これを語らずして“香港アクション”を語るなかれ…

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第582回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、3月9日公開の『イップ・マン外伝 マスターZ』を掘り起こします。


マックス・チャン × ユエン・ウーピン、カンフー映画史上もっとも美しいアクションに酔いしれる!


不世出の香港映画スター ブルース・リーの唯一の師にして、詠春拳の達人として人々の尊厳を集めた実在の武術家イップ・マン(葉問)の半生を描き、中国語圏をはじめ世界中で大ヒットを記録したドニー・イェン主演/ウィルソン・イップ監督の『イップ・マン』シリーズ。

これまで『イップ・マン 序章』(2008年)、『イップ・マン 葉問』(2010年)、『イップ・マン 継承』(2015年)の3タイトルを、正統シリーズとして製作。さらに本国では今年、最新作の公開を予定している香港アクション映画の超人気シリーズです。

その第3作『イップ・マン 継承』で、詠春拳の正統をめぐってイップ・マンに挑戦し敗れた男、チョン・ティンチを主人公にしたスピンオフ作品が日本にやって来ました。その名も『イップ・マン外伝 マスターZ』。新たなる英雄伝説が繰り広げられます。


1960年代、イギリスの植民地支配下にあった香港。高度経済成長を遂げる一方で、街の裏側では犯罪組織が醜い勢力争いを続けていた。イップ・マンとの詠春拳の正統争いに破れたチョン・ティンチは武術界を去った。闇の世界からも足を洗い、生活のために小さな食料品店を営みながら、息子フォンと穏やかな生活を送っていた。

ある日、ティンチは、街を仕切る犯罪組織の長楽グループの反逆児キットとその手下から追われていた、ナイトクラブの歌手ジュリアとホステスのナナの窮地を救う。その恨みを買い、店を放火されてしまうティンチ。さらにキットたちの策略により、ナナは命を落としてしまう。怒りが頂点に達したティンチは封印していた武術を使い、キットたちのアジトへ単身乗り込んで行く…。


主人公のチョン・ティンチを演じるのは、“香港アクションの最終兵器”の異名を取るマックス・チャン。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リー、ドニー・イェンといった香港トップスターの跡目を継ぐ新世代アクション・スターとして注目を集め、ハリウッド進出も果たしている彼が、その人気を決定づけた“当たり役”をパワフルに演じています。

メガホンを取ったのは、あの『ドランクモンキー 酔拳』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアン・モンキー』を手がけた、香港映画界の大巨匠ユエン・ウーピン監督。実はマックス・チャンは、ユエン・ウーピン監督が持つアクション・チームで長年かけて育てられた俳優。可愛い愛弟子のために直々にメガホンを取り、マーシャルアーツ・アクション映画の傑作を完成させました。


アクションシーンのメリハリが素晴らしく、共演のトニー・ジャー、ミシェル・ヨー、デイヴ・バウティスタらと拳を交えるシーンもそれぞれの持ち味が活かされていて見応えたっぷり。何よりも、古き良き70年代の功夫映画を彷彿させるような世界観は、香港アクション映画ファンならずとも虜になってしまうはず。“アクション映画好き”が“観たいモノ”がすべて詰まった映画です!


イップ・マン外伝 マスターZ
2019年3月9日から新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:ユエン・ウーピン
製作:レイモンド・ウォン、ドニー・イェン
脚本:エドモンド・ウォン、チャン・タイリー
アクション監督:ユエン・シュンイー
出演:マックス・チャン、デイヴ・バウティスタ、トニー・ジャー、ミシェル・ヨー、リウ・イエン、ケビン・チェン、パトリック・タム、クリッシー・チャウ、シー・イェンネン ほか
?2018 Mandarin Motion Pictures Limited All Rights Reserved
公式サイト http://www.ipman-masterz.com/


八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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