「霊が出るコンビニ」と「事故電話番号」

芸人であり手相占い師である島田秀平がパーソナリティのポッドキャスト番組「島田秀平とオカルトさん!」(ニッポン放送 Podcast Station ほか)の8月27日の配信回で、2つの「怪談」が語られた。

川口英之、久藤跡也

最恐の怪談芸人に輝いたのは?

同番組では、4人の若手芸人による怪談No.1決定戦『SOSグランプリ』を開催。今回は、予選Aブロックを勝ち抜いた川口英之と、予選Bブロックを勝ち抜いた「スモーキードライ」の久藤跡也による決勝戦がおこなわれた。

※イメージ

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先手・川口英之は、とあるコンビニでの恐怖体験について語った。

川口:僕には秋山くん(仮名)と岸くん(仮名)という幼馴染がいまして。その秋山くんがバイトしていたコンビニが「お化けが出るコンビニ」通称“化けコン”なんて言われていたんです。

島田:はい。

川口:ある日の夜。お客さんが少ない時間になったので、秋山くんがバックヤード(お店の奥にある事務所と休憩所を兼ねた部屋)で休憩をしていたら、レジのほうから「すみませ〜ん」という女性の声が聴こえたんですね。「お客さんが来た」と思って急いでレジのほうに行ったら誰もいなかったんですね。「もしかしたら店内の別のところにいるのかな?」とか「トイレに行ったのかな?」と思って店内を探してみたんですけど、誰もいないんですね。

島田:気になりますね。

川口:彼がバックヤードに戻ると、店内の防犯カメラの映像がうつっているモニターに、その女性がいたんです。

島田:それはレジの前ですか?

川口:レジの前です。「店内に誰もいなかったよな」と思っているうちに、モニターの中の女性が、レジを「ドン!ドン!」と叩き始めたんですね。

島田:えぇ!?

川口:驚いた秋山くんはとっさに目を閉じたんですね。怖くて何分も目を開けられなかったんですけど、意を決して目を開けたら……女性はいなくなっていたんです。怖くなった秋山くんは急いで店長に電話をして報告をしたいんですね。すぐに店長が駆けつけてくれて、防犯カメラの映像をチェックしたんですけど、その女性を観た前後30分の映像が砂嵐になっていたんです。

島田:うわっ!怖いな…

川口:それからしばらくして。僕と、秋山くんの幼馴染の岸くんの2人で、問題の「お化けが出るコンビニ」に行ってきたんですよ。秋山くんを驚かせるために、変装をしてお店に行ったんです。

島田:お店はどういう雰囲気でした?

川口:灯りが付いているはずなのに、妙に薄暗いんですよ。僕らも覚悟を決めて店内に入ったんですけど、そこでは特に何も起こらなかったんですね。すると、秋山くんに「変装なんかして、何してるんだよ」と声をかけられてバレちゃったんですね。

島田:変装していたのに、すぐにバレちゃったんですか?

川口:僕たち、岸くんの車で来たんですけど、その車のことを秋山くんが覚えてたみたいで。「あの車を観たら、すぐわかったよ」って言うんです。でも、それだけじゃなくて。変なことを言われたんですね。

島田:変なことというと?

川口:「岸の車の前に、女の人がいるんだけど。どっちかの彼女か?」って言われたんです。僕らは2人だけで来たので、女性を連れてきていなかったんですね。それで怖くなっちゃってすぐに解散したんです。そしたら、その直後に岸くんが事故を起こしたんです。

島田:えぇ!? 車で事故ってしまったんですか?

川口:はい。一時は意識不明だったんですけど、そのあと回復したんですね。岸くんに「何があったの?」と聞いても、事故当時のことを一切覚えていないそうなんです。そこで、秋山くんに言われたことを思い出したんですね。

島田:「車の前に女の人がいる」っていう……

川口:そうです。だから、「コンビニの霊を連れてきちゃったんじゃないか」と思って、霊感がある知り合いに相談したんです。

島田:はい。

川口:そこで言われました、「岸くん、中古の車を買ったでしょ? それさぁ……コンビニの霊じゃなくて、中古車に悪い霊が憑いてるんだよ」って。

コンビニの霊を乗せてしまったのかと思いきや、中古車の霊が憑いていたという恐ろしい体験談。淡々とした語り口から、いきなり豹変する川口の怪談に戦慄が走るスタジオ。

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一方、後手の久藤は、携帯電話にまつわる怪談話を披露した。

久藤:体験した事がある人もいると思うんですけど、携帯の画像フォルダに「撮った覚えのない真っ黒な写真」があった……という経験はありませんか?

