【遠藤舞×伊藤麻希】アイドルを経てボイトレ講師・プロレスラーとして輝くふたりが語る、セカンドキャリアと美容整形(!?)
2021年02月26日 12時00分 耳マン
2月19日に初の著書『若いカワイイからの卒業』を発売した遠藤舞。同書はアイドリング!!!のメンバーとして奮闘したアイドル時代の振り返りや、現在ボイストレーナーとして活動している彼女のセカンドキャリアに対する考え方、アイドルの恋愛や結婚に対して思うことなど、興味深い内容でまとめられた話題の一冊となっている。ここでは同書の発売を記念し、遠藤と同じくアイドル活動を経て、現在はプロレスラーとして大活躍中の伊藤麻希(東京女子プロレス)との対談を実施。美容整形の経験者同士という共通点もある(!)ふたりによる対談をお楽しみください! ※インタビュー:『耳マン』編集部 ――おふたりはアイドル時代には交流はあったのでしょうか? 遠藤:えー、どうだろう? 伊藤:アイドリング!!!さんとLinQ(伊藤が2011年から2017年まで所属したアイドルグループ)で一緒にテレビにちょっと出たことがあったと思うんですけど、私はそのときは出てなくて。 遠藤:それ、私も出てない気がします(笑)。 伊藤:アイドリング!!!さんってテレビにもよく出ていて、そもそも私たちとは違う次元で活動されているイメージでした。 遠藤:自分たちはまったくそんな意識はなかったですけど、そう言っていただけるとなんか嬉しいです。事前に伊藤さんのウィキペディアを拝見してきたんですけど、メンテナンス(アイドリング!!!OGを中心としたアイドル集団。なお、遠藤は不参加)のメンバーなんですね!? 伊藤:そうなんです! 遠藤:それこそメンテナンスにもいるさかっち(酒井瞳/元アイドリング!!!)に誘ってもらって、プロレスの試合を何度か観させていただいています。 伊藤:本当にいつもありがとうございます! 遠藤:それにしてもまさかのメンテナンス。いろんなアイドルに声をかけてて勧誘がひどいって噂ですけど(笑)! 伊藤:そうなんです(笑)! 遠藤:やっぱりー! なんだかすみません! 間接的にご迷惑おかけして(笑)。 伊藤:めっちゃ電話かかってきて、勝手に〇号ってつけられて(笑)。 遠藤:電話、絶対に出ないようにしてましたもん。出たら断われないなって思って。 伊藤:私も断りましたよ何回か(笑)! ――意外なつながりもあったんですね。遠藤さんは伊藤さんの試合を何度か観ているんですね? 遠藤:そうなんです。伊藤さんの試合ってこちらが感情移入してしまうというか、いつも泣ける展開になりますよね。なんであれだけエモい試合になるんですか? 伊藤:自分でもわからないんですけど、そう言っていただけて本当にありがたいです。エモい試合にしようと思って戦ったことはなくて、一生懸命がんばった結果、そうやって言ってくださることが多くて。試合中は「〇〇しよう!」と思ってもできないことのほうがいっぱいありますし……。もしかしたらそういう風に思っていただける才能があったのかもしれないです。 遠藤:背負ってる感じがすごく伝わってきます。 伊藤:ずっと人生失敗してきたからそういう哀愁があるのかもしれないです。それが出ちゃってるのかもしれません。 遠藤:さかっちも試合観て泣いちゃってて。 伊藤:嬉しいです〜!!! 遠藤:涙を誘う試合ができるって、格闘家としてはもちろんですが、エンターテイナーとしてすごいなって本当に尊敬してます。 ――伊藤さんは現在レスラーとして大人気ですが、それ故の悩みがあるとか? 伊藤:そうなんです。ファンの方の名前を覚えるのがどうしても苦手で……。遠藤さんはどうやって覚えてましたか!? 遠藤:私も人の顔と名前を一致させるのがめちゃくちゃ苦手なタイプなんですよ……。だから何回も現場に来てくれた人じゃないと覚えられなくて。さすがに100回来てくれたら覚えられるから、私の場合はそれをある種ファンの方のステータスにするっていうか、100回来てくれてたらこっちも覚えるし、そちらも誇りを持っていいですよ!みたいな(笑)。どんだけ上から目線なんだよっていう(笑)。伊藤さんはどうしてるんですか? 伊藤:サインのときにはファンの方の名前を書かないようにしてます……。とにかく会話を楽しむっていう感じで。 