八雲ふみね厳選! 2022年公開映画特集

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1031回】

新年あけましておめでとうございます。2022年。寅年だけに、皆さまにとって、うるトラ(寅)ハッピーな1年となりますように。今年も「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」を、そして八雲ふみねをよろしくお願いいたします。

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、公開延期や公開日の変更が余儀なくされていた映画業界。しかし、万全の感染防止対策を行いながら、多くの映画館で客席100%の入場が可能となり、2022年は映画ファンの熱が再び燃え上がることが予測されています。

そこで今回は、2022年公開の注目映画をご紹介。「Only in Cinemas」……映画館だからこそ楽しめる、映画の醍醐味をお届けします。

『トップガン マーヴェリック』

『トップガン マーヴェリック』 トム・クルーズ、再び “あの空”へ……

『マトリックス』や『ウエストサイドストーリー』など、ハリウッド史上に残る名作映画の続編が次々と公開される2022年。そんななか、前作から36年の時を経て復活を果たしたのが『トップガン マーヴェリック』。

『トップガン』と言えば、主人公・マーヴェリックを演じたトム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた、伝説の名作。

アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰って来た……。前作で悲しい死を遂げたマーヴェリックの親友グースの息子・ルースターとの物語を軸に、あの“伝説”の続きが繰り広げられます。

『トップガン マーヴェリック』

本作の魅力は、何と言っても映画館でリアルに“空”を体感できる、その映像美。

常に新たな挑戦を続けるトム・クルーズは、本作ではCGを一切使わずに飛行シーンの撮影を敢行。リアルな空中戦を映し出したその迫力は、絶対に映画館でしか体感できないものとなっています。

2022年、本作が新たな“伝説”の扉を開く瞬間を目撃して。

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』 新世代へと受け継がれたレガシー

名作ハリウッド映画の続編を、もう1作。テーマ曲は連日ヒットチャートを賑わし、“No Ghost”のマークはグッズ化されるなどの社会現象に……。1984年に第1作、そして1989年に続編が公開となり、歴史的な大ヒットを記録した『ゴーストバスターズ』シリーズ。

1980年代カルチャーを牽引したSFアクションシリーズの続編となるのが、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。

2016年に日本で公開されたリブート版を経て、第1作から実に38年ぶり! 日本のスクリーンに登場です。

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

メガホンを取ったのは、オリジナル版の監督で本作プロデューサーであるアイヴァン・ライトマンの息子、ジェイソン・ライトマン。

『JUNO/シ?ュノ』や『マイレージ、マイライフ』て?、アカデミー賞ノミネート経験を持つジェイソン監督。幼いころは『ゴーストバスターズ』シリーズの撮影現場を訪れており、『ゴーストバスターズ2』て?は、端役で出演も果たしているとのこと。

本作を観ると、アイヴァン監督からジェイソン監督へ、『ゴーストバスターズ』のDNAが受け継がれている部分が随所で垣間見られ、“完璧な続編”と呼ぶに相応しい完成度! あのテーマ曲はもちろん、ぷにぷにとしたフォルムが可愛らしい“ミニ・マシュマロマン”をはじめとしたゴーストたち、ゴーストマークが描かれたキャデラックやゴースト捕獲装置<プロトンパック>も登場しますよ。

映画館に何度も足を運びたくなる、ワクワクとユーモアが詰まった1作です。

『ハケンアニメ!』

『ハケンアニメ!』 アニメ制作者の想いがぶつかり合う、熱血エンタテインメント

テレビアニメの年間制作本数は300本以上。マーケットは、2兆円を超えるとも言われるアニメ業界。

日本が世界に誇るアニメコンテンツですが、その制作現場では、もっとも成功したアニメの称号=「覇権」を取るため、日夜熾烈な闘いが繰り広げられています。

そんなアニメ業界で闘う者たちの姿を描いたのが『ハケンアニメ!』。直木賞&本屋大賞受賞作家・辻村深月の小説を原作に、知られざるアニメ業界の裏側に迫る胸熱お仕事ムービーです。

