太田光 マスコミの“統一教会叩き”に再び警鐘も薄い共感「サンジャポは今まで何してた?」

太田光 マスコミの“統一教会叩き”に再び警鐘も薄い共感「サンジャポは今まで何してた?」

太田光 マスコミの“統一教会叩き”に再び警鐘も薄い共感「サンジャポは今まで何してた?」の画像

統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)をめぐる問題について、爆笑問題・太田光(57)の持論が波紋を呼んでいる。

安倍晋三元首相(享年67)を殺害した山上徹也容疑者は、母親が統一教会に多額の献金を行い、経済破綻や家庭不和を招いたとして教団に恨みを募らせるように。そして、教団と安倍元首相に深いつながりがあると考え、犯行を計画したと供述していることが明らかになっている。

昭和の末から、霊感商法や多額な献金被害が社会問題とされてきた統一教会。さらに、多くの自民党員が選挙支援を受けるなど、政界とも深いつながりがあることが明るみになった。そんななか、連日ワイドショーでは旧統一教会を追及する動きが後を絶たない。

8月14日放送の『サンデージャポン』(TBS系)でも統一教会の問題を特集。そのなかで7月31日放送回での太田の発言が波紋を呼んでいることが紹介された。なお、どちらの放送回にも、旧統一教会の問題を20年間追い続けているジャーナリストの鈴木エイト氏が出演した。

7月31日の放送回で、こう述べた太田。

「テロをきっかけにしてこの問題を考えようってなっちゃってるけど、本来は実力行使はダメなんだっていうことをやってきたのが、弁護士会の人たちだし、エイトさんだし。言葉でやってきたのを山上容疑者は実力行使でエイトさんや弁護士会の人たちの今までの30年以上の行動を踏みにじった相手だから、あいつがやったことをきっかけにしていいのか」

そして、次のように問題提起したのだった。

「このきっかけがテロであったということを、マスコミはもうちょっと自覚しないと。要するにテロが効果的だっていう風に、おそらく今潜在的に社会に不満を持っている人たちはこの動きを見てますよ」

マスコミによる統一教会への追及が加熱することによって、“第二、第三の山上容疑者”が出現する可能性を危惧した太田。8月14日の放送回では、このような太田の意見に対する批判の声も紹介。SNSでは「論点のすり替えだ」との声が上がったといい、旧統一教会の問題に詳しい紀藤正樹弁護士がによる《第2の山上容疑者出ること恐れ被害と巨悪に目をつぶるということでしょうか》とのツイートなどが読み上げられた。

■発言の真意を説明するも薄い共感

物議を醸した自らの発言に対して意見を求められた太田は、「俺は対立する意見じゃないんです」と切り出し、統一教会の問題を追及する弁護士らの気持ちを推察した。

「これで議論をやめるべきだと言ったわけじゃなくて、エイトさんや弁護士の人たちがすごい葛藤があるんじゃないかと。これは僕の推測ですけども、やっぱり暴力がきっかけになって、できればそう(暴力)じゃない方が良かったわけじゃないですか。

だって、みんな言葉で法律に訴えて戦ってきたわけだから、山上容疑者がやったことによって明るみに出てしまったことに関しては忸怩たる思いがあるんじゃないかなと思うし。特に弁護士の人たちは法律の専門家であるから、暴力は絶対否定しないといけないし。その葛藤の中で、それでも今のタイミングで(統一教会問題の追及を)やるべきなんだっていう何か毒をのみ込むような」

その一方で、マスコミの姿勢に対して再び警鐘を鳴らしたのだった。

「ただ、マスコミとかテレビは、その迷いをしないでやっている気がする。追及するのと同時に、山上容疑者がやったことを決して効果的なことじゃないっていうのも同時に同じ熱量で伝えないと。(テレビなどを)見てる側の中には、こうすれば世間が取り上げてくれるんだって勘違いする人間がいることを少なくともマスコミは意識しないとっていう気持ちだったんです」

レギュラーメンバーのデーブ・スペクターは、太田の意見に理解を示しつつもこう述べた。

「今は統一教会、あるいは政界がバッシングを受けているじゃないですか。ものすごい批判なんですよ、もうピンチなんですよ、統一教会。たぶん、このまま続けられるかどうかもわからないぐらいの段階にきていでるから。そういう意味では、『何も暴力は必要ない』っていう逆なメッセージを(マスコミに)送ってもらってるって気もするんですよね」

すると、太田はカットインして、「これでまた統一教会が記者会見するとするじゃないですか。そうすると、山上容疑者と同じような境遇にいた人がまたそこに憎しみを覚えるとするじゃないですか。そうすると、山上容疑者とまた同じようなことが(起こる)。今度は統一教会の幹部の人たちに対しても(攻撃を)するかもしれないし」と訴えた。

その上で、「でも、決して弁護士会の人たちやエイトさんは、統一教会の悪を暴こうとしているけど、彼らを殺してほしいとは思ってないわけですよ。だけど、そういう人がもしかしたら潜んでいるかもしれないから、そこはやっぱりマスコミも意識するべきなんじゃないかなって俺は思う」と再び主張したのだった。

太田の持論に耳を傾けていたエイト氏は、「僕は太田さんの発言を別に擁護するつもりではないんですけれども」と前置きした上でこう述べた。

「太田さんの真意は、今回の事件と同じように、まだ社会に出てきていない問題、同じように苦しんでいる人がいる、それがこんな大きな事件に発展する可能性がある。そういったところにちゃんと目を向けてくださいってことを、あえて仰ったと思うんですよね」

また、エイト氏は番組出演後にTwitterを更新。《TBSサンデージャポンで取り沙汰されている太田さんへの本日のコメントの補足です。このツイートも太田さんを擁護する意図からではないとの前提で書きます》と綴った上で、太田の発言に対する解釈を投稿した。

《太田さんの発言の真意は、今回の事件が起こる前と同様に現在の時点でさほど重要視されていない社会問題にも同じような萌芽があるのではないかとメディアや社会に注意喚起を行うものだと感じました。

本来であれば公衆の面前での総理大臣経験者銃撃殺人という事態に至る前に、我々社会の側、政治家、メディア含めて何らかの手を打たなければならなかったはず。それが人の命を奪うことによって顕在化してしまったことへの悔恨があるのではないか。これは太田さんの自戒を込めた言葉であり、それを多くの人に自覚してほしいと思いから敢えて問題提起をしたのでは、と思います》

前々週に続いて、マスコミの統一教会批判に警鐘を鳴らした太田。しかし、共演者のデーブやエイト氏からは賛同を得られず、ネット上でも“報じる側”の太田に対して苦言を呈する声が相次いでいる。

《太田光、相変わらずひどいな そんなに被害者を追い詰めたいのか?》

《ここでちゃんと統一教会の問題に向き合う事が、第二第三の山上、引いては被害者を出さないために必要な事だと思う。 太田光の言いたい事だけはわかるけど、そんなタイミングはとっくに逸してる。現状に即していない》

《太田光の言ってること、全然分からなかった。第二の人が出てくるかもって、それだけ被害にあってる人がいるってことでしょ? そんな時に報道規制してどうすんの?》

《それじゃあサンジャポは今まで何してたんだ? こういう事が起きなければ報道しなかっただろ?》

関連記事(外部サイト)