堀田真由「人生は何があるかわからない」10代で上京した自身を振り返る

いくつになっても青春の楽しさを味わいたいものですが、そんな欲求に応えてくれる1本といえば、アニメ映画『ブルーサーマル』。上昇気流に乗って空を飛ぶ航空機・グライダーというスポーツを通じて成長し、恋愛や友情に悩む若者たちの姿が幅広い層から共感を集めています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。

堀田真由さん


【映画、ときどき私】 vol. 463

“ネクストブレイク必至”として注目を集め、現在は女優、モデルとして活躍している堀田さん。本作では、キラキラな大学生活を夢見ている一生懸命な主人公の都留たまきを演じ、声優に初挑戦しています。今回は、声優として味わった苦労や学生時代の思い出、そしてこれからのことについて語っていただきました。

―以前から声のお仕事をやってみたいと思われていたそうですが、そう考えるようになったきっかけはありましたか?

堀田さん 自分ではあまり意識していませんでしたが、周りの方から声をほめていただくことが多く、自分の声に対する“気づき”があったのがはじまりでした。そこからいつかアニメーションやナレーションといった声のお仕事ができたらいいなと。そんななかで、この作品のことを知り、ぜひ私も参加したいと思ってオーディションを受けることにしました。 ―オーディションの前に、特別な準備などもしましたか?

堀田さん 家でセリフの練習はしましたが、ほかに何をしたらいいのかまったくわからなかったので、とにかくフラットでいることを意識しました。あとは、『ブルーサーマル』のタイトルに合わせて、願掛けでブルーのセーターを着ていったくらいですね(笑)。

全部にぶつかっていく思いで挑んだ


―実際、手ごたえを感じる瞬間もありました?

堀田さん そこで自分ができることは精一杯できたかなとは思います。ただ、役が決まってからは周りが声優の方々ばかりだったので、「私で大丈夫なんだろうか」と不安になったことも。でも、やり始めたらすごく楽しかったので、いまはまたぜひやりたいという気持ちでいっぱいです。

―演じるうえで苦労したのは、どのあたりでしょうか。

堀田さん 普段、私は関西弁を使っていますが、長崎弁は話したことがなかったので、本当に大変でした。声優が初めてなうえに、方言も初めてでまさにダブルパンチ。そんななかでも、いろいろな練習をしたり、現場で教えていただいたりしながらできるようになっていった感じです。

あとは、テクニック的なことよりも、一生懸命なたまきの気持ちがしっかりと伝わればいいなと。わからないことだらけでしたが、「全部にぶつかっていこう!」くらいの思いで挑みました。

―初めてのアフレコ現場ということで、驚いたこともあったのではないかと思いますが。

堀田さん そうですね。いつもはすべてのセリフを頭に入れた状態で現場に行くので、台本を見ながらお芝居をする感覚は不思議でした。台本の持ち方から立ち方、ページをめくるタイミングまでびっくりすることはたくさんありましたが、いろいろと学ぶことは多かったです。

努力していれば、無駄になることはない


―ご自身もたまきと同じように、10代で滋賀から単身で上京を経験されています。演じるうえで、当時のことを思い出すこともあったのでは? 

堀田さん 私の場合は、夢を叶えるために出てきたので、そのとき抱えていた思いはたまきとは少し違うかもしれませんが、「人生は何があるかわからないな」という気持ちは近いと感じました。

―たまきは偶然の出会いから思いがけない方向へと人生が進んで行きますが、ご自身にも似た経験があったということですか?

堀田さん 私は自分の意志でこの仕事を選びましたが、最初は受かると思っていなかったので、「とりあえずオーディションに行ってみよう」くらいの感覚でした。ただ、そのときにいまのマネージャーさんが私を見つけてくれたおかげで、人生が大きく変わったと感じています。

―とはいえ、その過程でくじけそうになったことはないのでしょうか。

堀田さん いまはいろいろなことを考えてしまいますが、10代のときのほうが怖いもの知らずでしたね(笑)。ただ、たとえ夢が叶わなかったとしてもちゃんと努力をしていれば、絶対に無駄になることはないと昔から思っていたので、ダメ元でもオーディションに向けて準備することが大事だといつも考えていました。

おいしいご飯を食べているときが一番幸せ


―そういう積み重ねがいまに繋がっているんですね。では、青春の思い出といえば?

堀田さん 昔は美容にもあまり興味がなかったので、日焼けで真っ黒な“スポーツ女子”みたいな感じでした(笑)。高校生になってからは、学業とレッスンと現場をかけ持っていたので、いま思うとある意味あのときが青春だったなと思います。

―本作では、空の映像も圧巻でしたが、実際にグライダーで飛んでみたい場所はありますか?

