『湯道』生田斗真主演、お風呂は日本人の心です!

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1104回】

『湯道』

『湯道』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、現在絶賛公開中の『湯道』と『エンパイア・オブ・ライト』をご紹介します。

『湯道』

映画館で観たい!『湯道』 ~お風呂をテーマにした人情あふれる群像劇

ほころび始めた梅の花や、日毎に伸びていく日脚に春の訪れを感じながらも、まだまだ寒い日が続く今日このごろ。こんなときは温かいお風呂にゆっくりと浸かって、体を休めたいものですよね。

そんなお風呂大好きなあなたにピッタリの映画『湯道』が公開となりました。

本作は、脚本家・放送作家の小山薫堂が提唱する「湯道」を、小山氏自身の企画・脚本で映画化したもの。銭湯で働く人々や、湯に魅せられた人々。“お風呂”を通じて交差する人間模様を映し出した、ハートウォーミングストーリーです。

『湯道』

『湯道』のあらすじ

故郷を離れ、東京で建築家として自由気ままに暮らす三浦史朗の実家は、銭湯「まるきん温泉」。

ある日、実家に戻ってきた史朗は、亡き父に代わって銭湯を経営する弟・悟朗に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝える。悟朗は、史朗の提案に身勝手さを感じ、冷たい態度を取るばかりだった。

そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが発生。怪我を負った悟朗は、入院することに。店の看板娘・いづみの助言を受けて、史朗は弟に代わり、数日間だけ店主を務めることになるが……。

『湯道』

『湯道』のみどころ

主演を務めたのは、生田斗真。弟から煙たがられつつも、やがて“お風呂の魅力”に引き込まれていく主人公を、表情豊かに演じています。

共演には史朗の弟・三浦悟朗役に濱田岳、銭湯女子・秋山いづみ役の橋本環奈をはじめ、小日向文世、天童よしみ、クリス・ハート、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、ウエンツ瑛士、朝日奈央、生見愛瑠、吉田鋼太郎、窪田正孝、夏木マリ、角野卓造、柄本明など、日本のエンターテインメント業界の才能が大集結。

登場人物それぞれに見せ場があり、笑いと涙に包まれたドラマは見応えたっぷりですよ。

『湯道』

反発し合う兄弟を中心に、銭湯に集う人々の悲喜こもごもが人情味たっぷりに描かれた群像劇。そんな本作のもうひとつの主人公とも言えるのが、物語の舞台となる「まるきん温泉」。

何とこの銭湯、京都・太秦の撮影所内に制作された、本格的なセットなのです。実際に湯船に湯を張って入浴することができ、メインキャストのほとんどが入浴シーンを体験。撮影現場では、文字どおり“裸の付き合い”が繰り広げられました。

番台からは男湯も女湯も見渡すことができて、その昔ながらの味わい深い光景は壮観の一言。ちなみに、浴室の真ん中に湯船があるのは、関西特有のスタイルだそうですよ。

スクリーンから伝わってくる人の温もり、湯の温かさ。“お湯”を愛するすべての人々に贈るお風呂エンターテインメントで、ほっこりと気分を整えて。

『エンパイア・オブ・ライト』

コチラも映画館で観たい!『エンパイア・オブ・ライト』 ~仲間が、音楽が、そして映画館が、いつもそばにいてくれた

イギリスの演劇界で活躍し、映画『アメリカン・ビューティー』や『007/スペクター』などで知られる名匠サム・メンデス監督最新作。「もっとも個人的な思いがこもった映画」と語るとおり、メンデス監督自身が10代を過ごした1980年代初頭を舞台に、映画と映画館についてのヒューマンドラマをオリジナル脚本で完成させました。

主演を務めたのは、女優として常に“史上最高の演技”を更新しているオリヴィア・コールマン。屈折に満ちた人生を歩んできた主人公が内在させる、怒り、悲しみ、喜び。やがて、生きる希望を見出すまでを丹念に表現した演技は必見です。

どんなに辛い状況にも、必ず光はある。人生の愛おしさに気づかせてくれる、珠玉の感動作です。

『湯道』

『湯道』

全国東宝系にて公開中

企画・脚本:小山薫堂
監督:鈴木雅之
音楽:佐藤直紀
出演:生田斗真、濱田岳、橋本環奈、小日向文世、天童よしみ、クリス・ハート、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、梶原善、大水洋介、堀内敬子、森カンナ、藤田朋子、生見愛瑠、吉田鋼太郎(特別出演)、窪田正孝(特別出演)、夏木マリ、角野卓造、柄本明
配給:東宝
(C)2023映画「湯道」製作委員会

『エンパイア・オブ・ライト』

『エンパイア・オブ・ライト』

2023年2月23日(木・祝)全国ロードショー
監督・脚本:サム・メンデス
出演:オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、コリン・ファース、トビー・ジョーンズ、ターニャ・ムーディ、トム・ブルック、クリスタル・クラーク ほか
原題:Empire of Light
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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