川崎鷹也が「ミュージックステーション」初登場…ラブソング「魔法の絨毯」人気拡大中

ハスキーボイスと印象に残るメロディーラインが魅力の川崎鷹也

 シンガー・ソングライターの川崎鷹也(25)が、22日放送のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション」(金曜・後9時)に初登場する。18年に発表したラブソング「魔法の絨毯」が、昨年8月に一般ユーザーがTik Tokに投稿した動画をきっかけに火が付き、各音楽チャートを席巻。大舞台を目前に控えた21日、取材に応じた川崎は「自分らしく楽しく歌いたいです」と意気込みを語った。

 半年前まで無名だったアーティストが、国民的音楽番組に初挑戦する。22日放送の「Mステ」で人気急上昇中の話題曲「魔法の絨毯」を披露する。18年のリリース当時、愛妻から「『魔法の絨毯』でMステの階段を降りる姿がイメージできるよ」と言われたため、“予言”が現実となった形だ。

 同じくTik Tok発の先駆者的存在である瑛人、YOASOBIらと共に出演する川崎は「ずっと憧れの番組でした。少しでも明日から頑張ろうとか、好きな人に『好き』って伝えようとか思っていただけるよう自分らしく楽しく歌いたいです」と力を込める。

 同番組の利根川広毅プロデューサーも「昨年初めて『魔法の絨毯』を聴いた時、とても素敵な声だなと思いました。それと同時に心がすっと落ち着いたのを覚えています。大きなラブソングではなく、目の前の人たちの顔が浮かぶ曲。いつかMステで歌って欲しいと思っていました」と期待を寄せる。

 「アラジンのように魔法の絨毯に乗って迎えに行くよ 魔法は使えないけど」―。同曲はディズニーの人気作「アラジン」をモチーフにし、好きな女性への熱い思いを甘く幻想的に表現した歌詞と口ずさみやすいメロディーが魅力。劇団四季「アラジン」のステージを見た際、「アラジンのひたむきな思いに共感した」と多大な影響を受け、高校の2学年上の先輩で、川崎の片思いの末に結ばれた妻への思いをしたためた。サビの「アラジンのように」というメロディーと歌詞が「降ってきた」ことをきっかけに、2時間で制作した。

 昨年8月中旬、フォロワー数100人に満たない一般カップルの動画に使用されたことで注目を集めた。Spotifyのバイラルチャートで1位を獲得、Tik TokのCMにも起用。「猫」で脚光を浴びたDISH//の北村匠海(23)もテレビ番組で紹介するなど、じわじわと人気と知名度が広がっている。

 2年半後のヒット。まさに“魔法”のような現象だ。川崎は「(昨年の)8月後半に、話題になっていることに気づきました。Tik Tokをやっていなかったのでインストールしたら、いろんなカバーや歌詞動画が上がっていました。SNSではシンプルにいいなと思ったものではないと、いくらバズっても広がらない。この時代ならではの広がり方で、うれしかったです」と喜びをかみ締めた。

 音楽の道に進んだのは遅かった。高校3年生の時、現在のマネジャーと文化祭のステージに立ち、HY「366日」などを歌唱。「それまではカラオケでしか歌ったことがありませんでしたが、生徒や先生から始めて歌に対する評価をもらい、自信につながりました」とし、音楽専門学校のボーカルコースに入学。18年に「魔法の絨毯」をリリースした。自信作だったが、日の目を見ないまま月日が流れた。「『魔法の絨毯』が、どうやったら広まるのかという不安といらだちが募りました。ライブをやっても3〜5人の前で『魔法の絨毯』を歌ったこともありました。下積みしてるな、って感じがしました」。

 苦難を経て「魔法の絨毯」がヒット。業界関係者からも注目を集め、取材や収録も増えたことから昨秋に会社を辞め、音楽活動に専念した。今年15日には卒業ソング「サクラウサギ」を配信リリース。22日には「Mステ」初登場する。

 今後の目標にも言及し「10年、20年、30年と第一線で活躍するために真摯に、真面目にステージに立ち続けたい」と意欲的。「いずれは野外ステージで歌うことがずっと夢です。その先に、僕がフェスを主催してみたいです」。川崎の“シンデレラストーリー”は、まだ序章に過ぎない。(水野 佑紀)

 ◆川崎 鷹也(かわさき・たかや)1995年5月16日、栃木県生まれ。25歳。16年、音楽プロジェクト「Bocco.」に参加するが、17年に解散。18年からソロ活動を開始し、アルバム「I believe in you」を発売。20年8月頃から「魔法の絨毯」がSNSを中心に話題を集め、昨秋に会社を辞め音楽活動に専念する。今月15日に最新曲「サクラウサギ」を配信リリースした。

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