10連休は日本酒で、カンパイ!

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第611回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、4月27日に公開された『カンパイ!日本酒に恋した女たち』を掘り起こします。


日本酒の未来を切り拓く女性たちのドキュメンタリー映画


各々の酒蔵や銘柄によって、さまざまな香りや味わいが特徴の日本酒。さらに温度や器によっても変化し、種類も純米酒や吟醸酒、無濾過、生?造り…など、多種多様。各地で行われる利き酒イベントは人で賑わい、居酒屋バルなど女性が好みそうなオシャレなお店も増えています。

日本酒は国内のみならず、外国でも大人気。海外からのゲストをもてなすときなどでも、日本酒がコミュニケーションツールとなり、お互いの距離がグッと近くなることも。いまや日本が世界に向けて発信する日本酒文化ですが、実はここ近年、ある変化が起こっているのです。


それは、日本酒界に携わる女性が増えて来たということ。長らく「女人禁制」と言われ、女性が酒造りに関わることは許されていなかった日本酒の世界。しかし近年、日本酒が日々進化を続けるなかで、蔵元や杜氏はもとよりPRから接客に至るまで、日本酒業界のあらゆるシーンで女性が目覚ましい活躍を見せています。

そういった時代の変化を反映して、伝統的かつミステリアスな世界で輝く、新しい世代の女性たちの姿を追いかけたドキュメンタリー映画が完成しました。


『カンパイ!日本酒に恋した女たち』は、LA在住の映画ジャーナリスト小西未来が監督した、日本酒ドキュメンタリー映画の第2弾。前作『カンパイ!世界が恋する日本酒』は、2015年のサンセバスチャン国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、国内外数々の映画祭で上映。日本を含む13ヵ国で上映・配信されました。

それから3年後、日本酒の世界が迎えた“新たな時代”に、長年ハリウッド映画業界の最前線で活躍する映画ジャーナリストならではの目線で鋭く切り込んでいます。


本作が追いかけたのは、日本酒の世界で活躍する3人の女性先駆者たち。広島で100年以上続く酒蔵を酒造りごと受け継いだ女性杜氏、今田美穂さん。大胆なフードペアリングで日本酒界に新たな旋風を吹き起こしている日本酒ソムリエ、千葉麻里絵さん。そして、日本酒の魅力を世界へと発信するニュージーランド出身の日本酒コンサルタント、レベッカ・ウィルソンライさん。

日本酒の世界で生き生きと躍動する彼女たちの姿は清々しく、観る者に生きる勇気と爽やかな感動を与えてくれます。そしてこの映画を観た後は、必ずや、日本酒で「カンパイ!」したくなりますよ。


カンパイ!日本酒に恋した女たち
2019年4月27日からYEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
監督・編集:小西未来
出演:今田美穂、千葉麻里絵、レベッカ・ウィルソンライ、神吉佳奈子、ジョン・ゴントナー、久慈浩介、 木村康司、生江史伸、リッチー・ホウティン、 池田健司(土佐鶴酒造)、今田之直(今田酒造本店)、今村友香(若波酒造)、薄井一樹(せんきん)、大西唯克(木屋正酒造)、金光秀起(金光酒造)、栗林直章(栗林酒造店)、小林忠彦(秋田醸造)、小林正樹(小林酒造)、坂田賀昭(美和桜酒造)、佐藤祐輔(新政酒造)、田村誠(南部美人)、土井鉄也(宝剣酒造)、山本友文(山本合名会社)、渡邉康衛(福禄寿酒造)
?2019 KAMPAI! SAKE SISTERS PRODUCTION COMMITTEE
公式サイト http://kampaimovie.com/


八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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