m.c.A・T『なんて言うんですか、こんな音楽感』第2回〜浪人時代の俺っ!

ボンバヘッ!でお馴染みのヒット曲『Bomb A Head!』のほか、DA PUMPの育ての親としても知られるm.c.A・T。日本屈指のプロデューサーの自伝的連載がスタートだぜっ!


ディレクターか教師になりたかったぜっ!

 今回は浪人時代のお話。浪人といっても真面目な性格なので、現役時代も受験には受かろうとしてた。だからそこそこ勉強していたわけで、夏頃の模試では合格できそうな雰囲気。あとは現状維持でいいだろうと決断したら、当然残りの時間は音楽のために費やすでしょう。予備校で出会ったやつに音楽に詳しいやつがいたので、「コーヒーおごるから!」とか言って自分の知らないジャンルのことを質問しまくったりしてたなぁ。絶対ウザがられてたと思う。そして何本かライブもやったりして充実の浪人生活。
 志望校選びはとても悩んだ。音楽大好きではあったもののミュージシャンなんて絶対的に現実的じゃないじゃない? おまけに音楽教育も受けてないし。ではどうするか。ほかになりたい職業っていえばテレビのディレクターだった。小学生のときに父の職場だったNHKで番組制作を見学したり、児童劇団をやっていたときにみたディレクターの仕事ぶりがめちゃクリエイティブで憧れてた。あとは教師。幸せなことに小、中、高といい先生に恵まれたので(ま、すべての先生ではありませんが)、子ども好きということもあって教師にも興味があった。なので2択。
 教師は教育大学に行けばなれるだろうってわかってた。でもディレクターになるには????? わからん……。親に聞いてもわからない、友達に聞いたってもっとわからない。北大(北海道大学)に行けばなれるのか? でも学部はどこへ? 答えを誰も示唆してくれなかったし、今度は失敗もできなかったので教師になろうと決めた。あれ? なかなか音楽が出てこないね。まぁまだおもしろい流れがあるからそれは追って。
 翌年1月、共通1次試験(今のセンター試験)終了後、すぐに自己添削をしたら志望校の合格はライン楽々突破。ってことで一緒に受けたバンド仲間と朝まで自宅で音楽話。翌日は友人と昼頃におしゃれなカフェ(当時のレベルで)でコーヒー飲んでたら、成人式帰りの同い年たちが大通りをぞろぞろと通り過ぎた。

「あ、成人式だったんだ(笑)」

 成人式をパスして音楽話で夜を明かした俺たちって大人だなぁって思ったっけ。そして俺は無事に北海道教育大学旭川分校(現旭川校)教育学科教育心理学ゼミに合格したのだった。(次ページへ)

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