川栄李奈「次は映画で賞を獲りたい」朝ドラヒロイン、クレしん声優を経て抱く夢

1992年にアニメ放送がスタートして以来、長年にわたって国民的な人気を誇る『クレヨンしんちゃん』。記念すべき30周年を飾る劇場版最新作『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』では、忍者の里を舞台に、しんのすけの出生にまつわる“真実”に迫っています。そこで、ゲスト声優を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。

川栄李奈さん


【映画、ときどき私】 vol. 472

女優として目覚ましい活躍をみせる川栄さんが演じたのは、「自分こそがしんのすけの本当の母親だ」と名乗り現れる、くノ一(くのいち)の屁祖隠(へそがくれ)ちよめ。今回は、作品の見どころだけでなく、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務め終えたばかりの心境や次に掲げる夢などについても、語っていただきました。

―まずは、ちよめというキャラクターに対して、どのような印象を抱きましたか?

川栄さん 最初は、くノ一で妊婦という設定なのにアクションシーンがあることに驚きました。活発な妊婦さんで、なんて面白いんだろうと。しかも、芯の強いところもあるので、カッコイイお母さんだなと思いました。

―ご自身と似ているところなどもあったのでしょうか。

川栄さん 女性としての強さみたいなところは共感できましたし、みさえがちよめに対して「あなたもお母さんでしょ?」と投げかけるシーンでは、すごくジーンときました。『クレヨンしんちゃん』の魅力は、子どもだけでなく、大人も感動できるところ。今回も、野原家を見ていて、当たり前の暮らしができることは素晴らしいことで、すごく幸せなことなんだと感じました。

しんちゃんは、つねに身近にいた存在


―小さいときからずっとアニメを見ていたそうですが、『クレヨンしんちゃん』との思い出と言えば?

川栄さん 幼少期から金曜日の夜は『クレヨンしんちゃん』と『ドラえもん』はセットで見ていた家庭だったので、朝のニュース番組のように、自分にとってはつねに身近にあるものでした。ちょっとお下品なギャグとかもあるので、あまり見せたくないという親御さんもいるようですが、そんなことも知らず、みんな見ていると思っていたほど。「見ちゃいけない」と言われている友達がいたのを知ったときは、びっくりしました。

―となると、しんちゃんから受けていた影響もかなりあったのでは……。

川栄さん 「おしりブリブリ」とかはよくしていましたね(笑)。でも、それもみんなしていると思っていたくらいですから。

―しんちゃんの真似をして、ご両親に怒られることはなかったですか?

川栄さん それよりも、笑っていましたね。なので、家族のコミュニケーション方法のひとつというか、みんなが微笑ましくなる瞬間でした。

―いままでも声優のお仕事は非常に緊張されているそうですが、自分が大好きなアニメに参加することになってプレッシャーもあったのでは?

川栄さん そうですね。特に、声優は本職ではないので、「自分が出てる! やったー!」みたいな気持ちよりは、「自分の声で大丈夫かな?」という不安のほうが大きかったです。

いい意味で変わることなく、素で生きている


―そんななかでも、ご自身なりに工夫されたこともあったと思いますが。

川栄さん たとえば、初めのほうはちよめがシリアスな問題を抱えているので、トーンを暗めにしています。そのあと、最後に向けて少しずつ明るくしているのですが、子どもたちと話すときだけは寄り添うような優しい声を意識しました。声優のお仕事をやらせていただけるのは本当に貴重なことなので毎回噛みしめながら収録をしていますし、声優のみなさんのいいところを盗めたらと。そうやっていくうちに、自分の声にも自信を持てるようになったらいいなと考えています。

―ちなみに、同じくゲスト声優であるハライチさんとは何かお話されましたか?

川栄さん イベントや取材でお会いしただけなので、あまりお話はできませんでしたが、おふたりは本人役で出られるのでうらやましいです。というのも、誰もが知っている方でないとできないことだと思うので。改めてハライチさんのすごさを感じました。

―ということは、川栄さんも本人役で出たいと?

川栄さん 本人役もいつかはやってみたいですね。でも、その前にビッグにならないといけないですが(笑)。

―そういう意味では、朝ドラのヒロインを務められたことも次のステージに上がったきっかけになったと思いますが、心境に変化などはありますか?

川栄さん 私も朝ドラに出たら変わるんだろうと思っていたんですが、意外とあまりそういうこともなく、何も変わらずに素のままで生きています。なので、いい意味で特に変わったことはないですね。

今後の作品がモチベーションになっている


―大きな夢を叶えたあと、次の目標があれば、教えてください。

川栄さん ずっと抱いている夢は、映画で賞を獲ること。映画のほうがドラマよりも出演本数が少ないので、これからはもっと映画にもたくさん出たいです。お芝居がすごく好きなので、今後の作品がいつもモチベーションになっていますし、それを楽しみに生きています。

―朝ドラではかなり英語も勉強されたということなので、今後は英語を使ったお仕事も考えているのでは?

