【エモい】掟ポルシェ、故郷に錦を飾る……北海道・留萌で開催された『食尽族』発売記念イベントをレポート!

掟ポルシェの新刊書籍『食尽族』が発売!

6月16日に掟ポルシェの新刊書籍『食尽族〜読んで味わうグルメコラム集〜』が発売されました。本書は弊サイト『耳マン』で2019年6月から2022年4月まで掟さんが連載していたグルメコラムをまとめたもので、自称「食のことになると人格が変わる」彼の食にまつわる偏愛やディスが詰まった抱腹絶倒の1冊です。そんな本書の発売を記念して、6月17日に東京・高円寺パンディットにて、6月25日に北海道・留萌ブックセンターby三省堂書店にて、6月29日に大阪・梅田ラテラルにてトーク&サイン会を開催。今回は編集担当の榊が、掟さんが地元である北海道・留萌に凱旋した模様をレポートします! 祝・うっかり故郷に錦を飾るの巻ぃ!!

『食尽族〜読んで味わうグルメコラム集〜』表紙
掟ポルシェの著者近影!

掟さんがリットーミュージックから書籍を発売するのは、2018年に刊行し5刷のヒットを巻き起こした『男の!ヤバすぎバイト列伝』以来、約4年ぶり2回目。本書の制作中、掟さんに「書籍が発売したら、発売記念イベントをやりたい場所はありますか?」と尋ねると、掟さんは「北海道でやれたら良いですねぇ。コロナ渦になってからなかなか行けてませんし」と回答。北海道でイベントをやるには留萌しかない!と、同市にある唯一の書店・留萌ブックセンターby三省堂書店にご提案したところ、快くご快諾いただき&100冊(!)も仕入れていただき、開催の運びとなりました。

『男の!ヤバすぎバイト列伝』表紙。重版記念オビのコメントは掟さんに「バカじゃないの!?」と軽く怒られました。バカな編集部で本当にすみません!

発売記念イベントで北海道にGO!!

掟さんはイベント前日の24日に北海道・札幌にin! 書籍にも登場し、愛してやまない『村上カレー店プルプル』を訪れたり、イベントの準備をしたりと久しぶりの北海道を満喫しました。

約2年ぶりに大好きな『村上カレー店プルプル』に来ることができてワクワクの掟さん
優しくて気さくな店主の村上さん(右)と。レゲエがお好きだそうで、ファッションもオシャレ! 店内で流れるルーツロックレゲエがカレーの美味しさを倍増させてくれます
掟さんのお気に入りメニューは、ひき割り納豆、なめ茸、オクラ、挽き肉、じゃがいも、にんじんなどが入った『ナット・挽き肉ベジタブル』の辛さ20番、生卵トッピング。これに『サッポロクラシック』を合わせるのがいつものスタイルだそう

掟さんの地元・留萌に100人のファンが集&結

そんなこんなでついにイベント当日の25日。札幌から留萌までは車で約2時間、バスや電車で約2時間30分〜3時間ほどかかります。

留萌市の現在の人口は約2万2,000人。ウニやホタテ、タコやエビなどの海産物がよく捕れ、名物の数の子は国内シェア50%を占めるとのこと

途中で掟さんのご両親やご親戚、地元の先輩でありミュージシャンの吉村秀樹さん(bloodthirsty butchersのボーカル&ギター)のお墓参りとランチ休憩を挟みつつ、留萌にin。

留萌は素晴らしく海が綺麗。見晴らしの良い場所にお母さまのお墓を建てたそうです
ランチは増毛町『寿司のまつくら』の『特上!!生ちらし』。ウニ(掟さん曰く「おそらくバフンウニのメス」)、マグロ、甘エビ、ホタテ、サーモンなどさまざまな種類のネタがふんだんに乗った豪華なちらし寿司。美味しいものでお腹を満たして、イベントへのエネルギーも満タンです!!
イベント会場の留萌ブックセンターby三省堂書店。人口2万2,000人に対し、三省堂書店のポイントカード会員数は1万7,000人以上だそう。驚異の数字! それほど留萌の方々は、書店で過ごす時間や読書の時間を大切にしているのでしょう
店内の目立つ場所に大きく展開される掟さんの著書コーナー!
開演前からたくさんのお客様が列を作り、留萌のスーパースターの登場に期待が高まります。店内に飾られた「心はぐくむ読書の街」のキャッチも素敵

店内にはスタッフ手作りのステージが用意され、書店の皆様も掟さんが来ることを心待ちにしていたことがうかがえます。な、泣ける……。そして、イベントにはなんと約100人のお客様がお越しくださいました。

愛とセンスがあふれるデコレーション! 制作を担当したスタッフは「掟さんのことが“推し”になっちゃって、来てくれるのを楽しみに作りました?」とキュートな笑顔でおっしゃってました? 掟ポルシェしか勝たん?
掟さん「これ、掟ポルシェ版のなまはげですね。泣く子はいねぇが〜!!」
色とりどりのミニサンバイザーも可愛い? 掟さん「この小ささ、チワワしかかぶれないんじゃないですか? チワワ用!」

トークショーで掟さんは子どもの頃に海でウニを捕っていた話や、中高生の頃に新聞配達や新巻鮭を手売りするバイトをしていた話、友人宅を出禁になっていた話、前述の吉村秀樹さんとの思い出話など、地元にまつわるトークを展開。お客様は楽しそうに掟さんの話に耳を傾けておりました!!

