flumpoolボーカル・山村隆太、コロナに苦しむ人へエール「つらい時につらいと言えるのも大事」

音楽に触れる時間を大切にするflumpool(フランプール)のボーカル山村隆太

 今回は4人組バンドflumpoolのボーカル・山村隆太(35)です。歌唱時機能性発声障害のため、17年12月から約1年間、活動休止。その時のつらかった経験を現在に置き換え、「ありのままの自分を受け入れること」を勧めます。活動再開後の再出発と位置づける新アルバム「Real」(20日発売)についても、テレビ会議アプリ「Zoom」で語りました。

 料理や部屋の片付けをしたり、ジョギングして体を動かしたりしています。仕事の打ち合わせや取材は全てオンライン。レギュラーのラジオ(FM802「Radio Fields」)も自宅で収録しています。

 緊急事態宣言からひと月ぐらいがたって、人と(対面で)接するという当たり前のことができない寂しさを感じています。どれだけ恵まれた環境で暮らしていたかを思い知りました。

 コロナ禍でつらいのは耐えること。「みんな耐えているから、あなたも頑張りなさい」という空気がどこかにある気がする。「耐えること=美徳」。これは日本人の大切な価値観だけど、僕自身、(歌唱時機能性発声障害のため)声が出なくなって活動を休止した。その経験を踏まえると、つらい時につらいと言えるのも大事だなって。(ため込まずに)弱音を吐いたり、ダメだ〜って言ったりしてもいいんじゃないかな。

 ありのままの自分を受け入れる、等身大の生き方。flumpoolにとって再出発のアルバム「Real」に込めた思いでもあります。その中の「NEW DAY DREAMER」は、(デビューが決まり)初めて東京に来た日のことを思い出して書いた「もう一回出発しよう」という歌。明日という時に夢を描こうという思いがあります。自粛して家で過ごす期間が、(皆さんが)明日に夢を描くきっかけになれば。意図的でないにせよ、曲の持つメッセージ性が強くなった気がしています。

 お客さんの熱量を感じながらライブがしたいです。ネット回線では飛ばせない、その場でしか通じ合えない波長って必ずある。それができないもどかしさ、フラストレーションはあります。ただ会えない期間が長ければ長いほど、会えた時の喜びは大きくなる。希望をためる時間、力を蓄える時間と思って過ごしませんか。

 この期間を無駄にしないように、名曲と呼ばれるようなものを書いてやろう!という思いが沸々とわいています。

 ◆山村 隆太(やまむら・りゅうた)1985年1月21日、大阪府出身。35歳。2007年flumpool結成。09年初の日本武道館公演、NHK紅白歌合戦初出場(11年まで3年連続)。15年大阪・大泉緑地で初の単独野外ライブ。17年月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」で俳優デビュー。7月11日から全国ツアー(全36公演)を予定。血液型A。

 ◆歌唱時機能性発声障害 声帯には全く異常がないものの、歌うときに声が出づらくなる病気。出せていたはずの歌声が出なくなり、声がひっくり返るような症状が出ることもある。

関連記事(外部サイト)