舘ひろし「浅丘ルリ子さんは、数少ない『覚悟を感じる』女優さん」

黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(12月22日放送)に俳優でシンガーソングライターの舘ひろしが出演。『プレミアムドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』について語った。

舘ひろし

舘ひろし

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。12月20日(月)~12月24日(金)のゲストは俳優でシンガーソングライターの舘ひろし。3日目は、『プレミアムドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』について—

黒木)現在放送中のドラマでは、初めて「保護司」という役を演じられました。NHK BSプレミアムとNHK BS4Kで毎週日曜夜10時絶賛放送中でございます。主演ドラマ『プレミアムドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』。保護司というのも、勉強させていただきましたけれども。

舘)保護観察官ではないのです。保護司は完全にボランティアの人たちがやっているのですね。刑務所から出て来た人を普通の生活に戻すためのお手伝いをするという。

黒木)社会奉仕の精神を持って、犯罪をした方の改善および更生を助けるとともに、犯罪の予防のための世論の啓発に努めたり、いろいろなことをボランティアでやっていらっしゃるのですね。

舘)そうです。

浅丘ルリ子 昭和50年代のブロマイド

浅丘ルリ子 昭和50年代のブロマイド

黒木)息子を殺害した罪で服役されたのが浅丘ルリ子さん。その浅丘ルリ子さん演じる方を保護観察の対象者として向き合いながら、自らも生き直しを模索する元高校教師の保護司を描く作品ですけれども。これ聞いただけで、大人な作品ですね。

舘)浅丘ルリ子さんですからね。浅丘さんがすごくいいのですよ。「いい」などと言うと失礼だけどね。振り回されるのね、僕が。

黒木)作品のなかで?

舘)作品のなかで。息子を殺して刑務所から出て来た人が浅丘ルリ子さんで、彼女は罪を犯しているのに、それとはまったく関係なく、振り回される役なのですよ。やっていてすごく気持ちがよくて。すごく楽しかったですね。いや、本当に浅丘さんがいいです、すごく。

黒木)浅丘ルリ子さんが。

舘)僕がお願いしたというか、ぜひやって欲しいと思ったのね。僕はデビューが東映だったのですが、麻丘さんは日活ではないですか。だから石原さんや渡さんの匂いがするのですよ。

黒木)日活ということで。

舘)昔の女優さんだから、ある種の女優としての覚悟が、珍しくあるのです。黒木さんもあるけれど、覚悟を感じる女優さんって、いま少ないではないですか。そういう意味では、久しぶりに「また女優さんと仕事ができたな」という気がしました。

黒木)記事になっている舘さんのインタビューのなかに「その人が犯した犯罪には必ず被害者がいる」と。「それをいつも胸にしまって犯罪者の側に立つだけではなく、必ずそこに被害者がいるということを心の隅に置きながら演じました」とありましたが。

舘)そこがジレンマなのですよ。更生の手助けをするのだけれども、そこには、必ず被害者がいるのですよね。そこで悩みますよね。

黒木)「人はみんな何かを背負って生きて行く」ということがテーマにあるということですが、その辺りはどのように考えていらっしゃいますか?

舘)それは自分のなかに。

黒木)持っているもの?

舘)飲み込んでいればいいのではないかなという。それを出そうとか。

黒木)演じようとかではなくてね。

舘)演じようとすると、失敗してしまうと思うのですね。映画もそうですけど、台本がよければ、ドラマはできてしまうではないですか。そんな感じでした。

舘ひろし(たち・ひろし)/ 俳優・シンガーソングライター

■1950年、愛知県名古屋市出身。
■1975年、原宿・表参道を拠点としたバイクチーム「クールス」を結成。選抜メンバーで結成されたロックバンド「クールス」のボーカルとしてレコードデビュー。その後もソロデビューし、シンガーソングライターとして活躍。
■1976年、映画『暴力教室』で俳優デビュー。
■その後も数々の映画・ドラマに出演し、「西部警察」への出演を機に渡哲也さんと出会い、石原プロモーションへ入社。アクションからコメディまで幅広い役柄で数々の作品に出演。
■2021年1月に石原プロモーションが解散。4月には「舘プロ」を設立。舘プロには舘ひろしさんのほか、5人の俳優・シンガーソングライターが所属。
■11月5日からはNHK・BSプレミアムでBS時代劇『剣樹抄~光圀公と俺~』(全8回)に出演。(12月4日最終回)。11月28日からはNHK・BSプレミアム&BS4Kで『プレミアムドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』(全8回)に出演。

 

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