「のぞみ」で名古屋の喫茶店気分! “喫茶駅弁”開発のこだわりとは?

名古屋喫茶弁当

東海道新幹線の開業以来、名古屋は日帰り圏内となっている方が多いかと思います。晩に味噌煮込みや味噌カツ、余裕があれば、ひつまぶしを奮発して「のぞみ」で帰途へ。数ある名古屋の食文化のなかでも、喫茶店のモーニングは、早起きの必要があるので、なかなか難しいものです。そんな名古屋の喫茶店文化が、「のぞみ」30周年に合わせて「駅弁」になりました。気になる中味を、さっそく見ていくことにいたしましょう。

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・三河安城〜名古屋間

名古屋の郊外を駆け抜ける東海道新幹線「のぞみ」号。今年(2022年)で運行開始から30周年を迎えました。当初は早朝・深夜の2往復のみで、うち1本は名古屋を通過する列車が設定されましたが、5年ほどで解消。いまは東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪と停車駅も統一され、1時間最大12本の「のぞみ」が運行可能なダイヤに成長し東京〜名古屋間は、最高時速285km、約1時間半で結ばれる距離となりました。

名古屋喫茶弁当

「のぞみ」30周年を記念して、いま名古屋駅のグランドキヨスク限定で販売されているのが、松浦商店の「名古屋喫茶弁当」(1130円)です。全国的にもユニークなこの地方の喫茶店文化を「駅弁」で表現し、全国へ発信すべく開発されたと言います。大須の料亭を起源に、今年で駅弁参入100年を迎える松浦商店ですが、これまで幕の内系の和風駅弁が多かったなかで、この駅弁はカジュアルな装丁に、思わず手に取りたくなります。

名古屋喫茶弁当

【おしながき】
・ヨコイのあんかけスパゲティ
・エビフライ
・味噌カツサンド
・大えび天むす
・コーヒーぜんざい スジャータ付き
・喫茶店のおつまみ

名古屋喫茶弁当

掛け紙を外してふたを開けると、スパイシーな香りが食欲をそそります。薄焼き卵の上に載るのはあんかけスパ! コラボした名店「ヨコイ」の人気メニュー「ミラカン」をイメージして、できるだけ本物に近づけて再現したと言います。その下には味噌カツサンドが隠れていて、海老フライに天むすまで、駅弁に相応しく厳選された名古屋の美味しいものがぎっしり! 彩りの華やかさと相まって、そのおトク感が心を思いっきりくすぐってくれます。

名古屋喫茶弁当(コーヒーぜんざい)

そして画期的なのが、さまざまな著名人にも愛されているという「コーヒーぜんざい」が駅弁に入ったこと。あんことコーヒーゼリーという形で、駅弁版のコーヒーぜんざいを実現しました。しかもコーヒー“フレッシュ”は、地元の「スジャータ」で、ラジオ好きなら思わずCMソングを口ずさみたくなってしまいます。これに豆菓子(おつまみ)が付いてきますから、まるで「のぞみ」が、名古屋の喫茶店になってしまったかのような感覚で旅が楽しめそうです。

315系電車・快速列車、中央本線・新守山〜大曽根間

名古屋で画期的なことと言えば、この春から中央本線(名古屋〜中津川間)の快速・普通列車に23年ぶりとなる新型車両・315系電車がデビューしました。合わせてわずかに残っていた国鉄生まれの車両が引退し、中央本線の列車は8両編成に統一されて、より使いやすく、快適な通勤・通学移動へと進化が進んでいます。名古屋の駅弁も鉄道風景も新しい風を感じる、2022年の春です。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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