24時間テレビのマラソンゴールのタイミングとサライの曲構成の相関関係とは? TOKIO、みやぞん…過去5年間を分析、最も余裕があったランナーは!?

24時間テレビのマラソンゴールのタイミングとサライの曲構成の相関関係とは? TOKIO、みやぞん…過去5年間を分析、最も余裕があったランナーは!?

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 今年も8月24日から25日にかけて「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)が放送される。今年のチャリティーマラソンは「24時間駅伝」と題し、4人のランナーがそれぞれフルマラソンを走るという異例の“マラソン駅伝”方式を採用するようだ。

 チャリティーマラソンが始まってから全27回、放送時間内にゴールできなかったケースは2009年のイモトアヤコなど5例のみだ。ここ5年間のランナーは性別も年代も走行距離もバラバラだが、ゴール時刻はエンディングの「サライ」が流れる20時45分前後収まっている。

●みやぞん(2018)

 昨年チャリティーランナーとなったのはANZEN漫才のみやぞん。前代未聞のトライアスロンによる挑戦だった。スイム1.55q、バイク60q、マラソン60.4qを完走し、20時45分にゴール。ゴールでもあり、会場となっている日本武道館の前にみやぞんが到達した時点で「サライ」のイントロが流れた。会場に入り、階段を降りていくところで歌が始まり、1番のサビに入る直前にゴールテープを切った。

 以降は、各地方局の映像がワイプに入りつつ、みやぞんへのインタビュー。そして、スタッフロールが流れ、番組はサライとともにエンディングを迎えた。流れるような構成ができあがっている。

 ちなみに「サライ」はAメロ・サビ・Aメロ・サビ・Aメロ・サビ・サビというシンプルな曲構成となっている。歌詞は3番まであり、曲調も一旦聞けば覚えられるようなもの。1番から同じメロディを積み重ねた上、3番でサビを重ねるので、聞いている側の情調も少しずつ大きくなっていく。「サライ」の曲の盛り上がりとマラソンランナーのゴールによる盛り上がり、2つの物語が絡まり合って、「24時間テレビ」はフィナーレを迎える。ここ数年はこのパターンを繰り返している。

●ブルゾンちえみ(2017)

 2017年のチャリティーランナーはブルゾンちえみ。ブルゾンは20時48分、放送時間内に90kmを完走した。ゴールまで残り290mというところで「サライ」のイントロが始まった。

 日本武道館入りは「サライ」2番のサビが入ったタイミング。ゴールは「サライ」3番が入る前の間奏中だった。ゴール後にブルゾンが会場に向かって頭を下げた直後にスタッフロールが流れ、フィナーレを迎えた。

●林家たい平(2016)

 2016年のチャリティーランナーは林家たい平だった。たい平は100.5 kmを完走し、20時46分にゴールテープを切った。「サライ」のイントロが流れた時点で、たい平がレギュラーを務める「笑点」(日本テレビ系)メンバーが日本武道館前で出迎える。歌が始まったところで「笑点」メンバーと握手をして階段を降りる。

 曲構成としては、「サライ」1番のサビが終わる寸前のところでゴールし、師匠である林家こん平と抱擁した。「サライ」3番に入ったころにスタッフロールが流れる。その後は、各出演者による感想コメント、ラスサビは全員で歌うなど、時間的に余裕のあるフィナーレだった。

●DAIGO(2015)

 2015年には歌手でタレントのDAIGOが100qのチャリティーマラソンに挑戦した。DAIGOの場合は日本武道館内の階段を降りたところで「サライ」のイントロが導入される。歌いだし直前となる20時44分にゴールとなった。武道館前の実況、ゴール後のDAIGOへの質疑応答、出演者の感想もしっかり行われるなど、こちらは、ここ5年でもっと余裕のあるタイムスケジュールをこなした上でのフィナーレとなった。

●TOKIO(2014)

 2014年はTOKIOの城島茂が挑戦。101qのチャリティーマラソンを見事完走し、20時48分にゴール。「サライ」が3番のAメロに入ったところだった。スタッフロールが流れながらも城島へ感想コメントを求めるなど、バタバタのフィナーレとなった。

 このように、マラソンランナーの日本武道館到着からゴールまでのタイミングと「サライ」の曲構成には相関関係が見られる。それと同時に、少ないバリエーションを組み替えながらやりくりをしているようにも感じられ、マンネリと捉えられてしまう恐れもある。

 バリエーションが少なくなってしまったのはもう一つの物語、フィナーレでの各地方局、各企画の中継がワイプに追いやられてしまったことにあるのではないだろうか。せっかく、生放送で中継しているのだから。もう少し、カオスな状態を作り出すような演出を施してもいいのではないかと思う。

文=加藤和宏