【特別コラム】永野「レイジに全部もっていかれた97年のフジロック」

ロックフリークとして注目を集めている芸人・永野の書籍『僕はロックなんか聴いてきた〜ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!〜』が9月25日に発売された。本書の発売を記念して、内容の一部を抜粋してお届けするプチ連載をお届けします。第2回はフジロック初年度のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのお話!


レイジに全部もっていかれた97年のフジロック

 2022年春に、10年以上ぶりとなる復活ライヴを予定しているレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。僕にとってレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、なんといっても語り草になっている嵐の中での1997年のフジロックフェスティバルでのインパクト、それに尽きる。自分のライヴ、コンサート人生の中でもダントツで衝撃だった。

 僕はこの年のフジロックに、レッド・ホット・チリ・ペッパーズとフー・ファイターズが観たくて行っている。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、一応レッチリなんかの前だしちょっと予習していくか、くらいの気持ちで、セカンドアルバムの『イーヴィル・エンパイア』だけ三軒茶屋のキャロットタワーにあるツタヤで借りて聴いて行った。曲は格好良いと思ったけど、2曲くらいしか知らないみたいな状態だったと思う。

 レイジが始まる頃僕は、フー・ファイターズを見終わった後で、売店に並んで食べ物を買っていた。そうしたら、向こうのほうから聴こえてきたんだ。あのいつもの、「ウィー・アー・レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン! フロム・ロサンゼルス! カリフォルニア!」みたいな煽りが。「お!?」と思っていたら、ワンワンワンって独特の変態ギターが流れきて、「え!? 格好良い!」ってブワーっと坂を降りて行ったのを覚えている。

 そこからはもう本当にヤバかった。ライヴ史上あれだけ凄いものを見せられたことはないというくらいに、ひたすら本気を感じた。ステージ上があれだけ鬼気迫っていたから、観客のほうも、それに応えるくらい本気だったと思う。台風が来ている中だったし、ちょっと怖かったくらいだった。死んじゃうかもしれないと思った。実際、スニーカーやいろんなものが散乱してたし、自分もこれでスニーカー駄目にしたし。

 初めて観るレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、とにかくザック・デ・ラ・ロッチャがめっちゃ怒ってた。滅茶苦茶怒ってて凄かった。トム・モレロのギターもびっくりした。ドリカムのベースみたいなポジションでギターを弾いていた。ドリカム以来となる奏法だったから、「え!? それもギターだったの!?」と現場で気づいたんだ。あと、DJのスクラッチみたいなフォコフォコって音を出すのも死ぬほど格好良かった。

 もうひとつ覚えてるのが、レイジのときに僕、若気の至りで結構前の方まで行っちゃったんだ、近い距離でみたくて。そしたらそこにいた190センチくらいの巨体の白人に、ウィスキーか何かを渡されたんだよ。でっかいロシア人みたいな男に、これ飲め、という感じで。で、酒を回し飲みしながらレイジを観た。それも楽しかったな。

 そうそう、このときのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのステージには、プロディジーが飛び入り参加している。当時僕はそれが誰だか分からなくて、後になってから知ったんだけど、翌日に出番を控えたプロディジーのキース・フリントとマキシムが途中で出てきて、サプライズ共演したんだ。このときも滅茶苦茶盛り上がっていた。結局2日目は中止になっちゃったから、彼らにとってもこれが唯一の出番になった。

 もちろん、お目当てのフー・ファイターズも良かったし、レッチリも凄かったんだけど、自分の中でとにかくレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがダントツで良かったんだ。まさに衝撃。で、それからレイジを聴くようになっていく。

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プロフィール

永野

お笑い芸人。1974年宮崎県生まれ。AB型。1995年、ピン芸人としてデビュー。「ゴッホとピカソに捧げる歌」などのシュールなネタで注目を集め、孤高のカルト芸人として人気を博す。ロックフリークとしても注目を集めており、9月25日に『僕はロックなんか聴いてきた〜ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!〜』を出版。

永野

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