岡田准一が、名キャメラマン木村大作監督と作り上げた、正統派日本映画

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第488回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、9月28日公開の『散り椿』を掘り起こします。


ただ、愛する人のために… 凛とした生き様に心揺さぶられる感動作


黒澤明監督の撮影助手としてキャリアをスタートし、森谷司郎、降旗康男、深作欣二など名だたる監督のもとで名作を生み出してきた名キャメラマン、木村大作。

映画監督第3作として手がけたのは、自身初の時代劇『散り椿』。直木賞作家・葉室麟の同名小説を実写映画化しました。


享保15年。藩の不正を訴えたがために追放されてしまった瓜生新兵衛は、その後も彼に連れ添い続け、病に倒れた妻・篠から死の床である願いを託される。それは藩に戻って、榊原采女を助けてほしいというもの。采女は新兵衛のかつての友にしてライバルであり、藩追放についても大きな因縁を持つ人物だった。

妻の願いを叶えるため故郷に戻った新兵衛は、過去の不正事件の真相や妻の本当の思いを知ることに。そしてその裏では、彼を襲おうとする大きな力が動いていた…。


主演は、幅広い世代から絶大な人気を誇り、木村大作監督が「高倉健の後継者」と目する国民的俳優・岡田准一。激しい剣豪アクションを披露する一方で、妻の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく不器用で潔い男を繊細に演じています。

共演には西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子、富司純子、奥田瑛二ら、錚々たる日本を代表する豪華俳優陣が集結。そして脚本を手がけたのは、黒澤明監督の助監督を長年務めた小泉堯史。“黒澤明の継承者”である日本映画界の重鎮がタッグを組んだということでも、邦画好きにとっては魅力を感じずにはいられない作品です。


本作は富山、滋賀、長野で時代劇としては前代未聞の全篇オールロケを敢行。それも“ホンモノ”が持つパワーや表現力にこだわり続ける、木村大作監督ならではのこと。

厳しい自然の中に浮かび上がる登場人物たちの感情を木村キャメラマンが掬い取り、美しく叙情豊かで圧倒的な映像で迫ります。これぞ、“世界のクロサワ”のDNAを受け継いだ、正統派日本映画と呼ぶに相応しい作品です。


散り椿
2018年9月28日から全国東宝系にて公開
監督・撮影:木村大作
原作:葉室麟「散り椿」 角川文庫刊
脚本:小泉堯史
音楽:加古 隆
出演:岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、芳根京子、駿河太郎、渡辺大、石橋蓮司、富司純子、奥田瑛二 ほか
?2018「散り椿」製作委員会
公式サイト http://chiritsubaki.jp/

八雲ふみね しゃベルシネマ

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