【見たい聞きたい】俳優の池田純矢が舞台「絶唱サロメ」で新境地に挑む

【見たい聞きたい】俳優の池田純矢が舞台「絶唱サロメ」で新境地に挑む

特技のアクロバットを生かして軽やかに跳躍する池田純矢

 俳優の池田純矢(26)が、舞台「絶唱サロメ」(10月26、27日に大阪・サンケイホールブリーゼ)で新境地に挑む。自ら脚本・演出を手掛けて出演する「エン*ゲキ」シリーズ第4弾。オスカー・ワイルドの戯曲を新たな解釈で描き、ミュージカルでも音楽劇でもない形で音楽と融合させた。

 初めて「サロメ」に触れたのは小学生の時。「戯曲が小説と何が違うのか分からないまま読んでいた。役者になってから、なるほど、せりふがあって声に出すからおもしろいんだと分かった」と早熟な子ども時代を振り返った。過激で背徳的な内容により、出版された当時は上演できなかったが「世界観は現代にも通じる。古典の重いイメージをなんとかエンターテインメントにできないかと考えていた」。相反するテーマの“答え”が、主演を務める「SOPHIA」の松岡充(47)だった。

 2人は17年に舞台「不届者」で共演。「雷が落ちたような衝撃だった。松岡さんの歌って、言葉が形になって目の前に現れる印象を受けた。これをそのまま演劇にするのっておもしろくないか、と」。松岡との食事の席に脚本を持参して口説き落とし、構想が形になっていった。

 俳優、声優のほか、小説を書き、脚本や演出も手掛ける。次世代の演劇界を担う才能の持ち主だが、「僕はこれ、全部一個のことと思ってるんです。職業はエンターテイナーやと思ってるんで」と無邪気な笑顔を見せた。

 創作活動の入り口から一風変わっている。小学校3年生の夏休みの宿題で、楽しかった思い出をテーマに「恐竜の卵を拾って孵化(ふか)させて育てた話を書いたんです。背中に乗って琵琶湖に行くところまで育てましたね」と笑ったが、担任からは「大変よくできました」の印とともに「おもしろかったです」と評価をもらったという。人を楽しませるという原点は、この頃に植え付けられていたのだろう。脚本を読んだ松岡は「いや、パンクや。怖い」と漏らしたそうで「少なくとも僕はまだ見たことがない。皆さんにどう届くか楽しみです」と自信をのぞかせた。(河井 真理)

 ◆池田 純矢(いけだ・じゅんや)1992年10月27日生まれ。26歳。大阪府出身。06年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞。07年にドラマ「わたしたちの教科書」に出演。11年に芸名を「池田純」から改名し同年の「海賊戦隊ゴーカイジャー」や13年の「牙狼〈GARO〉〜闇を照らす者〜」など特撮でも活躍。特技は殺陣、アクロバット、料理。身長171センチ。