祝 “逃げ恥”婚! 星野源 & 新垣結衣 〜改めて観たい2人の“魅力”

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第996回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

5月19日、女優の新垣結衣さんとシンガーソングライター・俳優・文筆家の星野源さんが結婚することが発表されました。突然の吉報に、日本中が震撼。その波は海を越えて、中国のSNS検索ランキングでも1位に踊り出るなど、大きな話題となっています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、かつてない逆風に翻弄されているエンターテインメント界。そんななか、幸せなニュースが届くのは、やはり嬉しいことです。

そこで今回は、お二人が共演した大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の魅力を振り返るとともに、いまこそ観て欲しい映画出演作をご紹介します。

※写真は「逃げるは恥だが役に立つ」より (C)TBS

※写真は「逃げるは恥だが役に立つ」より (C)TBS

「逃げるは恥だが役に立つ」〜ドラマ以上にドラマチック!“契約結婚夫婦”が、現実でも夫婦に……

2016年10月期に放送された大ヒットドラマ「逃げ恥」こと「逃げるは恥だが役に立つ」。

原作は、海野つなみによる同名漫画。職ナシ彼氏ナシのヒロイン・森山みくり(新垣結衣)が、恋愛経験のない独身サラリーマン・津崎平匡(星野源)と、家事代行の“契約結婚”締結。真実の愛に発展して行くまでを描いた、新感覚な社会派コメディです。

※写真は「逃げるは恥だが役に立つ」より (C)TBS

※写真は「逃げるは恥だが役に立つ」より (C)TBS

星野源によるエンディングテーマ「恋」に乗せて、出演者たちが楽しげに踊る“恋ダンス”。「なかなか恋愛に発展せず、じれったくてムズムズするところに胸キュンする」ことを表した“ムズキュン”なる造語を流行させた名シーンの数々。

社会現象を巻き起こすほどの大ヒットにつながった要因は多々ありますが、そのなかでもいちばんの見どころは、やはりみくりと平匡の恋模様。

30代の男性と、20代の女性。大人2人がまるで高校生のような“ムズキュン”を繰り広げ、その絶妙なじれったさは、思わず視聴者も彼らの恋の行方を見守りたくなってしまうほど。そして、その恋模様がチャーミングに映るのは、演じ手である新垣結衣と星野源の持ち味によるものでしょう。

また本作は“社会派コメディ”と謳っているように、リアルな社会問題を扱っているのも特徴。就職難や派遣切り、男女の恋愛観・結婚観の違い、独身バリキャリの本音、そしてジェンダーなどなど。旧来的な価値観に支配される現代社会を描くと同時に、多様性を肯定する視点を持ち合わせており、その温かい作風が多くの視聴者の心を掴んだのではないでしょうか。

未公開映像などを交えた「逃げるは恥だが役に立つムズキュン!特別編」(2020年放送)、そして約4年ぶりの新作となった「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」(2021年1月2日放送)と合わせて、もう一度じっくりと見直したい傑作ドラマです。

※写真は『ミックス。』より

いまこそ観て欲しい! 新垣結衣出演『ミックス。』『劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』

「第60回ブルーリボン賞」で主演女優賞に輝いた『ミックス。』(2017年)。

卓球を題材に、男女混合ダブルス(ミックス)を通じて巻き起こる人間模様を描いた本作で新垣結衣が演じたのは、失恋をきっかけに再び卓球に挑む、かつての“天才卓球少女”。

ダブル主演の瑛太(永山瑛太)をはじめ、豪華キャスト陣との息の合ったコンビネーションで、笑いあり涙ありの人間模様を繰り広げています。「逃げ恥」でも披露したキュートなコメディエンヌぶりが堪能できる1作です。

※写真は『劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』より

2018年邦画No.1大ヒット作となった『劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』。2008年7月以降、連続ドラマ3シリーズ、スペシャル版1作品が放送された人気テレビドラマの待望の劇場版です。

本シリーズで、フライトドクター白石恵役に扮した新垣結衣。10年にわたって演じて来た役を全うする姿に、キャラクターの成長と“女優・新垣結衣”の躍進がリンクして、思わずホロリとさせられる人も多いはず。

※写真は『引っ越し大名!』より

いまこそ観て欲しい! 星野源出演『引っ越し大名!』『罪の声』

生涯に7回も“国替え”をさせられた実在の大名をモチーフに、“引っ越し奉行”を命じられた若侍の悪戦苦闘を綴った時代劇コメディ『引っ越し大名!』。

星野源の役どころは、人付き合いが苦手な書庫番・片桐春之介。気弱だがお人好しで憎めない“オタク青年”が、一大プロジェクトを率いるリーダーとして成長して行く様子を、伸びやかに演じています。

書庫で大好きな読書にいそしむシーンは何とも微笑ましく、その愛らしい表情も萌えポイント!?