島田:ありますね。

久藤:知り合いのAさんも「よくある事だ」と思って、気にしなかったそうなんです。でも、あまりに多いんですよ。毎日毎日、撮った覚えのない真っ黒な写真が画像フォルダに増えていく。画像って「いつ撮ったか」時間が見られるじゃないですか?

島田:はい。

久藤:時間を見てみたら、自分が寝ている時間なんですよ。「寝相が悪くてスクリーンショットを撮っちゃったのかな」と思ったそうなんですね。でも、それだけじゃなくて右腕にしびれを感じるようになったんです。「もしかして脳梗塞とか、病気だったら怖いな」と病院で診てもらったんですが、異常は見つからなかったんですね。

Aさんが勤めている会社に新人が入ってきたんです。新人を会社のグループLINEに入れるために、QRコードを使って招待しようとしたんです。AさんのQRコードを新人が読み込んだときに、「AさんのLINE ID、登録されてますね」と言うんです。

島田:え? もともと知り合いだったんですか?

久藤:いや、そうではないんです。LINEって、登録されているQRコードを読み込むと、トークルームにポンと飛ぶんですね。で、飛んだ先のトークルームの名前を見ると「○○あや」と出るんです。

島田:どういうことですか?

久藤:「○○あや」さんがかつて使っていた電話番号を、いまAさんが使っていたという事なんです。LINEのシステム上、連絡先で同期していると、連絡先の名前がLINEのトークルームに反映されるんです。

島田:なるほど。では、「○○あや」さんが解約した電話番号を、いまAさんのもとにやってきた……という事ですね。

久藤:そうなんです。で、その「○○あや」さんは、新人のもともと知り合いだったんですけど、数年前に亡くなってしまった人なんですね。で、新人が妙な事を言うんです。「この電話番号、3年でもう3人目なんですよね」と。

島田:えっ!?

久藤:LINEって、その電話番号を新しい人が契約して、LINEを使い始めると「○○あやさんとトークしよう」ってトークルームが上に出てくるんです。それが3年で3回あったそうなんです。その話を聴いて、Aさんは思い出したんです。真っ黒な写真が入っていたり、右手がしびれるようになったのが「携帯のキャリアを変えて、電話番号を新しくした時から」だったんです。これって、事故物件ならぬ事故電話番号みたいですよね。

島田:たしかに、奇妙ですよ……。何か因果関係があるとしたら怖いですね。

久藤:でも、Aさんはオカルトをあまり信じない人だったので、それほど深刻に受け止めずにその電話番号を使い続けていたんですね。ある日、知り合いと飲んでいたら、その中に霊が見える人がいたんですね。「おい、A。右腕痛いんじゃない?」って話しかけてきたんですね。Aさんが「いや、痛くは無いけど痺れがあるんだよね」と答えたら、「お前が携帯に触るたびに、男の人がお前の腕をグーっと握りしめてるよ」って言うんです。

島田:うわっ!

久藤:Aさんは「俺の右腕の痺れは、それが原因か」と気づいたそうなんですが、「○○あや」さんは女性ですよね。

島田:はい。

久藤:だから、「○○あや」さんが霊になってAさんに何かをしているわけではなくて、彼女もその右腕を握りしめてくる霊の影響で、亡くなってしまったんじゃないか……ということなんです。

LINE交換という身近な出来事から発覚した「事故電話番号」にまつわる怪談話。島田が「どちらか決められない」と称賛する珠玉の怪談話が出そろった決勝戦。

川口英之

川口英之

スタッフの判定の結果、川口英之が優勝に輝き、賞金の4万4444円を獲得した。

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