※写真は『ハケンアニメ!』劇中アニメ「サウンドバック 奏の石」より

キャストは主演の吉岡里帆をはじめ、中村倫也、柄本佑、尾野真千子など、実力派俳優陣が集結。2組の<アニメ監督×プロデューサー>が覇権をかけて火花を散らす、熱量あふれる演技合戦は必見です。

そしてストーリーのみならず注目なのが、本作に登場する劇中アニメ。実は、『サウンドバック 奏の石』『運命戦線リデルライト』という2作品の予告編が、映画の公開に先駆けてYouTubeにアップされており、ネット上では“謎のアニメーション”として早くも話題となっているのです。

この劇中アニメの制作には『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションが参加しており、そのクオリティの高さにも期待が高まるところ。アニメ好き、そして映画好きには見逃せない1本ですよ。

『さがす』

『さがす』 日本映画界の異才、ついに商業監督デビュー

日本人で唯一、ポン・ジュノ監督作品の助監督を務め、長編初監督作『岬の兄弟』(2019年)では国内外の錚々たる著名人が激賞。映画ファンに、大きな衝撃を与えた片山慎三監督。

今後の映画界を担う新たな才能として注目を集める、彼の長編2作目にして初の商業映画デビュー作となるのが『さがす』。

片山監督のお父様が「指名手配犯を見かけた」という実体験を元に生まれた、唯一無二の衝撃作です。

『さがす』

「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。そう告げた翌朝、忽然と姿を消した父親と、必死に父を探す娘の姿を描いたヒューマンドラマ『さがす』。

主演は、人気・話題作に必ずやその名を連ねている佐藤二朗。本作では、陽気でユーモラスなパブリックイメージを封印。主人公・原田が直面する苦悩や、人間が持つ善悪の曖昧さを巧みに表現しています。

凄みと可笑しみがせめぎ合う演技は、まさに佐藤二朗の真骨頂。彼にとって新たな代表作と言っても過言ではないでしょう。2022年、異才・片山慎三と名優・佐藤二朗による、またとないコラボレーションを見逃さないで。

『トップガン マーヴェリック』

■トップガン マーヴェリック

2022年5月27日(金)日米同時公開
監督:ジョセフ・コシンスキー
脚本:クリストファー・マッカリー
製作:ジェリー・ブラッカイマー、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、デヴィッド・エリソン
出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス ほか
日本語吹替版:森川智之、宮野真守
原題:Top Gun: Maverick
配給:東和ピクチャーズ
(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
公式サイト https://topgunmovie.jp/

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

■ゴーストバスターズ/アフターライフ

2022年2月4日(金)から全国ロードショー
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:キ?ル・キーナン、ジェイソン・ライトマン
製作:アイヴァン・ライトマン
出演:マッケナ・グレイス、ポール・ラッド、フィン・ウルフハート?、キャリー・クーン、ローガン・キム、セレステ・オコナー
原題:Ghostbusters: Afterlife
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公式サイト https://www.ghostbusters.jp/

『ハケンアニメ!』

■ハケンアニメ!

2022年5月全国ロードショー
出演:吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子
原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)
監督:吉野耕平
脚本:政池洋佑
配給:東映
(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
公式サイト https://haken-anime.jp/

『さがす』

■さがす

2022年1月21日(金)テアトル新宿ほか全国公開
出演:佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、森田望智、石井正太朗、松岡依都美、成嶋瞳子、品川徹
監督・脚本:片山慎三
共同脚本:小寺和久、高田亮
音楽:位妃楊子
英題:Missing
製作:アスミック・エース、DOKUSO映画館、NK Contents
製作幹事・制作・配給:アスミック・エース
(C)2022『さがす』製作委員会
公式サイト https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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