新妻聖子「もう一度やり遂げるまでは死ねない」 ミュージカル『ボディガード』が再上演

ミュージカル『ボディガード』に出演する、新妻聖子さんにお話を伺いました。

一昨年、大阪で初日の幕が開いてすぐコロナ禍の影響で、わずか5回の公演で中止となったミュージカル『ボディガード』。2年の時を経て、このたびようやく再上演が決まった。

「私が出演できたのはわずか2回。状況は理解していましたけれどやり切れない想いがあり、本来迎えるはずの東京公演初日には涙が堰を切ったように溢れて、私はそんなにやりたかったんだなぁって思いました」

じつは新妻さんの出産後のミュージカル本格復帰となるはずだった。

「育児も舞台もどちらも諦めたくなくて、子供を寝かしつけてから歌詞やセリフを覚えて、振りを練習したりしていたんです。これまで常に悔いのない人生だと思ってきましたが、この公演をもう一度やり遂げるまでは死ねないと初めて思いました」

原作映画でも印象的に使われたホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」は劇中でも披露される。

「この作品は翻訳も素晴らしくて、ひと言ひと言、お客様が登場人物に感情移入できる言葉を、日本語の微妙な機微も加味しつつ選びながら、ホイットニーの原曲の持つR&Bのグルーヴ感もちゃんと活かせるようになっているんです。これまで自分のコンサートでも何度も歌っている楽曲でしたが、レイチェルとして生きながら歌っていると、これまでまったく感じたことのない感情が湧き上がってくる。他の楽曲も含め、この作品を通じて数々の名曲と出合い直すことができました。今再び作品と向き合うなかで、新たに表現したいことも泉のように溢れて溢れて…早く演じたくて仕方ない(笑)」

先日のFNS歌謡祭でも、圧倒的な歌唱力とパワフルな歌声を披露してくれた新妻さん。

「ずっと歌手志望でしたが、なかなかそこに繋がるご縁がなく、一度その夢を諦めかけた私を拾ってくれたのがミュージカル界でした。出合えていなかったら私は絶対に今ここにいないと思うので、一番感謝しているし帰ってくる場所でもある。この作品はミュージカルの中でもわかりやすく楽しめる作品ですし、新しくミュージカルに出合ってくださる方がひとりでも増えたら嬉しいです」

ミュージカル『ボディガード』 世界的に活躍する歌手で女優のレイチェル(柚希、新妻、May J.)の元に頻繁に届く脅迫状。彼女の身を案じ、ボディガード・フランク(大谷)が雇われるが…。1月21日(金)〜31日(月)大阪・梅田芸術劇場メインホール 2月8日(火)〜19日(土)東京・東京国際フォーラム ホールC 演出・振付/ジョシュア・ベルガッセ 出演/柚希礼音、新妻聖子、May J.(トリプルキャスト)、大谷亮平ほか S席1万3500円 A席9500円 B席5500円ほか 梅田芸術劇場・大阪 TEL:06・6377・3800 東京 TEL:0570・077・039(共に10:00〜18:00) 

にいづま・せいこ 1980年10月8日生まれ、愛知県出身。『王様のブランチ』リポーターを経て2003年にミュージカル『レ・ミゼラブル』で注目される。近作に『王家の紋章』など。ブラウス¥47,300 スカート¥53,900(共にエリザベッタ フランキ/エスケーシー TEL:06・6245・3171)

※『anan』2022年1月26日号より。写真・土佐麻理子 スタイリスト・小堂真里 ヘア&メイク・丹羽寛和 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)

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