遠藤:わー、本人の前でサインを書くパターンはつらい! 私はそういうとき「漢字、カタカナ、ひらがなどれにします?」みたいなことを聞いて、それで名前を言ってくれたらラッキーみたいなことしてたかも。 伊藤:すげー! 策士だ!! 使えそう!! ――この記事を読んだ人には伊藤さんがそれを聞いてきたら名前覚えてないってバレちゃいますね(笑)。 伊藤:わー! そうだ! 遠藤:読んでほしいけど読んでほしくない(笑)。 ――遠藤さんはボイスレーナーとして活躍されていますが、伊藤さんも新人や後輩に何かを教えることはあるのでしょうか? 伊藤:私も中堅的な立場ではあるんですけど、それがあまりないんですよね。教えるのも得意じゃないですし……。 遠藤:伊藤さんはどなたに教わったんですか? 伊藤:先輩に基礎的なことは教えてもらいましたけど、あまり教えてくれる雰囲気ではなくて。 遠藤:見て学べ!みたいな? 基本はみなさん自分流だったり? 伊藤:そうなんです。だからみんな個性みたいなところが出てきて、そこが大切になってくるのかなって。 遠藤:それぞれ自分流でやってるのに試合になるのってすごいですね! ――遠藤さんが人に教えるときに大事にしているのってどんなことですか? 遠藤:同じことを伝えるのにも、その人の年齢だったり言葉遣いだったりに合わせて伝えるように気をつけています。あとは普通に聞いちゃいますね「理系ですか? 文系ですか?」って。教えているのは女の子が多いので、文系の方が多いんですけど、たまに理系ですっていう子もいて。そういう子には解剖学の図とか使って発声法を教えたりして。 伊藤:それを聞いたらプロレスラーにも感情で動くタイプと身体で動くタイプがいるかもしれないと思いました。私は感情タイプで、感情で試合をしてるんですよ。身体で動くタイプの人は感情をあまり入れずに、いかに自分をかっこよく見せるかっていうのを追求してる気がします。相手が感情タイプだったら何か教えられるかもしれないです! 遠藤:ちなみに私は苦手なことを聞かれたら「来週答えるね!」みたいな感じで一旦保留して家で練習したり、そのあいだにほかの先生に聞いたりしてます(笑)。その場で無理に答えて変なことになるのも嫌だから。 伊藤:わー! それも使えそう! ――遠藤さんの著書『若いカワイイからの卒業』には年齢や容姿に対するイジリへの疑問についても書かれていますが、伊藤さんはアイドル時代、容姿イジリがけっこうありましたよね? 今振り返るとどうですか? 伊藤:うーん、感覚が麻痺してたと思います。 遠藤:だって普通に考えたらめちゃくちゃ可愛いじゃないですか。でもアイドルってそれだけじゃダメで、どこかでキャラをみつけていかなきゃいけないっていう。私はグループ内で年齢が上だったのでBBAイジリでつらい気持ちになりましたけど、伊藤さんはそういう声に対して割り切ってたのか、本当は嫌だなって思ってたのかどうでした? 伊藤:スポットライトを浴びることが大事だと思っていたので、イジられないよりはイジられるほうがマシだっていう感じになってて。本当に麻痺してましたね。むしろアイドル活動のあとのほうがすごいコンプレックスを感じるようになりました。 遠藤:どういうシーンで? 伊藤:プロレスって試合中の撮影がOKなんですよ。撮った写真とかがTwitterとかで流れたりするんですけど、いろんな角度から撮られてるからそれがつらくて。 遠藤:わー! 不意打ちだ! 伊藤:そうなんです。これはやばい!と思って。自分の顔を改めて見直そうみたいになって。 遠藤:そんなの誰だってブスに写っちゃいますよね。橋本環奈ちゃんだって本気で戦ってる最中の写真をあらぬ角度で撮られたら絶対ブスに写っちゃう! ――「自分の顔を見直す」というお話もありましたが、伊藤さんは美容整形をされたことが以前話題になっていて、遠藤さんも最近、美容整形をされてそのことも本に書かれていますね。 遠藤:そう、お互いに整形を告白している派なんですよね。これが10年前だったとしても世間に公表できてたと思います?(次ページへ)
エンターテイナーとして本当に尊敬してます――遠藤
失敗してきたからこその哀愁なのかもしれません――伊藤
アイドル時代は本当に麻痺してました――伊藤
整形は魔法じゃない!――遠藤