松岡茉優 × 松坂桃李 × 森崎ウィン × 鈴鹿央士が体現する、天才ピアニストたちの苦悩と葛藤

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第700回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、10月4日から公開の『蜜蜂と遠雷』を掘り起こします。

文字から音が聴こえて来る…恩田陸の傑作同名小説を実写映画化!

若手演奏家の登竜門とされる、芳ヶ江国際ピアノコンクール。3年に1度開催されるこのコンクールに、若き4人のピアニストが現れる。

かつては天才少女と呼ばれるも、母の死をきっかけに表舞台から姿を消していた栄伝亜夜。年齢制限のため最後のコンクール挑戦となる、サラリーマン奏者の高島明石。名門・ジュリアード音楽院に在学し、人気実力を兼ね備えた優勝候補、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール。そしていまは亡き“ピアノの神様”からの推薦状を持つ謎の少年、風間塵。

彼らは国際コンクールの熾烈な戦いを通し、互いに刺激し合い、葛藤しながらも成長して行く…。

2017年に史上初の直木賞&本屋大賞W受賞を果たした、恩田陸の傑作小説「蜜蜂と遠雷」。自ら実際のピアノコンクールに出向き、取材したうえで、演奏家たちの才能と運命、そして臨場感あふれるコンクールの様子を巧みに綴った傑作小説が、ついに実写映画化となりました。

注目のキャストには、いまをときめく豪華な“競演”が実現しました。亜夜役で主演を務めるのは、『勝手にふるえてろ』で優秀主演女優賞、『万引き家族』で優秀助演女優賞を受賞するなど、若手実力派女優としてその名を轟かせる、松岡茉優。

高島明石役は『孤狼の血』で第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した、松坂桃李。マサル役にはスティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たした、森崎ウィン。そして風間塵役に、100人を超えるオーディションから大抜擢された、鈴鹿央士。

緊迫した演奏シーンはもちろんですが、まったく異なる境遇にあるピアニストたち、それぞれの心理をしっかりと掘り下げた演技にも注目です。

そしてもうひとつの見どころ、言わば“真の主役”とも言えるのが、音楽。“文字から音が聴こえて来る”とまで言われた圧倒的な音楽描写が、実際に映画のなかでどのように奏でられるのか。原作ファンならずとも気になるところでしょう。

白熱のピアノコンクールを彩る様々な楽曲を実際に演奏するのは、河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央という、世界で活躍する日本最高峰のピアニストたち。それぞれ亜夜、明石、マサル、塵のキャラクターに沿った演奏を披露しています。

また物語のキーとなるオリジナル楽曲「春と修羅」の作曲は、日本を代表する作曲家であり、ロンドンを拠点に国際舞台で活躍している藤倉大が担当。ひとりひとりが即興で弾くカデンツァパートも秀逸の一言です。

映画ならではの表現を徹底的に追求した醍醐味を、是非、スクリーンで堪能して。

『蜜蜂と遠雷』

2019年10月4日(金)から全国東宝系にて公開
監督・脚本・編集:石川 慶
原作:恩田 陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎文庫)
「春と修羅」作曲:藤倉 大
ピアノ演奏:河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央
オーケストラ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:円光寺雅彦)
撮影監督:ピオトル・ニエミイスキ
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士(新人)、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ、眞島秀和、片桐はいり、光石 研、平田 満、アンジェイ・ヒラ、斉藤由貴、鹿賀丈史
(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
公式サイト https://mitsubachi-enrai-movie.jp/

八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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