デジタルネイティブ世代のティーンは、超クール?!

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第694回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、9月20日に公開された『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』を掘り起こします。

4館から1084館へ〜ミラクルヒットを記録した青春ストーリー

日本で“団塊世代”や“ゆとり世代”といった世代を表す言葉があるように、海外では“ジェネレーションX” “ジェネレーションY”という表現があります。

そのなかでも、いまもっとも注目されているのが、1990年代後半〜2000年代にかけて生まれた“ジェネレーションZ”と呼ばれる世代。映画『エイス・グレード』は、主人公の少女ケイラを通して、“ジェネレーションZ”世代のリアルを描いた青春ドラマです。

中学校卒業を1週間後に控えた少女・ケイラは、「クラスで最も無口な子」に選ばれてしまう。待ち受ける高校生活に不安を覚えた彼女は、SNSを駆使してクラスメイトとつながろうとするが、うまく行かない。人気者のケネディは冷たいし、好きな男の子にアプローチする方法もわからない。

おまけに、やたらとお節介を焼いて来るパパは、ウザくて仕方がない。それでも不器用な自分を変えようと奮闘するケイラだったが…。

メガホンを取ったのは、YouTuber出身の人気コメディアン、ボー・バーナム。これが初監督作品となる本作は、バーナム監督自身の経験を元に企画されたもの。それが『レディ・バード』などを手がけた製作陣の目に留まり、映画化が実現しました。

公開当初、全米ではわずか4館という小規模でのスタートでしたが、壁にぶつかりながらも前に進んで行くケイラに共感する人々が続出。口コミで評判が広まり、わずか3週間で1084館に拡大するというミラクルヒットを記録しました。

生まれたときからウェブサイトやSNSが存在するデジタルネイティブな世代。2019年をティーンで過ごすことがどんな感じなのか、それは当事者にしかわからないけれど、それでも主人公が経験する葛藤や恋、痛々しくも愛しい日々は、青春時代を過ごしたすべての人にとって、どこかしら共感を覚えるポイントがいっぱいあることでしょう。

きっとあなたも、ガムシャラなケイラの姿に「いいね!」を押したくなるハズ!

『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』

2019年9月20日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷シネクイントほかロードショー
監督・脚本:ボー・バーナム
音楽:アンナ・メレディス
出演:エルシー・フィッシャー、ジョシュ・ハミルトン、エミリー・ロビンソン、ジェイク・ライアン ほか
(C)2018 A24 DISTRIBUTION, LLC
公式サイト http://www.transformer.co.jp/m/eighthgrade/

八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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