宮崎駿監督の一番弟子・高坂希太郎が15年ぶりにアニメ映画を監督!

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第487回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、9月21日に公開された『若おかみは小学生!』を掘り起こします。


人気テレビアニメが劇場版に! おっこが若おかみとして成長していく笑いと涙のストーリー


日本国内にとどまらず、いまや世界を牽引する日本のアニメーション映画業界。それと同時に、日本人アニメーション映画監督にも注目が集まっています。

スタジオジブリの宮崎駿監督や高畑勲監督に限らず、いま日本は才能あるアニメーション映画監督の宝庫。そんななか、注目したいのが高坂希太郎監督です。


高坂希太郎監督は、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』の作画監督、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』では原画を担当するなど、長くジブリ作品に携わり、“宮崎駿監督の一番弟子”とも呼ばれている人物。

『風立ちぬ』でも作画監督を務め、第41回アニー賞キャラクターアニメーション部門でノミネート、そして東京アニメアワードフェスティバルではアニメーター賞を受賞するなど、宮崎駿作品には欠かせないクリエイターでした。

2003年に公開された映画監督デビュー作『茄子 アンダルシアの夏』は、47分という中編ながらロードレースの過酷さや故郷への想いといった心理描写が上手く盛り込まれた“隠れた傑作”。私自身、様々な作品でクレジットされている高坂監督の名前を見る度に「もう劇場アニメの監督はおやりにならないのだろうか…」と気になっていました。

そしてついに、『若おかみは小学生!』で、15年ぶりにアニメーション映画監督を務めることになったのです。


本作は、累計発行部数300万部を超える大人気児童文学シリーズの映画化作品。両親を交通事故で亡くした小学6年生の女の子・おっこが、祖母の営む温泉旅館“春の屋”に引き取られ、旅館に昔から住み着く不思議な仲間たちに助けられながら“若おかみ修行”をする…という少女の成長物語です。

映画版では原作には深く描かれていなかった、おっこと亡くなった両親とのエピソードも盛り込まれ、より深みのあるストーリーとなっています。


高坂監督のもとに錚々たるアニメーション制作者が集結し、丁寧で緻密に作られた映像は臨場感たっぷり。制作者としての誇りとこだわりこそ、主人公と同世代の少女たちだけでなく、大人までをも魅了すること間違いなし。

愛されるアニメーション映画には世代を超えて親しめる普遍性がありますが、本作も間違いなく、その一作と言えるでしょう。


若おかみは小学生!
2018年9月21日から全国ロードショー
監督:高坂希太郎
原作:令丈ヒロ子・亜沙美[絵](講談社青い鳥文庫「若おかみは小学生!」シリーズ)
主題歌:藤原さくら「また明日」(SPEEDSTAR RECORDS)
声の出演:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英、鈴木杏樹、ホラン千秋、設楽統(バナナマン)、山寺宏一、遠藤璃菜、小桜エツコ、一龍斎春水 、一龍斎貞友、てらそままさき ほか
?令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
公式サイト https://www.waka-okami.jp/movie/

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