写真に写っていない後方にも立ち見のお客様が続出し、大盛況です
イベントの模様は『日刊留萌新聞』で一面記事になりました。新聞配達のバイトで号外を雪の中に埋めていた掟さんが、(事件ではなく)新聞の一面を飾るだなんて!
掟さんは吉村さんのお話をすると、決まって次の日高熱が出るそう。今回はトーク後にバケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨が降りました。もしかして吉村さんも掟さんの凱旋を喜んでいたのでしょうか……!?

トークショーのあとはサイン会を開催。掟さんはお客様ひとりひとりとじっくりお話しながら著書に宛名入りのサインを書き、トレードマークの白目で記念撮影も行いました。生の掟さんを前にして、お客様の表情もピッカピカに輝いてましたよ! また、掟さんの同級生や幼なじみの方々もたくさん来ていて、エモすぎる再会の場面も多数見受けられました。

自らお客様に著書を渡してくれる掟さんの神・対・応ッ!!
掟さんと「学年で一番ケンカが強い同級生」のお客様。久しぶりの地元トークが盛り上がってました!
掟さんのTwitterやコラムにもたびたび登場する、幼なじみで憧れのお兄さん的存在の“てっちゃん”。40年ぶりの再会だったそう。ホラー映画に詳しいてっちゃんは、自作のプレデター衣装で登場。掟さんは「てっちゃん、やっぱり器用だね。昔から絵も工作も上手だったもんねぇ」とお話されてました。エモすぎる……
ボランティアで書店運営の応援を行う『三省堂書店を応援し隊』の皆様。素敵な笑顔にほっこり?
留萌ブックセンターby三省堂書店のスタッフの皆様。左から3番目が店長の今拓巳さん。お陰様で楽しく和やかなイベントになりました
イベントには留萌市の副市長にもお越しいただきました。「掟ポルシェさんは留萌市のスターであり、宝でもあります」とのこと。写真のように、市長室に本書を置いてアピールをしてくださるそうです。掟さん、ガチで故郷に錦飾っちゃいましたね!!
掟さん、凱旋イベントの感想はいかがですか? 「ミュージシャンとしては一般的な知名度に乏しいので、自分の実家のある北海道の小さな町でイベントなんぞできる気がしなかったんですが、自分の仕事の中でも(音楽業に比べれば)多少はポピュラリティのある文筆業のサイン会だとなんとかなるもんだなと。まさに『この手があったか!』という感じです。そういう“裏技を使ったズルい地元凱旋”にもかかわらず、多くのかたにお越しいただき、感謝に堪えません。そして、こんな不味い飯への罵詈雑言エンサイクロペディアのようなひどい本を、100冊というやけくそな量仕入れていただいた留萌ブックセンターの方々に熱く御礼申し上げますとともに、本著に多少興味がある程度の皆様におかれましては、留萌ブックセンターの店頭在庫残り数10冊を内容を吟味せずにお買い求めいただき、一切読まずに猫の爪とぎやキャンプファイヤーの焚き付け等に幅広くご利用いただきたく存じます」

掟さんが小学生の頃に作った紙芝居『ぼくのおいたち』を特別に大・公・開ッ!

イベント後は掟さんのご実家にもお邪魔しました!

ここが掟さんが生まれ育ったご実家。正面から見るとちょっと卍の形に見える! マジ卍!!
掟さん秘蔵のビデオテープたち。ラベルには「高岡早紀」「ミニスカポリス」「パッパラ!パラダイス朝から早坂」などバラエティ豊かなラインナップが!
実家感のある置き物コーナー。読書感想文コンクールをたくさん受賞されていて、さすが当時から文才があったんですねと感心していたところ、「夢野久作の『ドグラ・マグラ』のあとがきを丸写ししたら賞獲れたんだよね」とのこと。なんてこった!
ご実家では掟さんの叔父さま、叔母さまにもお会いしました。「こんな本作って儲け出るんですか?」「サイン書いてもらうために買ったけど、多分読まないわぁ」と素直すぎるコメントをいただき大爆笑

ご実家では貴重なお宝を発掘! それは、掟さんが小学3〜4年生の頃に制作した紙芝居『ぼくのおいたち』。9歳当時に生い立ちを振り返っている時点で大物の風格が見受けられますが、イラストも文章も独特のセンスとユーモアが光っていて素晴らしい作品です。今回は『耳マン』読者だけに同作を大公開いたします! 掟さんが子どもの頃から才能にあふれていたことがうかがえますねぇ。