堀田さん 地元である琵琶湖や自分が住んでいた街の上を飛んでみたいですね。とはいえ、実は高いところが苦手で、飛行機もあまり得意ではないんですけど……。ただ、映像として完成したものを観たときは、乗ってみたいなと思いました。

―劇中でブルーサーマルをつかまえると幸せになれると言われていましたが、いま堀田さんが幸せを感じる瞬間は?

堀田さん 仕事をしているときやクランクアップの瞬間は幸せですが、やっぱり一番は、そのあとにおいしいご飯を食べているときです(笑)。最近は、韓国料理にハマっています。

大切なのは、疲れを次の日に持ち込まないこと


―とはいえ、やはり体のことを気遣った食生活などを送っているのでしょうか。

堀田さん モデルのお仕事もしているので、「ちゃんとしなきゃ」とは思うんですけど、実はまったく何も意識していなくて……。とにかくいまを楽しみたいという気持ちのほうが強いので、ついいっぱい食べてしまいます(笑)。

―では、その代わりに美容法として毎日していることがあるとか?

堀田さん どれだけ忙しくても、湯船にはちゃんと浸かるようにしています。その日の疲れはその日のうちに取りたいので、湯船でしっかりとリラックスするというのは続けていることです。というのも、なるべく次の日に持ち込まないというのは大事だなと思うので。

悩みを抱え込んでしまいそうなときは、ドラマや映画を観たり、小説を読んだりして、一旦違う世界に行くように心がけています。あとは、なるべくひとりの時間を作ること。自分自身と対話しながら、いまどういうコンディションなのかをチェックするように意識しています。寝る前にその日あったいいことを考えることもありますが、そんなふうに前向きな気持ちで寝るのもオススメです。

この作品が何かのきっかけになってほしい


―それなら誰でもすぐに実践できそうですね。今回は声優に初挑戦しましたが、これから挑戦したいことを教えてください。

堀田さん 長く仕事を続けていると、だんだん初めてのことが少なくなってきますが、最近楽しかったのは、ラジオのゲストに初めて呼んでいただいたときのこと。「やっぱり私は声のお仕事が好きなんだなぁ」と改めて感じたので、これからも声を使ったお仕事をもっとしていけたらいいなと思っています。

―それでは最後に、ananweb読者へのメッセージをお願いします。

堀田さん いまは前向きな気持ちになれないときもあるかもしれませんが、エンターテインメントに救われることもあるので、この作品がみなさんにとって何かのきっかけになってもらえたらいいなと思っています。映像もとてもキレイなので、ぜひ映画館でご覧いただきたいです。

インタビューを終えてみて……。


たまき同様に笑顔がステキで、何事にも一生懸命なところが伝わってくる堀田さん。劇中では、声優初挑戦とは思えない見事なハマりっぷりを見せています。透明感がありながら、お茶目さもある魅力的な声にぜひ注目です。

どこまでも飛んでいける可能性を感じる!


「スポーツ・恋愛・青春」の三拍子に加え、まるで空を飛んでいるかのような美しい映像も満喫できる本作。もがきながらも前に進もうとする主人公たちから、自分を信じて飛び出す勇気をもらえるはず。あなたも幸せになれる風に乗って、どこまでも遠くへ飛んでみては?

写真・山本嵩(堀田真由) 取材、文・志村昌美 ドレス¥148,500、ジャケット¥137,500、シューズ¥80,300/すべてPlan C(パラグラフ03-5734-1247)

ストーリー


「キラキラな恋がしたい!」と普通の大学生活に憧れて長崎から上京した都留たまき。ひょんなことから体育会航空部の雑用係をすることになってしまう。思い描いていた大学生活とかけ離れた環境に不満を抱いていたが、主将の倉持が操縦するグライダーで空に飛び立った瞬間から、その世界に魅了されていく。

気がつけば、ともに練習に励む先輩や同期との間にも固い絆が生まれていた。そんななか、仲たがいしていた姉や強力なライバルがたまきの前に現れる。果たしてたまきは“幸せになれる風=ブルーサーマル”を捕まえることができるのか……。

吸い込まれるような予告編はこちら!


作品情報


『ブルーサーマル』出演:堀田真由 島ア信長 榎木淳弥 小松未可子 小野大輔    白石晴香 大地葉 村瀬歩 古川慎 高橋李依 八代拓 河西健吾 寺田農原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス)監督:橘正紀 脚本:橘正紀 高橋ナツコ主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)挿入歌:「Beautiful Bird」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム製作:「ブルーサーマル」製作委員会3月4日(金)全国公開配給:東映

映画公式Twitter/Instagram:@eigabluethermal? 2022「ブルーサーマル」製作委員会

写真・山本嵩(堀田真由)

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