ラジオとの出会いは「孤独だったアメリカでの生活」 秀島史香

黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(6月20日放送)にラジオDJ・ナレーターの秀島史香が出演。自身のラジオとの出会いについて語った。

秀島史香

秀島史香

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。6月20日(月)〜6月24日(金)のゲストはラジオDJ・ナレーターの秀島史香。1日目は、ラジオとの出会いについて—

黒木)数多くのラジオ番組を担当するラジオDJ。DJとしてはカリスマ的存在でいらっしゃいますが、大学3年生のときに大阪のFM802という放送局のオーディションを受けられて、この業界に入られたということですが。

秀島)最初はそうですね。そもそもラジオとの出会いというのは、黒木さんは何歳くらいのときでしたか?

黒木)中学の終わりくらいからでしょうか。「オールナイトニッポン」で育ちました。

秀島)私は小学校6年生のときに、あるきっかけで初めてラジオというものを意識して聴き始めました。小学校6年生のときに父の仕事の関係で、アメリカに家族4人で引っ越すことになったのです。小学校6年生はアメリカの中学1年生にあたるのですね。そこで現地の公立の中学校に入るのですが、英語がまったくわからず。「どうしたものだろう」となったときに、耳を英語に慣らしてみようかということで、ラジオを「ポチッ」とつけたのが最初のきっかけだったのです。

黒木)でもラジオから聴こえる洋楽も含めて、すべて英語なわけですよね。最初まったくわからないですよね。

秀島)ただ右から入り左に流れるという状態でした。

黒木)それが2〜3ヵ月すると何となくわかってきたのですって?

秀島)不思議なものなのですよね。初めは学校に行っても同世代の男の子、女の子がいますけれど、異文化過ぎて、ついていけないのです。私は神奈川の茅ケ崎というところの出身なのです。

黒木)神奈川の。

秀島)昭和のジャージみたいなものを着てアメリカの中学校に行くのですが、みんなお洒落をして、お化粧もしているのですよ。廊下で付き合っているカップル同士が「チュッ」とかして。

黒木)もう茅ヶ崎時代とは全然違うのですよね。

秀島)違うのですよ。言葉も何1つわからないまま。でも1か月経ち、2か月経ちとしていくと、不思議なことに、言葉が1つずつ拾えるようになってくるのですよ。

黒木)それは12歳くらいだったからということもあるのでしょうか?

秀島)もしかすると耳がまだ柔らかかったということもあったかも知れません。

黒木)弟さんはどのようにして学んでいかれたのですか?

秀島)弟は当時まだ小学校4年生だったので、地元の公立小学校に通っていました。サッカーが得意だったので、サッカーと運動を軸にして、現地の男の子たちと「ワーワー」と、ボーイズという感じでどんどん友達をつくっていったのですが、かたや私は12歳という……。

黒木)少し思春期入ったころですよね。

秀島)そうなんです、多感期で。地元の小学校が3つくらいある学区の卒業生が統合してその中学校に入ってくるわけですから、学校内のポジションづくりというのでしょうかね。イケてるグループに入りたいとか、友達づくりなど、自分のことで必死になっているわけで、日本から来た一言もしゃべらない女子を気にかけてくれる余裕もあまりなく、という状態で友達がなかなかできなくて、最初は苦労しましたね。

黒木)だから深夜に聴いていたラジオがある意味、お友達で、自分自身に語りかけてくれるような存在として捉えられていたということですね。

秀島)はい。人の声って温かいなと。自分ひとりと同じ時間に起きている誰かがいて、その人がすべては理解できないけれど、話しかけてくれているという、存在というものに、“Hi”から始めてみようかなと。

黒木)そういう体験をもとに英語も堪能でいらっしゃるし、ラジオの世界に入られるきっかけにもなったということですね。

秀島)まさにそれが入り口でした。

秀島史香

秀島史香

秀島史香(ひでしま・ふみか)/ラジオDJ・ナレーター

■神奈川県茅ケ崎市出身。高校卒業までをアメリカ合衆国で過ごす。
■慶應ニューヨーク学院卒。慶應義塾大学法学部政治学科卒。
■大学在学時にラジオDJデビュー。語学力を生かし、外国人アーティストとの共演や同時通訳も行う。テレビ、映画、ウェブサイトなどでのナレーションの実績も多く、アニメの声優も担当。これまでに訪れた国は40か国以上。
■ベルギー在住を経て2017年春に帰国。
■現在は、Fm yokohama『SHONAN by the Sea』、JFN系列全国ネット『Pleaseテルミー!マニアックさん。いらっしゃ〜い!』、TVナレーションでは、Eテレ「趣味どきっ!」、「デザイントークス+」、「あしたも晴れ!人生レシピ」、テレビ東京「二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜」、「昼めし旅」など、数多くの番組を担当。
■著書に『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』など。
2022年5月20日に『なぜか聴きたくなる人の話し方』を刊行。

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