EXITがさまざまなゲストと一緒に考えたSDGs、地球の未来

EXIT(りんたろー。、兼近大樹)が“SDGs”や“環境問題”をテーマにゲストたちと対談するニッポン放送の特番『オールナイトニッポンGOLD~SDGsスペシャル未来のためにみんなでヒュイゴー(here we go)』が9月23日に放送された。22時からの2時間にわたって、根本かおる(国連広報センター所長)、森田正光(気象予報士)、長谷川ミラ(モデル)、MIYAVI(UNHCR親善大使/アーティスト/俳優)、市瀬豊和(株式会社山櫻社長)と共に、未来の地球のために「自分たちにできること」について熱いトークを繰り広げた。

EXITと新行市佳(ニッポン放送アナウンサー)

ニッポン放送『オールナイトニッポンGOLD~SDGsスペシャル 未来のためにみんなでヒュイゴー(here we go)~』9月23日(金・祝) 22時~24時全国18局ネットで放送

EXITの2人は、今年5月からフジテレビ、BSフジ、ニッポン放送の3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」のアンバサダーを担当。これまでも様々なメディアでSDGsについて発信している。

EXITと森田正光気象予報士、国連広報センター・根本かおる所長

今日放送した特番はさまざまな専門知識を持ったゲストをお迎えするが、番組では最初のゲスト、国連広報センターの根本かおる所長に「SDGsとは何なのか?」という基礎知識について教えてもらうことに。SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称。貧困・不平等・気候変動・資源・平和などといった社会課題に対する17個のゴールと169個のターゲットで構成され、2030年までに達成するために掲げた「持続可能な開発目標」という意味がある。

根本氏は「気候変動の悪化が深刻化。格差が大きくなり、それによって不満が溜まる。さらに社会不満を呼び、紛争が増えていく…という状況に危機感を覚えた。この美しい豊かな暮らしを孫、ひ孫へと繋げていくためには、社会の仕組みから変えていかなければいけない」と、2015年にSDGが生まれた背景を説明。「年々気温が高くなり、台風などの自然災害が増えている日本においても他人事であってはならない。2030年までに数値目標が達成されなくても、限りある資源を循環させるエコノミーにする、エネルギー源を脱炭素化するなど、方向性を正すことが重要。方向性が間違っていると、地球を将来に繋げられなくなる」とリスナーに訴えた。

EXITと森田正光気象予報士、国連広報センター・根本かおる所長

SDGsに大きく関わる気候変動や異常気象については、続いてのゲスト・気象予報士の森田正光氏が解説。近年、ゲリラ豪雨や夏の猛暑など異常気象が増加していることに関して「1時間に80ミリ以上の雨が降ると“猛烈な雨”と言うのですが、ここ30年で1.6倍以上も増加。今年6月に35度以上の猛暑日が続いたりと、今までなかった気候変動が起こっている」と日本について語ったほか、パキスタンの洪水や、気温40度を記録したイギリスなど、全世界で異常気象の頻度が増え、規模が大きくなっていることへの危機感を語った。2人の訴えを聞いて、りんたろー。は「危機感が薄れていたかもしれない。ここでブレーキかけないとまずいという印象を受けました」と地球の危機を実感した様子。また、兼近は「たぶん僕が生まれる前からこの話はあったはずなんですよ。でも、明日があるからいいや~とのらりくらりと過ごしてきた世代なので、次の世代にこの話が伝わるのがまだ先だと思うと、気が遠くなる」と次の世代へ伝える事への重要性を語った。

EXITと長谷川ミラ

続いてのゲストは、実際にSNSなどを通じてSDGsについて積極的に発信しているモデルの長谷川ミラが登場。長谷川は今年8月に「Forbes JAPAN」が選ぶ“世界を変える30歳未満の30人”「Forbes JAPAN 30 UNDER30 2020」を受賞している。長谷川が環境問題に関心を持ったきっかけは、ロンドン留学。イギリスはエコ大国として知られており、5年前からレジ袋税は当たり前だったという。さらには、ペットボトルの水の値段が3.5ポンド(日本円で700円ほど)もすることに驚き、必然的にマイボトルを持ち歩くようになったエピソードを披露。

また、当時はイギリスがブレグジット(EU離脱)するかもしれないことが話題となっており、街中から「ブレグジット賛成? 反対?」という声が聞こえて来たり、タクシーの運転手に意見を求められ「ちゃんとわかってないとダメだよ」と言われ恥ずかしく思ったことで、同じ若い世代に恥をかいてほしくないと、SNSを通じて情報を発信するようになったと言う。イギリスでは若い世代が国勢に関心を持っているということに、EXITも驚き。「日本では環境問題や社会問題に若者が取り組んでると、“意識が高い”といじられる風潮があるのに」と兼近が言うと、長谷川は「イギリスはその逆。“知らないの?”とバカにされる」と対照的であることを明かした。

