倍賞千恵子と熟年夫婦役―藤竜也「映画は僕がモデルのようなもの」

藤竜也と倍賞千恵子、『初恋〜お父さん、チビがいなくなりました』で28年ぶりに共演

記事まとめ

  • 熟年夫婦のすれ違いを描く映画『初恋〜お父さん、チビがいなくなりました』が公開
  • 本作で藤竜也と倍賞千恵子は28年ぶりに共演し、熟年夫婦を演じた
  • 藤は今月中に公開される映画『空母いぶき』にも出演、妻は元女優の芦川いづみさん

倍賞千恵子と熟年夫婦役―藤竜也「映画は僕がモデルのようなもの」

倍賞千恵子と熟年夫婦役―藤竜也「映画は僕がモデルのようなもの」

倍賞千恵子と熟年夫婦役―藤竜也「映画は僕がモデルのようなもの」の画像

「夫婦というのはもともと同一の自我ではないから、お互いにメンテナンスしていかないと。あとやっぱり、根底に惚れている気持ちがあることがいちばん大事ですね」

そう語るのは、熟年夫婦のすれ違いを描く新作映画『初恋〜お父さん、チビがいなくなりました』(5月10日より全国ロードショー)で、無口でぶっきらぼうな夫・武井勝を演じた藤竜也(77)。本作同様、プライベートでも結婚生活50年となる自分に重なるという。

「傲岸不遜なところを除いて、僕がモデルのようなものです。男ってね、日常のたわいのない話をしない。へたにしゃべってやぶ蛇になる可能性もあるから。でも、勝のように靴下を脱がしてもらうようなことはしません。あのシーンは抵抗ありましたね、やりながら動揺していました」

亭主関白な夫に明るく尽くしながらも、自分は本当に愛されているのだろうか。そんな不安を抱えた妻・有喜子役は倍賞千恵子(77)。28年ぶりの共演となるが、プライベートでも家族ぐるみで親しい仲。

「彼女が相手役なのは最高によかった。撮影現場のセットにいても自分の妻と同じ感じなんです(笑)」

その妻は、日活の黄金期に活躍した元女優の芦川いづみ(83)。藤の愛妻家ぶりは、数年前に出した自著本で《いまは妻に片思い中》とつづるほど。毎晩寝る前に握手をするのが習慣と聞いているが。

「やってる! やらないと気持ち悪い。もう3〜4年くらいになるかなあ。握手しようと約束していれば、正々堂々と1日いっぺん触らせていただけるでしょう(笑)」

夫婦関係で大切なことは?

「傷つけないこと。僕も傷つきやすいし、妻を傷つけたくない。結局、好きだから、惚れているからね」

「惚れる」――それは藤が出演作品を決めるときの動機でもある。

「決め手は嗅覚、とあいまいな言い方をしてもいい。この映画を見てみたいと思う台本、それもひとつ。そして何よりも作品に惚れることができるか否か、それがいちばんの決め手かもしれないですね」

現場では“素直で、一生懸命行こう!”と心がけている。

「人の話というのはこちらのすくい方ひとつで必ずプラスになる。だから、相手の年齢に関係なく耳を傾けることはしていきたい」

5月には映画『空母いぶき』の公開も。挑み続ける原動力は?

「演じるというのは面白い! 絵描きが人物画を描くように、自分は自分の肉体を借りてほかの人間を描く。実に面白いし、飽きない。願わくば、光る役が欲しいね」

関連記事(外部サイト)