石原プロ解散、舘ひろし「裕次郎さんと渡さんの映画作りのともしびを持ち続けたい」…商号の返還式に所属俳優とスタッフが集結

返還式に出席した(左から)池田努、舘ひろし、徳重聡、増本尚

 故・石原裕次郎さん(享年52)が設立した芸能事務所「石原プロモーション」が16日、マネジメント業務を終了し解散した。東京・調布の同社では、石原プロの商号の返還式が行われ、俳優・舘ひろし(70)、徳重聡(42)、池田努(42)、増本尚(21)が出席した。

 裕次郎さんが石原プロを創業した1963年から続いた58年の歴史に終止符が打たれた。同社には、所属俳優とスタッフが集結。裕次郎さんと、昨年亡くなった渡哲也さん(享年78)の遺影に見守られ、返還式は粛々と行われた。

 舘は「38年在籍し、いざ閉めるとなると寂しい。一つ屋根の下で一緒に飯を食う、家族のような会社でした」としみじみ。商号と遺影に手を合わせている間、走馬灯のように思い出があふれてきたようで、「裕次郎さんと渡さんのDNAは自分の中に残っているのを改めて感じます。たくさん遊ばせてもらって、裕次郎さんは本当に大きな人だった」と振り返った。

 00年にオーディション「21世紀の裕次郎を探せ!」でグランプリに輝き入社した徳重は「楽しいことばかり思い出します。日本に震災が起こると、なりふり構わず結束するこの集団にいられて良かった」。徳重と同期の池田は「感謝の気持ちでいっぱい。解散の実感がなかったが、今はこみ上げてくるものがある」と目を赤くした。

 16日をもって所属俳優のマネジメント契約は解除され、舘や神田正輝(70)は独立、徳重らは他の事務所へ移籍し、それぞれ別の道を歩む。舘は「裕次郎さんと渡さんの映画作りのともしびを持ち続けたい。後輩たちには大きな俳優になってほしい。俺にできることがあれば呼んでくれ。遊び相手くらいはしてやれるぞ」とエールを送った。

 ◆まき子命ある限り「裕次郎守る」

 石原プロの商号は事務所を出た後、渡さんの墓前を経由し、裕次郎さんの仏前に返還された。裕次郎さんの妻で代表取締役会長のまき子さん(87)は終始穏やかな様子で見守り、「命ある限り裕次郎を守っていきます」と語った。

 同社は1月いっぱいで、東京・調布の事務所を同市内の別の建物に移転。2月から、裕次郎さんの音楽や映像、肖像権を管理する石原音楽出版と、裕次郎さんの遺品などを管理する一般社団法人ISHIHARAに業務を絞る。まき子さんは両社の名誉会長として引き続き携わっていく。

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