※写真は『罪の声』より

実際にあった昭和最大の未解決事件を題材に、過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描いた映画『罪の声』。

このヒューマンミステリー大作で星野源が挑んだのは、幼少時の自分が日本中を震撼させた未解決の大事件に関わっていたことを知ってしまう男、曽根俊也役。

難役をリアリティあふれる繊細な演技で体現し、観客を魅了。「第44回日本アカデミー賞」では優秀助演男優賞を受賞しました。さまざまなジャンルにおいて才能を発揮する彼の新たな一面に触れることができる、社会派サスペンスです。

新垣結衣さん、星野源さん。ご結婚おめでとうございます。お二人の幸せと、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

『逃げるは恥だが役に立つ』

■逃げるは恥だが役に立つ

<キャスト>
森山みくり:新垣結衣
津崎平匡:星野源
風見涼太:大谷亮平
日野秀司:藤井隆
田中安恵:真野恵里菜
梅原ナツキ:成田凌
堀内柚:山賀琴子

竹中道彦:高橋洋(「高」は正式には「はしごだか」)
渡辺一馬:葉山奨之
茉菜:古畑星夏
森山ちがや:細田善彦
森山葵:高山侑子
山さん(マスター):古舘寛治(「舘」は正式には「舎官」)
津崎宗八:モロ師岡
津崎知佳:高橋ひとみ
森山栃男:宇梶剛士
森山桜:富田靖子
沼田頼綱:古田新太
土屋百合:石田ゆり子

<スタッフ>
原作:海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』(講談社「Kiss」所載)
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:那須田淳、磯山晶、峠田浩、宮崎真佐子(「崎」は旧字)
監督・演出:金子文紀、土井裕泰、石井康晴
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
OP テーマ:チャラン・ポ・ランタン 「進め、たまに逃げても」(avex trax)
主題歌:星野源「恋」(スピードスターレコーズ)
製作著作:TBS
(C)TBS

「逃げるは恥だが役に立つ」DVD&Blu-ray BOX発売中
製作著作・発売元:TBS
販売元:TCエンタテインメント

Paravi配信サイト https://www.paravi.jp/title/16036
公式サイト https://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

※写真は『ミックス。』より

■ミックス。(2017年公開)

DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
出演:新垣結衣、瑛太、広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁、佐野勇斗、森崎博之、蒼井優、山口紗弥加、中村アン、久間田琳加、神尾佑、平山祐介、斎藤司(トレンディエンジェル)、佐野ひなこ、鈴木福、谷花音、平澤宏々路、関太(タイムマシーン3号)、真木よう子、吉田鋼太郎、池上季実子、松尾諭、生瀬勝久、田中美佐子、遠藤憲一、小日向文世 ほか
監督:石川淳一
脚本:古沢良太
配給:東宝
(C)2017『ミックス。』製作委員会

※写真は『劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』より

■劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―(2018年公開)

DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
出演:山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、成田凌、新木優子、馬場ふみか、新田真剣佑、かたせ梨乃、平埜生成、山谷花純、丸山智己、杉本哲太、安藤政信、椎名桔平 ほか
監督:西浦正記
主題歌:Mr. Children『HANABI』(TOY’S FACTORY)
脚本:安達奈緒子
配給:東宝
(C)2018「劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」製作委員会

※写真は『引っ越し大名!』より

■引っ越し大名!

DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
出演:星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博 ほか
監督:犬童一心
原作・脚本:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
音楽:上野耕路
「引っ越し唄」振付・監修:野村萬斎
主題歌:ユニコーン「でんでん」(Ki/oon Music)
配給:松竹
(C)2019「引っ越し大名!」製作委員会
公式サイト http://hikkoshi-movie.jp/

※写真は『罪の声』より

■罪の声

DVD&Blu-rayリリース デジタル配信中
出演:小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、市川実日子、宇崎竜童、梶芽衣子
監督:土井裕泰
原作:塩田武士『罪の声』(講談社文庫)
脚本:野木亜紀子
音楽:佐藤直紀
主題歌:Uru『振り子』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:東宝
(C)2020 映画「罪の声」製作委員会
公式サイト https://tsuminokoe.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

関連記事(外部サイト)