川栄さん 実は、英語の勉強は一旦やめてしまったんです(笑)。というのも、私は何か目標がないとできないタイプなので……。しかも、英語ができる方からも「そんなにすぐに話せるようにはならないよ」と言われてしまい、やっぱり日々の積み重ねが大事なんだなと感じています。でも、ご縁があってまた英語を使えたらいいですね。英語を使う役がきたらがんばります!

―毎日かなりお忙しいと思いますが、オンオフの切り替えなどは意識的にされているのでしょうか。

川栄さん 私は仕事の現場が終わったら「終わり!」となる性格で、役を引きずることはまったくありません。現場に行く前もガチガチに決めずに、台本を1、2回読んで空気感をつかんだらそれを持っていく感じにしているので、切り替えは得意なほうだと思います。

自分の長所は、前のことを引きずらないところ


―それは、お仕事を続ける過程で身に付いたものですか?

川栄さん 前のことを引きずらずに次の仕事ができるのはAKB48のときからなので、そこはもともと持っている自分の長所でもあるのかなと。セリフ覚えが得意なこともあり、家でも台本を開いている時間は最小限にしているので、息抜きはけっこうできているように感じています。あと、仕事のあとの楽しみといえば、大好きなお風呂に入ること。2~3時間は入るので、映画を観たり、台本を読んだりしながら過ごしています。

―ほかにも、マイブーム的なことはありますか?

川栄さん ここ数年はお香にハマっていて、朝ドラの撮影で大阪にいたときも、朝起きたらまずお香をたくのがルーティーンでした。日によって香りを変えることもありますが、匂いによって癒されたり、スッキリしたりすることが多いかなと。匂いフェチのようなところもあるので、街を歩いているときにいい匂いがしたら、それをたどってお店に入ることもあるくらいです(笑)。

―また、髪をバッサリ切ってから雰囲気も変わられましたが、切ろうと思ったきっかけは?

川栄さん 朝ドラが終わったときに腰のあたりまで伸びていて、ちょうど作品も重なっていなかったので、切りたいなと思って。髪が長かったときとは、洋服やアクセサリーの選び方がかなり変わったので、いまはそれを楽しんでいます。

こんな時期でも、楽しいものを見つけてがんばりたい


―とても素敵です。川栄さんといえば、撮影時もご自分でメイクをされることがあるほどコスメ好きということですが、最近お気に入りのメイク法を教えてください。

川栄さん 私は季節によってメイクを変えるのが好きなので、春ならオレンジやピンクを多めに使うようにしています。コスメも新しいものがいろいろと出るので、ネットやインスタで上げている人の情報を参考にしながら買っていますが、それが毎シーズンの楽しみです。

―では、美肌を維持するためにしていることとは?

川栄さん それは、シンプルに皮膚科に行くことです(笑)。いまの時期は、花粉で肌が荒れることも多いですからね。そういうときは、皮膚科が一番だと思います。

―確かに、それは大事ですね。それでは最後に、ananweb読者へメッセージをお願いします。

川栄さん いまは仕事もリモートが増えているので、なかなか外に出られる機会がなくなっているかもしれませんが、そういうこともプラスにとらえられるようになるといいのかなと。家にいる時間を使っていままでできなかった趣味に取り組むのもいいですし、逆にたくさん休むのもありですよね。

これは私にも言えることですが、コロナ禍が明けたときに何か役に立つものが身についていたらいいと思うので、みなさんも休みつつ、楽しいものを見つけてがんばってほしいと思っています。

インタビューを終えてみて……。


とても気さくで明るく、癒しのオーラを放っている川栄さん。子ども時代の思い出話には屈託のない笑顔を見せるいっぽうで、仕事に対しては真剣な眼差しで話されているのが印象的でした。劇中では、物語の大きなカギを握っている屁祖隠ちよめにぜひ注目です。

ギャグも感動も満載の忍者アクション超大作! 


地球の未来と家族の明日を守るために立ち上がった“嵐を呼ぶ5歳児”しんのすけ。笑いに包まれるのはもちろんのこと、家族の絆が生み出す力には、大人でも思わず涙してしまうかも

写真・山本嵩(川栄李奈) 取材、文・志村昌美 

ストーリー


ひろしとみさえのもとに「しんのすけ」が誕生してから5年、嵐のような平和な日々を過ごしていた。ところがある日、5歳になる珍蔵という名の少年とともに屁祖隠ちよめと名乗る女性が野原家を訪れ、「私がしんのすけくんの本当の母親なんです」と打ち明ける。

突然のことに戸惑いながらも、追い返すわけにもいかず、2人を野原家に泊めることに。しかし、その夜、謎の忍者軍団が突如襲い掛かる。ちよめはなんと、忍者の里を抜け出して追われているくノ一だったのだ! そしてその息子として、しんのすけもさらわれてしまうことに……。

続きが気になる予告編はこちら!


作品情報


『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』4月22日(金)より全国ロードショー配給:東宝

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

写真・山本嵩(川栄李奈)

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