EXITと長谷川ミラ

長谷川は、サステナブルブランド「JAM APPAREL」を展開。ここでもイギリス留学で得た知識を活かしたり、Tシャツ1枚作るのに水を9000リットル使っているということを問題視してリサイクル素材の勉強をしたりと、洋服を介して社会問題を伝える活動を行っている。また、今年3月には社会問題に関心を持つ若者がアウトプットできる場所として、六本木に「um(アム)」というコミュニティカフェをオープンした。これもイギリス留学経験がきっかけで、カフェで社会問題について語る人々が衝撃的だったそう。長谷川のSNSには「社会問題について話せる人がいない」というコメントが届くことがあるようで「このカフェは誰も否定せず、尊重し合いながら話せるような空間になっている」と世代や炎上などを気にせずに話せる心地よい場であることをアピールした。

EXITとMIYAVI

続いて登場したのは、音楽を通じてSDGsな活動をしているのがMIYAVI。2017年に日本人として初めて、難民の保護や支援に取り組む「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」の親善大使に就任。世界中の難民キャンプを訪れ、音楽の素晴らしさを伝えるとともに、難民支援への理解を深めるための活動に尽力している。2014年に映画『Unbroken』に出演した際、監督を務めたアンジェリーナ・ジョリーに難民支援の話を聞く中で「自分にもできることがあるのではないか」と思い、内戦中のレバノンに足を運んだことが活動の始まりだと言う。

最初にレバノンに行った時は「ビビりまくりだった」というMIYAVI。「ドアも防弾だし、窓を開けたら怒られるし、ホテルに入るにもセキュリティチェックが必要だし、ショッピングモールに行ったら“数カ月前にここでテロが起こったんだよ”と言われるし…」と、いつ死んでもおかしくない状況に恐怖を感じたと話す。そんな中で、アーティストである自身は何ができるのか。「命からがら逃げて来た人たちの横で“ハッピーに行こうぜ”と歌っても響かない。無力感を感じた」と言うも、実際に子供たちの前でギターを弾くと表情がキラキラしたものに変わったのだとか。そこで「音楽を通じて子供たちに新しい世界を見せてあげられるんじゃないか」「自分にできることはあるんじゃないか」と思い、逆に活動を続けて行くためのパワーをもらったと語った。

EXITとMIYAVI

そんな子供たちと共に、2017年にスイスのジュネーブで開催されたナンセン難民賞のステージに立ったMIYAVI。「演奏中に政府の要人たちがスタンディングオベーションした時に、“これは難民問題に関心を持っていない人にも、音楽を通じて伝えられるものがあるんじゃないか”と思いました」と振り返った。MIYAVIはそれ以降も、世界各国の難民キャンプを訪問。特に印象に残っている国を聞かれると「毎回強烈ですけど、ケニアが印象的。政府と一丸となって、音楽やスポーツを通じて若者を輝かせる場所を作ろうとしている。砂漠に3000人ほど集めて、難民のダンサーやシンガーと一緒にフェスをやったのですが、生きる力を感じたし、文化の力を信じているのが僕たちにとっても希望でした」と、表現が
生きる力に繋がっていると感じたという。

そんな彼らのために、日本にいてもできることはなんなのか。MIYAVIは「言葉を学ぶこと。それは世界で起こっていることを知ることに繋がる。そこで知った情報を広めるのもいいし、募金できる場所もあります。知ることが、自分にできることを知ることに繋がると思います」と力強く語った。

最後のゲストは、株式会社「山櫻(やまざくら)」の市瀬社長。SDGsに積極的に取り組む経営者として注目を浴びており、バナナの茎を使った「バナナペーパーの名刺」、紙でできている「ペーパーハンガー」など“エシカル”な取組や商品開発を推進している。

市瀬社長はこの取り組みのきっかけは、遡って1980年代。紙を大量に消費する当時は、森林伐採が問題となっていた。そんな中、山櫻では日本初の「古紙」を使った名刺を発売。しかし、2008年に古紙配合偽装問題が勃発。製紙メーカーが「100%古紙」をうたって販売していたものが、実は古紙がまったく含まれていないことがわかり、大変な騒ぎになったという。

山櫻もその古紙を使用していたため、お客様からはクレームを頂いたが、それをきっかけに「本当に環境を考えるということは、どういうことか」を強く意識し始めたという。そこから、人にも環境にも優しいバナナペーパーに行きついたと話す市瀬社長。この他にも取り組んでいるエシカルな活動について、たっぷりと語った。

ゲスト陣の色々な話を聞き、感銘を受けた2人。最後に、りんたろー。は「専門分野が様々だったので、学びと気付きに溢れていた。面白さもあって、貴重な体験でした!」と感想を。兼近は「EXITとして出来ることは、伝えていくことだと思いました。僕たちの漫才を見に来てくれたお客さんにも少しずつ伝えて行って、笑いに消化しながら楽しく取り組んでいけたらと思います」と語り、今後も自身らの活動を通じてSDGsを伝えていかなければと使命感を覗かせていた。

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