『ぼくの おいたち』
0才 ○○(※掟さんの本名)たんじょう。ごご5時ごろ、おかあさんがギョーザを食べようとしていたら急におなかがいたくなり、びょういんへ行き8時ごろぼくが生まれました。明治100年だったし、憲ぽう記念日だったので「○○(※本名)」と、つけました
1才 早くからボクはよく口が回ったそうです。たとえばお母さんにおぶさって、買い物などしていると「これなんだ?」といってよその人にびっくりされたそうです
2才 ボクはスポーツカーのおもちゃに乗っていました。そのスポーツカーは前のボタンをおすとエンジンの音がでます。そのボタンにぼくのおしりがぶつかっておしりの穴がいたくなりました
3才 ボクは浜中のしんせきのうちにいき、ボートに乗りました。帰ると中ぼくは船のてっぺんに行きすぎておぼれてしまいました。でも一分たたないうちにしんせきの人がたすけてくれました。あがった時「もう、海、いやだー」と、いいました。どうして一分たたないうちにたすけたかは、あさいところだったからです
4才 近所の友だちとあそんでいました。友だちが「花とりにいこう」といいました。ぼくは何もしらないで行きました。花をとりました。家からホテルのおじさんがでてきて叱られました。ぼくはにげおくれましたが、ずるい友だちはすぐにげました。おじさんはせっかくのふじのめをとられてカンカンにおこってました。おかあさんはおじさんにあやまったあとでぼくにせんこうをたてました。あつかったです
5才 ゆきまつり。ボクはゆきまつりに行きました。こおりのようなすべりだいにのったり、わたのようなまっしろなかまくらに入ったり、もちをつかせてもらいました。シャンシャン馬車にのりました。そして「ハイヨーッシルバー」といったら、おじさんが「元気のいいボクだねぇ」といってボクの顔をみてから「あっおじょうちゃんか!」といいました。ボクは「あのぉ〜男なんだけど。」というとおじさんは「あっボクかゴメン、ゴメン。」とりかいしてくれました。ホントにはらがたちました
6才 学芸会。ようちえんにはいってもうそろそろおわりのころです。ボクは学芸会で『テントウ虫のけいびたい』というのをやることになっていました。それが○○(※友人の名前)というのがいて○○(※友人の名前)がまちがってテントウ虫のほうをやってしまいました。ボクは『かさじぞう』をやることになりました。でもさいごに先生たちが「うまかったね!」といってくれました
7才 水ぞく館。ボクは生まれてはじめて水ぞく館に行きました。はじめはミドリ色のバカデカイウミガメです。ものスゴイ大きいのでビックリしました。色々魚がいました。ヒラメもサメもエンゼルフィッシュもいました。全部見た所で食どうにきて、チョコレート三色のこおり水とカレーライスをとりました。カレーはものすごくからかったです
8才 ボクはしんせきのとうべつのうちまで行きました。そしておばさんのカツラをみつけてかぶりました。「にあうねぇ〜」といったので写しんまでうつしました。そして夜になりねました。しんせきの家は一ばんちいさい子が5年生の女の子で、その子の小さくなったミッキーマウスのネグリジェをかりてねました。また目がさめた時「ズズーズ、ズ、ズ、ズズー」と、音がきこえていって見たらカップヌードルの音でした。そしてたべさせてもらってネグリジェをきて、一まい写しんをとってねました。これでおしまい
なお、留萌イベント終了後は掟さんにサッポロビールをしこたま飲ませて、『耳マン』での次の連載の話もちゃっかり取り付けましたよ! 普通自動車免許を持っていない掟さんに、「教習所に通って免許をとるまでの連載はどうですか?」とご提案したら「右と左の区別がつかないから、絶対にヤダ!!」と秒で却下されたので、別のテーマになりました。読者の皆様、続報に期待していてくださいね!!

発売記念イベントは大阪でも!

さて、『食尽族』のイベント(トーク&サイン会)は6月29日に大阪でも開催されます! ゲストは漫画編集者で出版レーベル『おおかみ書房』編集長の劇画狼さん。食にまつわるトークが飛び出すのか飛び出さないのか!? トークの模様はオンライン配信もされますので、会場に足を運ぶことが難しい方も、ぜひご覧くださいませ!

『食尽族〜読んで味わうグルメコラム集〜』 商品ページ

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イベント情報掟ポルシェ×劇画狼『肉の日の喋尽族』

<トーク配信あり/サイン本付き配信チケットあり>
日時:6月29日(水)18時開場、19時開演&配信スタート
会場:梅田 Lateral
会場観覧チケット:前売り2,300円/当日2,800円(ともに要1オーダー500円以上)
配信チケット:配信視聴券2,300円/サイン入り書籍付き配信視聴券4,100円
ゲスト:劇画狼
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榊ピアノ

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