する手法をとった。

1948年のロンドンオリンピックに敗戦国の日本選手団は不承認により参加できず、田畑をはじめとする日本水連は“裏オリンピック”として同日に日本選手権を行ったことや、田畑がマッカーサーに直談判したり、東が苦渋の選択で都知事に立候補したいきさつ、日本選手団がフィリピンに遠征して現地の子どもたちから「人殺し」と石を投げられたエピソードなどが描かれ、戦後にあって東京オリンピックを開催するまでにどれだけの苦労があったかを振り返る集大成だ。

折しも徳井義実の不祥事により別の意味で注目を集めている本作だが、ドラマの展開はこれから急加速して佳境に入っていく。これを機に『いだてん』を見始めた人はその世界観に引き込まれるだろう。

続いて21時からはTBS系日曜劇場『グランメゾン東京』第2話がオンエアされた。木村拓哉演じる主人公の腕利きシェフ・尾花夏樹が過去に料理でアレルギー事故を起こし名声と信用を失いながら、三つ星レストランを夢見る料理人・早見倫子(鈴木京香)と協力して新しいレストランを立ち上げようとする。

「BISTRO SMAP」で鍛えた木村拓哉による料理シーンはもちろんながら、頑固で忖度したコミュニケーションが苦手な尾花と、フランスの二つ星レストラン「エスコフィユ」時代に仕事した仲間との関係が大きな見どころだ。尾花への信頼を失った仲間たちの離れてしまった心が少しずつ戻るところを見事に表現する演技やカメラワークに注目したい。

第1話でギャルソンの京野陸太郎(沢村一樹)が尾花と協力することになり、第2話ではWEB料理研究家として活躍する相沢瓶人(及川光博)が尾花との距離を近づけた。そんな2人の心を動かしたのは尾花の料理であり、レストランの夢を真っ直ぐに追いかける早見倫子の真摯な姿だ。一流ホテルで料理長を務める平古祥平(玉森裕太/Kis-My-Ft2)も、尾花への憎しみとも言える感情を徐々に溶かしており次回が待たれる。

そして賀来賢人主演による日本テレビ系日曜ドラマ『ニッポンノワール−刑事Yの反乱−』は、全く違った傾向だけに『いだてん』『グランメゾン東京』と見た後でも展開が気になって、さらにチャンネルを変えたくなる。

本作は菅田将暉主演ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』の半年後という設定で、27日放送の第3話でも『3年A組』絡みのワードや設定が次々に飛び出す。主人公の刑事・遊佐清春(賀来賢人)が巻き込まれたマドンナ刑事・碓氷薫(広末涼子)が殺された事件には、「半グレ集団ベルムズ」が関わっているということも分かってきた。

しかも特撮ヒーロー・ガルムフェニックスまで登場して『3年A組』ワールド満載である。この流れからすれば何らかの形で刑事・郡司真人(椎名桔平)や柊一颯(菅田将暉)の登場があり得るかもしれない。そんな期待感も本作の魅力だろう。

視聴者からは「いだてん→グランメゾン東京→ニッポンノワール日曜夜も悪くない」、「いだてん→グランメゾン→ニッポンノワールで日曜ドラマ漬けなの、真田丸→99.9→ゆとりですがなにか以来!」、「いだてんみて、グランメゾンみて、牡丹灯籠みて、ノワールみないと。忙しいんだけど」、「は〜〜〜いだてんからのグランメゾンの流れ最っっっっっ高だな!! たまにはテレビもやるやーんってなる時間だわ」といったツイートが見受けられた。

そうした声からテレビでもネットでも良い作品は支持されることを改めて思わされる。「テレビ離れ」「ドラマ離れ」とは一面的な現象を表現したもので、可能性はまだまだありそうだ。

画像2、3枚目は『賀来賢人 STAFF 2019年10月27日付Twitter「本日22:30からは #ニッポンノワール 3話」』『G?n Hoshino 星野源 2019年10月27日付Instagram「平沢和重さん。知るほどに、演じるほどに、面白く、奥が深い方だと思います。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)