竹下幸之介(DDTプロレスリング)の『ニシナリライオット』第21回:「西成の街を蛍光色の自転車が走っているのには理由がある」

DDTプロレスリングの未来を担う若き逸材・竹下幸之介。そんな彼が自身の昔のブログを読み返しながらつづる、地元・西成のお話!


2007年05月26日

304話『曇りガラスの向こうは』

自転車を盗まれてしまった為ホームズに買いに行きました(^^)ノ
よく盗まれます(o^-')
新しい自転車は30秒もかからんまに決まりました(笑)

それからライフに今日の晩飯の買い物に行った後は散髪へ...
なんかバリカンで剃られる時に、首の後ろを剃られた時は体がブルブルブルドッキングヘッドロックと揺れます!!

それから本屋で星新一の小説を買って帰宅(・∀・)


西成の住民は肝に銘じていることがある。

「ビニール傘と、自転車は人民の共有物である」

自転車を盗まれた数と、傘を盗まれた数は同等かむしろ自転車が勝つくらい。レンタルサイクルやと思ってんの?というくらい、あっさり鍵を破壊して我がもの顔で乗っていかれてしまう。

盗まれて売られて、それを買って生活する。これぞ自転車操業といわんばかりの。西成にとっての自転車とはピクミンのようなもの。中古の自転車もめっちゃ安くて、盗まれたから買いに行ったら自分のが売ってあって、同じのを数千円で買うのも馬鹿らしくて、同じ型の色違い買ってみたり。

こちらとしても一方的に盗まれてばかりなのは納得がいかないので、盗難防止対策をするわけ。代表的な方法としては、ペンキやスプレーを使ってオリジナルの自転車にしちゃう。すると、万が一盗難にあってもすぐに発見ができるし、そもそも異様なカラーリングで気味の悪いオーラをまとった自転車を誰も盗ろうとは思えないので盗難EDにすることができる。

西成の街を蛍光色の自転車が走っているのはそういう理由があるからなんです。

私も盗まれた自転車が数日後、天下茶屋の駅で発見したことがあった。そのときの感情といったらもう、色違いのポケモンを見つけたときのように大興奮だった。

まあ実際、色違いにされてたし。

フレーム部分に貼ってあった「たけした」という名札シールは無残にも剥がされ、そこには赤と黄と緑のペンキで"ONE LOVE"と描かれていた。

警察に言って登録番号を照会してもらって自分の手元には戻ってきたものの、そのボブ・マーリー号では信号待ちのたびに絡まれてしまうのでしばらくして売り払った。(あれを買い取ってくれる自転車屋に驚き)

今も西成のどこかを優雅に走っている。そんな気がする。
チリンチリン。(次ページへ)

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