推しが表紙を飾るマタニティ雑誌を“妊婦の妻をもつ夫”のふりをして買った日【推しメンが結婚しちゃった日記】

元モーニング娘。の石川梨華に10年以上“ガチ恋”を続けているドルヲタのふちりんによる完全ノンフィクション連載。梨華ちゃんに健気に恋をする彼が、2017年3月13日に結婚した彼女への想いを、結婚が近いという報道があった2017年元旦から振り返り繊細に紡ぐ。【ガチ恋……アイドルにガチ(本気)で恋をすること】


2018年1月2日〜20日

推しが表紙を飾るマタニティ雑誌を“妊婦の妻をもつ夫”のふりをして買った日

2018年1月2日 火曜日

 2018年になりました。元旦は二日酔いで寝込んでいました。今年の抱負は、梨華ちゃん以外の人に恋をして、梨華ちゃんへのガチ恋から離脱することです。
 「梨華ちゃんは結婚しちゃったけど名字は石川のままで、相手の名字が石川になった」という初夢を見ました。梨華ちゃんの名字は石川のままであってほしい、という潜在的欲求があるのかもしれません。もし僕が梨華ちゃんと結婚することになったら田中という名字はあっさり捨てるだろうと思います。

 ブログによると、梨華ちゃんは年末ハワイにハネムーンに行ってきたみたいです。落ち着いたらハワイ日記を書くとのこと。僕は涙をうっすら浮かべながら「読むのが楽しみだなあ!」と思いました。

1月11日 木曜日

 今日は美人女医さんの個別診察会があったので、コンタクトをつけてお洒落をして、鼻毛を入念に切って出かけました。10分ほどの診察を終えてお薬をもらったあと大宮駅前の“立ち飲み日高”に寄った僕は、生ビールを飲みながら美人女医さんとの面談の余韻にひたりました。前回よりも僕の体調が良くなっていたので、美人女医さんの素敵な笑顔をたくさん見ることができたのです。

 やや酔っぱらった僕は大宮アイドール(行きつけのアイドルカフェ)に赴き、JKのアイドルと世間話をしながらまた酒を飲みました。美人女医さんからは「梨華さん以外のアイドルも見て、愛情を分散させたほうがいい」と言われています。だから大宮アイドールに通うのはガチ恋の治療の一環なのです。

1月13日 土曜日

 なんとなく工藤遥ちゃん(モーニング娘。の元メンバー)のブログを見てみたら、若いイケメン俳優ふたりと並んで写っている写真がアップされ「すでにめちゃ仲良しです」と書かれており、彼女にガチ恋している人たちのことが心配になりました。

 梨華ちゃんは「アイドルを卒業した」という趣旨のことは確か1度も言ったことがないけど、工藤ちゃんは「アイドル“モーニング娘。”を卒業し女優に転身しました」とはっきり書いているので、「女優になるんだ」という強い意志を感じました。僕もエムラインクラブ(ハロプロOGのファンクラブ)の一員として、工藤ちゃんのことを陰ながら応援したいと思います。

1月15日 月曜日

 梨華ちゃんは妊婦として順調に体重が増えてきているみたいだけど、妊婦でもないのに僕も順調に体重が増えてきています。ヲタは推しメンに似るということだろうか……。また、梨華ちゃんの夫の人は顔が僕に似ているので、梨華ちゃんの子(男の子であることが判明)は、僕に似ている可能性が高いと思われます。

1月20日 土曜日

 梨華ちゃんが、マタニティ雑誌『Pre-mo』春号のカバーガールになっていることをインターネットで知りました。マタニティライフについてのインタビューも載っているとのこと。なんて読むのがつらそうな雑誌なんだ……。でも“妊婦の妻をもつ夫”のふりをして買いに行こうかな……。

 買うか買わないかさんざん迷ったけど、結局は“妊婦の妻をもつ夫”のふりをしながら近所の書店に行き『Pre-mo』春号を買ってきました。表紙の梨華ちゃんは、大きくなったお腹をそっと抱えるようにして笑顔で立っています。『Pre-mo』の隣に梨華ちゃんとのツーショット写真を置くとまるで僕の子であるように思えますが、僕の子ではありません。
 梨華ヲタとして、妊婦さんのことや赤ちゃんのことをしっかり勉強しよう。そう決心して『Pre-mo』を読みはじめたけれど、そこに広がっている世界は僕の住んでいる世界と違いすぎて、とてもつらい気持ちになりました。梨華ちゃんのマタニティライフについてのインタビューは読んでいて「ぐぬう……!」となったけれど、僕は強情を張って「梨華ちゃんが幸せそうだからOKです!」と『Pre-mo』に向かってにっこりと語りかけました。そのあと、もしこれが家族に見つかったら「いったい誰を妊娠させたの!?」と言われそうなので、見つからないように本の山のなかに隠しました。

ふちりん

1980年生まれ、埼玉県出身。おひつじ座のA型。2003年頃より当時モーニング娘。のメンバーであった石川梨華へのガチ恋を開始。その赤裸々な想いを綴ったブログやTwitterが一部のアイドルファンの間で人気を呼ぶ。趣味は読書やサッカー観戦、アイドル鑑賞、ベースを弾くこと。好きな作家は村上春樹、太宰治、中村文則。

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