笠井信輔アナ「病人には、ラジオは重要な娯楽のひとつ」

退院し仕事復帰を果たしたフリーアナウンサー・笠井信輔が5月23日、フジテレビ時代の同期である中井美穂がパーソナリティをつとめるラジオ番組「LOVE & MELODY」(ニッポン放送 土曜8時30分〜)に、“リモート”生出演した。

「こんなに早く仕事に復帰できると思ってなかった」

悪性リンパ腫「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」で昨年2019年12月19日に入院した笠井。その入院中には、同番組を中井が担当した際に、たびたびリクエストメールを病床から番組へ投稿して採用されるなど、“同期交流”も話題になった。

4月30日に退院し、5月中旬に仕事に復帰した笠井は、中井に心境を聞かれると「こんなに早く仕事に復帰できると思ってもいなかった」「(同期の)みんなとLINEでは会話しているけど、直接話すのは久しぶりでうれしい」と話した。

病人には、ラジオは重要な娯楽のひとつ

入院中に聞いていたというラジオについては、「病人としては、ラジオは重要な娯楽のひとつ。抗がん剤治療はつらいので、テレビを見るのもしんどい。2時間の映画を見るのもつらい。ラジオがちょうどいい」と改めて語り、「実は他のラジオ番組にも投稿したけど全然読まれない! なりすましだと思われたのかもしれない」と告白。同番組にメッセージを投稿して採用された時については「読まれた瞬間『読んでるよ、俺の(メール)!』ってものすごい興奮! 30年間生放送でテレビに出ていても、ラジオでメールを読んでもらうのはこの上ない幸せ。ガンがいくつも消えていくような気持ちだった」と明かした。

入院中に言われてうれしかった言葉は「頑張ってください」

中井が「病気で入院している人にどうやって言葉をかけようかと考えるんだけど、かけてもらってうれしかった言葉とかある?」と尋ねると、「僕は、実は『頑張ってください』が好きなの」と明かした笠井。一般的に”頑張って”とは言わない空気があることに触れ、「(震災の時なども)自分では言わないようにしていたし、看護師さんも言わないようにしている、ブログのコメントもそう。でも、自分は、頑張ってる私に『頑張って』って声をかけて! もっと『頑張って』って言って!って感じだった。人によって全然違う」と答えた。

山下達郎と竹内まりやから贈られたプレゼントに飛び上がってしまった

「入院中にもらってうれしかったものってありますか?」との中井の質問には、「血液のガンは、白血球が落ちた時だけ生ものを食べてはいけないという食事制限があるけれど、その他は何でも食べていい。差し入れてもらった叙々苑の焼肉弁当、うなぎ弁当、おいしかったなぁ」と話した。また、応援するファンからのプレゼントもうれしく、千羽鶴には本当に感動したとのこと。

そんな中、笠井がものすごく興奮したプレゼントがあったことを初告白。それは、笠井が高校時代から大ファンだという、山下達郎と竹内まりやから贈られた膝掛け。これには飛び上がって「うわぁ!」と叫んでしまったという。

「褒めるばかりが同期じゃないからね(笑)」

また、病床でこの中井の番組を聞いた感想として「初めてなのに、こんなにすんなり上手にいくんだ」と褒め、「手紙(メール)を読むときの感じが好きなの。癒される。穏やかな感じがしてね」と言うと、「でも、私の性格知ってるよね?(笑)」と中井。これには「知ってる、知ってる。せっかちだったリするんだけども」と返しつつ、「噛んだりするのを聞くと、ホッとする(笑)」「最近は慣れてきたのか、曲のうんちくが長くてときどき邪魔だなと思うことがある(笑)」と重ねる笠井。思わず中井も「さすが笠井!プラスとマイナスを両方ちゃんと言ってくれて」と答えると、「褒めるばかりが同期じゃないからね(笑)」と即答。長年の付き合いである同期ならではの仲のよいやりとりとなった。

上演できなかった舞台は、なんとか再演の道をさぐってもらいたい

舞台や映画などエンターテイメントに造詣の深い笠井だが、中井も無類の舞台芸術好きである。そこで、「エンタメの重要性、いますごく感じるようになったと思うんだけど、いま1つ見られるとしたらどの舞台見たい?」と中井が聞くと、「ひとつだけ挙げるなら、見逃した『地球ゴージャス』の『星の大地に降る涙』が観たかったな」と答え、「いまは(上演できなくて)舞台ファンも悲しいけれど、舞台の役者さんの方が大変だろうと思う。ずっと練習していたけれど、舞台に立てない。中止になってしまった舞台は本当に悲しい。舞台ファンとしては、なんとか再演の道をさぐってもらいたいと思う」と話した。

「リモートワーク」の普及は病気で外出できない人の「チャンス」になる

現在は自宅で療養中の笠井、「まだずっと起きてると足がむくむ。息子たちがもんでくれるんだけど。妻は泣くこともなく、ずっと「なに言ってるの!」と励ましてくれた」と家族の支えに感謝した。

これからやりたいことについて、「こうやってリモートで出させてもらって放送に関わるのもうれしいし、イベントとか司会でみんなの前で話せる時代に、早く戻るといいなと思う」と話し、最後には「リモートワークの時代、家にいても仕事ができるのは、病弱な我々にはとてもうれしい。もっとこのシステムを構築して一般化すれば、病弱な人へのチャンスが広がる」と、コロナ禍のピンチをチャンスに変えるポジティブな笠井節を聞かせてくれた。

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